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子どもの頃の原体験

「やりたいこと」がない子を考える(5)

短期的な意欲と、長期的な意欲の間には断絶があります。
その断絶を乗り越えるために、「カミナリで撃たれたような衝撃」が必要になります。
数学者の岡潔が箱庭作りに熱中していた幼少期の体験が数学という仕事に結びついたと述べています。
「…私が求めてきたことは、研究や発見の中にある純粋な喜びだ。私が数学へ入るようになった要素は、幼い頃から私の中に作られてきたとも言える」
ノーベル賞を取るような傑出した研究者で、幼少期に虫取りや石集めに熱中していたという人はとても多くいます。
それは、幼少期に感じた喜びが人生のパターンとなっているからです。
自分の人生を振り返っても、意欲に目覚める時は常に「カミナリで撃たれたような衝撃」がありました。
子どもが「やりたい」に目覚めるのにも、この原体験が必要になるのです。

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