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「やりたい」を生み出すモノ

「やりたいこと」がない子を考える(9)

人生の転機となるような「カミナリに撃たれたような衝撃」とは「快感」に他なりませんが、その「快感」を感じるためには、前提に「不快」がなければいけない、というのがフロイトの主張です。
確かに、「カミナリに撃たれたような衝撃」を感じる時には、その前に悩んだり、苦しんだりと、かなりの「不快」がある感じがします。
その「不快」が大きければ大きいほど、解消されたときの「快感」は増大します。
一度、ものすごい「快感」を味わうと人間は「もう一度それを味わいたい」と思うようになります。
繰り返し、その「快感」が起きそうなコトを求めるようになります。
実は、これが前述した長期的な意欲なのです。
ノーベル賞を取るような傑出した研究者に、虫取りや石集めに熱中した人が多いのもこれで説明がつきます。
これらの研究者は、「やっとお目当ての虫を見つけた」という「快感」を、研究の中ででもう一度味わおうとしているのです。

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