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不快をつくりだす

「やりたいこと」がない子を考える(15)

どのようにすれば「強力な快感」を体感させることができるのでしょうか。
「これをすれば出来る」という万能の方法はありませんが、手がかりはあります。
フロイトの快感原則によれば、「快感」とは「不快の解消」でした。
つまり、「快感」の前提に「不快」があります。
なので、この体験の再現には「一旦子どもを不快な状態にした後、解消することによって快感を感じさせる」というパターンが必要になるわけです。
ただし、「不快にさせる」というと「嫌がらせをする」というイメージがありますが、そうではありません。
フロイトの言っている「不快」とは、「不安定」とほとんど同じ意味なのです。
どういうことでしょうか。
再び、数学の難しい問題を解いている時のことを考えてみましょう。

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