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育て直し 1987年 1歳5ヶ月 3月5日(金) 「もう1回」は大事な行動です。その時、言葉も教えましょう!

【日記】
 言える言葉の発音が、はっきりしてきた。梓の言っていることが、よく分かる。コミュニケーションも、しやすい。👍

 この前買ってあげてた、養護学級(大阪では特殊学級をこう呼ぶ)用の大きな積木(私が、養護学級で勤務しているから、コネで「ひかりのくに」と言う会社から買った)で遊ぶのが、気に入っている。
 積んだものが崩れてしまっても、粘り強く「もう一回」と指を立てながら、高く積むことに再挑戦している。①👨‍🎓

崩れても「もう1回」

 夜、おばあちゃんの家から自分たちの家に帰る(家まで5分位)とき、三日月指さして、「あれは、三日月だよ」と教えてあげた。「そうなんだ」といううれしそう声を上げて、指差ししつつ見ていた。👍 教えてあげると、何でも覚えて感激してくれるのはうれしい。覚えも速いし、喜び方もいい。

 保育所でお漏らししておしめを替えるとき、自分でストーブのところへおしめを持っていって乾かかそうとしていたそうだ。保母(現保育士)さんが、よくものごとが分かっていると、感心していた。私も、褒められて嬉しい。

子どもは、お菓子が好き

 実家で「お菓子くれ」とばかり言うので、おばあちゃんがお菓子を押入れに隠してしまった。②👨‍🎓 それでも「お菓子、お菓子」と梓が言ったのでおばあちゃんが「お菓子が、どこにもないな」と言い返えしたら、梓は押入れに近づいて「ここにある」と押入れを指差していたとか。人の行動を、よく見ている。

 ご飯を食べたあと、お皿を運ぶ手伝いが気に入って一生懸命やっている。手に皿を持って歩くと少し危なっかしいいが、やらせてあげている。③👨‍🎓 これも、自立への一歩だ。

   👍 【解説】【セリフ】なし  「共感」で褒めてください    
   👨‍🎓 【解説】【セリフ】あり

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【解説】①
 この「もう一回」というのは、子どもにとって大事な行動・言葉の一つです。「失敗してもくじけない強い意志」や「何度でもやり続ける意欲」を育てます。そして「やり遂げたときの充実感」を学びます。
 つまり、自尊感情が上がるのです。まず、指を一本立てることから始まります。その時、必ず「共感」と「覚えて」で言語化(「もう1回」と教えましょう)しつつ、時間が許す限り何度でも「もう1回」に付き合ってあげましょう。大事なことです。

「もう1回」は、言葉の始まりにもなる

【セリフ】①
 せっかく積んだ積木が崩れてしまったあと、子どもが指を1本立てて、父親の方を見ている

父「むむ、指を立てているのは、積木が崩れたらからもう一回やるという意
 味だね(「想像」)。
子「・・・(あたリ、さすがパパ)。」
父「粘り強いね。くじけないね。(「共感」)」
子「ぶぶそ(それほどでも)。」
父「そういうときは『もう、いっかい』と言うんだよ(「覚えて」)。言っ
 てみて。」
子「かいあかい(もう1回、難しいな)。」
父「言えたね。じゃ、もう1回やってみよう。頑張れ。お父さんは、応 
 援しているよ。」
子「・・。(じゃ、やってみるか)。」

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お菓子を食べると、いい顔になるが…

【解説】② 
 このおばあちゃんのやり方は、いけません。「お菓子を、食べ過ぎない」ように配慮しているだけで「お菓子を、食べ過ぎないように育てている」ことになっていません(配慮は、一生するのも。支援は、本人が取り込んで自立につながるもの、と考えています)。

 お菓子をたくさん食べることは、体によくありません。しかし、子どもが「もっと、お菓子欲しい」と要求することも悪いとは言い切れません。これは「子どもと保護者の意見が、ぶつかり合っているだけ」とも言えます。

 お菓子がもっと欲しい場面は、もう少し大きくなると「すみません」を使う場面です。この時期から、それに備えて「想像」「共感」と「覚えて」で教えておきましょう。
 おばあちゃんにも、説明してやってもらわないといけません。

【セリフ】②
 お菓子を食べたのに、もっと欲しいと駄々こねをしている。

お菓子が、もっと欲しいよ!

父「そうか、もっとお菓子が欲しいんだね(「想像」)。」
子「わっわわ(欲しいよ。おいしいよ)。」
父「そうだね、お菓子は美味しいもんね(「共感」)。じゃ、あともうちょ 
 っとだけ上げるから、お願いしてください(「覚えて」)。」
子「・・・(ええ?おねがい?たのむのか)。」
父「まだ、難しから一緒に言うよ。いいですか。『もう少しお菓子を下さ
 い。お・ね・が・い・し・ま・す』」
子「おおああね(これでいいのかな?。」
父「はい、それから頭下げて(「すみません」)。」
子「・・・(頭をさげると、これでいいのかな?)。」
父「はい、よくできました。じゃ、これどうぞ。」
子「ばっわああ(やった。お願いしたら、ちゃんとお菓子もらえた)。」

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【解説】③ 
 これはもう、お馴染みの「頼まれない限り、親切にしない」です。子どもは、皿運びが面白くて「やりたい」からやっているので、家族のことを考えてお手伝いしているのではありません。平均タイプは、そうしながらもだんだん家族のためになっている事に気づきますが、凸凹タイプの子どもは全く気づきません。

 だから、必ず、頼ませてからお皿を運ばせるようにしましょう。そうでないと、要求したら何でもできると思いみ、人の事情など全然考えない自己中の子どもに育ちます。

危なっかしいのが、面白い



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