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育て直し 1986年 11月20日(木) 「拾え」と言う人間ではなく「拾った方がいいよ」と言える人間に育てる
【日記】
梓は、御飯を食べているときに御飯粒などがこぼれると、人のでも自分のものでも、いちいち指を差したり声を出したりして「落ちたよ」と指摘する。ご飯の後で、テーブルの下でご飯粒を見つけたときは「あったぁ」と、指先にくっつけてわざわざ必ず見せに持って来る。👨🎓 。
これは、細かい性格だというのか、なかなかの正義漢というか、ルールに厳しいというのか、自分の思いに忠実というのか。褒めていのか、禁止にするべきなのか?
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【解説】
これは「いいこと」なので褒める対象なのですが、凸凹タイプには正しい指摘の方法を「覚えて」で説明しておく必要があります。つまり、「こぼしたな。拾え」ではないく「こぼれましたよ。拾った方がいいですよ」という指摘の仕方のできるような人間になることを、教えておくのです。
偉そうな気持ちで指摘する人間になっては、いけないからです。親切な気持ちで指摘する(結果としてアドバイスになる)ような人間になって欲しいのです。凸凹タイプの子どもは、放っておくと超厳しだけの警察官のようになります。自分もたくさんこぼすのに、自分のことは「さて、置いて」他人に厳しくし指摘ます。
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【セリフ】
父「ご飯が、こぼれたのを見つけてくれたんだね。そして、教えてくれたん
だね(「共感」)。」
子「ぶわざそっそ((そうです。こぼしましたI。」
父「ありががとうね。とっても親切だね(「共感」)。」
子「・・・(えっへん)。」
父「でもね、指差したり声を上げたりするのではなく、『落ちたよ』と優し
く言ってね(「覚えて」)。」
子「・・・(やさしく?)。」
父「その方が、よく分かるし、聞いた方も優しい気持ちで聞けるから。覚え
た?」
子「がうあがう(頑張ります)。」
ご飯粒を見せに来るのは、親がご飯粒を見せに来た時に「見つけてくれて、ありがとう」と言ったからです。だから、ご飯粒を見つけると「親に見せにいくことが、正しいことだ」と間違えて学んでしまったのです。親のせいです。
これに対しては、「共感」と「覚えて」で、見つけたご飯粒はミ箱に捨てに行くように教えてあげましょう。そうすれば、いちいち見せに来ないで、ゴミ箱に捨てに行くようになります。
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