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育て直し 1986年 6月11日(水) 叱り方を失敗して『だめ遊び』にならないように御用心!

【日記】
 何かをやる前に、チラッと親の顔を見るようになった。「やってもいいかどうか」を聞いているかのようだ。特に、やってはいけないことをしているときによく見る。① 「ダメよ」と言うとやらない………ような気がする。いや、「ダメよ」と言ってもやるか…?

 バイバイするときと追いかけっこをするときに、梓が言う喃語が「バイバイ」や「こらまてー」と聞える。② 久美子も「そう聞こえる」と言っている。だから、気のせいではない!(でも、親ばかかも…)^

こんな顔のあと、イタズラする

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【解説】①
 これに対しては、凸凹タイプには2つのことをやらないといけません。
 一つは、やっていいかどうかは、チラ見ではなく言葉で尋ねることを「覚えて」で教えることです。今、それが分かるかどうかでなく、今から取り組む事が大切です。このままでは、要求を行動で表現していることになるからです。
 もう一つは、やってはいけないことをやったときに「だめ!」と強く止めたり叱ったことが「遊び」にならいようにすることです。親が大きな声を出すと、親が喜んでいると凸凹タイプは考える(勘違いする)からです。『だめ遊び』になってはいけません。  

叱り方は、難しい

 やっては行けないことをしたときは、大声で叱らないでしっかり説明しましょう。そして「何がだめなことか」を覚えてもらいましょう。その時の説明は『だめ遊び』にならないように、感情を込めずに淡々と言わないといけません。

【セリフ】① チラ見を言語化                 
父「今それをやっていいかどうか迷っているね(「想像」)。そうでし
 ょう。」
子「そう。」
父「だから、こっちをチラチラ見ているんだね(「共感」)。
子「・・・(分かってくれた?)。」
父「でもね、それではお父さんには、分かりにくいのよ。だから『やってい
 いですか?』と聞いてください。」
子「・・・(???)。」
父「やっていいかどうか分からないときは、そう言うんだよ(「覚え
 て」
)。まだ、よく分からないと思うけど、『やっていいですか?』だ
 よ。」
子「ぶぶう(分かった)。」

【セリフ】① やってはいけないことを、化粧瓶を触る例で
父「それに触りたいの(「想像」)?」
子「うん。」
父「きれいなビンだから、なんだろうと思ってるんだよね(「共感」)」
子「うううう。(きれいだよ)。」
父「でもね、それはお母さんの化粧水なのよ。嘗めると危険だよ。
子「ききん(危険なの?)」
父「だから、それは触ってはいけないものです。」
子「ぐぐっぐ(だめなの?)。」
父「そのビンは触りませんと覚えておいてください(「覚えて」)。いいで
 すか」?
子「あっっっった(わかった)。」

全部だしちゃえ!!

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【解説】②
 「バイバイ」と「こらまてー」と本当に聞こえるかどうかは、問題ではありません。そのように聞こえると親が思い込んで、想像」「共感」で褒めて強化して上げることが、言葉を覚えるうえで大切なのです。『良いことが起きたと思ったら、すぐさま共感する』を忘れずに。このポイントは、こんなときにも使います。

【セリフ】②
子「バウバウ。」
父「今なんと言ったの?お父さんには『バイバイ』と聞こえたよよ。」
子「・・・(なんのこと?)」
父「バイバイと言ってくれるなんて、お父さん、嬉しいわ(「共感」)。」
子「・・・(えっ?バイバイ)。」
父「お父さんがお仕事に行くのが分かったら、見送ってくれているの(「想
 像」
)?」
子「・・・(えっ?バイバイって、そういうこと)。」
父「じゃ、お父さん、行ってくるね、バイバイ!」
子」「バイバイ。」   

バイバイ


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