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育て直し 1987年 1月29日(木)1歳3ヶ月 自分のやりたいことを「どう頼むのか」、セリフを教えよう

【日記】
 ほとんど毎回、おしっこを事前に知らせてくれるようになった。おかげで、おもらしがなくなった。もちろん、おむつを洗濯しないですむ。(我が家は、久美子の方針で布おむつです)。だから、とても助かる。(洗濯をたたむ係は、私がしている)。

枚数が増えると、大変

 遊びのとき、私に「ああしろ、こうしろ」と指差しや知っている言葉で指示してくる。偉そうだ。指示じゃなくて、命令か?①👨‍🎓 

 例えば、積木で遊んでいると「そこに座れ」と指差しをする。そして、「家」と言いながら三角形の積木を渡す。「トンネルを作って欲しい」と電車のおもちゃを持ってきて、顔の前で「ポーッ」と何度も言う。これは、お願い?それとも、命令?

積木大好き!

 おばあちゃんの家から帰りたくなったら、何も言わないで、おばあちゃんの家の座敷の電気を消して回る。3つもあるのに、全部消す。②👨‍🎓 真っ暗になるので、帰りたいのがすぐ分かる。なかなかの知能犯だ。

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【解説】①
 実は、これは、頼まれていないのに親切にした結果です。これを引き起こしたのは、子どもの方ではなく親の方です。子どもの行動による要求が、命令だった(凸凹たいぷは、個々がわかりリにくい)のに関わらず可愛く見えたので要求を叶えてしまったのです。命令に従ったので、子どもの方は「頼み方は、これでいいのだ」と誤学習したのです。だから、お願いせず、指示・命令するのです。

肩「車してください」と言ってないのに肩車すると、
小学生になるまで肩車させられる

 子どもが行動で何かして欲しがったら、もしくは何かして欲しがっているなと感じたら、先走って親切にせず、必ず「想像」「「共感」と「覚えて」でお願いさせましょう。「正しい頼み方」(セリフ)を教えましょう。それが、私の「すみません」です。これは、コミュニケーション(将来の「頼み力=困ったときの問題解決の最強の方法)の基礎になります。

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【解説】② 
 これも、要求を行動で表現しています。しかし、「そんなことしてはいけません」と叱ることではありません。だからといって、この要求を「分かったよ」と親切に叶えて家に帰ってははいけません。

 今回は「想像」が簡単にできて「帰りたがっているな」とすぐ分かります。あとは、「共感」と「覚えて」で言語化していけばいいだけです。つまり、お願いする(言葉の)セリフを教えて覚えさせるのです。このセリフが溜まっていくと、最終的には子どものコミュニケーション力(「やりとり」)になります。

電気を消す意思疎通は良くない!

【セリフ】
父「電気を消したから、帰りたいみたいだね(「想像」)。」
子「かかか(もう帰ろ)。」
父「分かった、いいよ。じゃ、帰りましょう(「共感」)。でもね、本当
 は、電気を消して回っても何も分からないよ。いたずらしてるのかと勘違
 いすることもあるよ。」
子「・・・(そうか。じゃどうするの?)。」
父「そんなときは『帰ろう。』と言うんだよ。そしてね、お父さんが『いい
 よ』と言ったら、電気を消し始めるんだよ(「覚えて」)。」
子「・・・(か・え・ろ、だね)。」
父「そしたら、その時は。『電気消してくれて、ありがとう』って言うから
 ね。分かった?」
子「はははうう(分かったよ)。」

本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。