育て直し 1987年 9月3日(木) 1歳11ヶ月 『イヤイヤ期』を子育てに利用する方法
【日記】
いろんなことに、なんだかんだと理由をつけて「イヤ」とダダコネをするのが、まだまだ続いている。このダダコネはいつまで続くのだろうか?
「片付けて」と言う「暑いからイヤ」だの「後でする」だの「手が痛いからイヤ」だのと言ってくる。いろいろな言い訳を言う。👨🎓
こんなことを言われると、だんだん子育てに嫌気がさしてくることがある。こういう場合どうしたら、いいんだろう。悩んでしまう。職場の研修で習っているので『やり取りして行動を修正』すればいいと知っているのだが…。知っていても、難しい。
「イヤイヤ期」をどう乗り越えようか、夫婦で話し合い中。
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【解説】
やりたいことが色々出てきて、親のやって欲しいことと子どものやりたいことがぶつかっています。これを「いや」」で押し通そうとするのが「イヤイヤ期」です。1歳半から、長くて3歳まで続きます。
この「イヤ=ぶつかり合い」を利用しながら子育てしていくには、2つの方法があります。
一つは、「想像」「共感」「覚えて」で「やりとり」を人工的に作って教えていく方法です。集団生活(家族生活)する上で「どうしても守らないといけないことがある」というルールを覚えて貰う方法です。このルールが頭に溜まってくると、その方が便利なことが多いので、自分でルールを守り始めます。
もう一つは、親から子どもに「お願いしてみる」という方法です。指示や命令ではなく、一緒に生活する仲間から、心を込めてお願いしてやって貰う方法です。これのいい点は、親のお願いを聞いてあげる内に、自分でもそれ(お願い=「すみません」)と同じ方法を使い始めることです。
「積木で遊んでいるが、なかなか止めない」例で、2つの方法のそれぞれの【セリフ】を書いておきます。
【セリフ】人工的に「やりとり」
父「『嫌だ』と言ってるけど、もう少しその積木で遊んでいたのかな(「想
像」)?」
子「もうちょっと。」
父「分かった。今、いいところなんだね。(「共感」)。」
子「そう。」(言わないときは言わせる)
父「でもね、6時は晩御飯を食べる時間なの(「覚えて」)。分かりました
か?御飯が、食べないと冷たくなっちゃうの。」
子「遊びたい。」
父「分かった。じゃ、あと少し(年齢があがると10分など数字の方がいい)
遊んだらお片付けしてね(「覚えて」)。覚えた? 言ってみて?」
子「あと少し(10分)したらおしまい。」(言わないときは言わせる)
父「お母さんもまっているから、よろしくね。」
【セリフ】お願い 食事のテーブルの上で遊んでいる
父「ごめんね。まだ遊びたいみたいだね(「想像」)。積木が大好きだもん
ね(「共感」)。」
子「大好き。」
父「でもね、悪いけど今からここで晩御飯にするのよ。だから、ここを片付
けて欲しいの(「覚えて」)。」
子「ええ?今?」
父「そうだよ。そこで遊んでいると、ご飯のじゃまだからね。」
子「じゃま?」
父「そうじゃまなの。お父さんもお手伝いするから、片付けて下さい。お願
いします。片付けてもいい?」
子「ええ。」
父「お願いします。」
子「わかった(仕方がない)。」