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#62 悲劇は思考を活性化させる力があるのか?

(685字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)
 
 私の恋人は所謂「鬱作品」を嗜むのが好きだ。
 ホラーも楽しめる。
 
 理由を聞いてみたら、雰囲気が薄暗く、ストーリーが失望・絶望感に溢れている作品を視聴すると「一種の快感を得られる」のだそう。(これを「カタルシス」と呼ぶそうな)
 チキンハート+絹豆腐メンタルな私には到底理解出来ない世界だ。
 
 「ふーむ…?」と首を傾げていると、
 
『そういった作品ほど心の奥を刺激し、憂鬱な雰囲気の中、
 普段ごちゃごちゃとした思考もきれいにまとまる』

とのこと。
 
 
 ほーお。
 これは、なんとなくだけど分かる気がするぞ?
 
 
 確かに私も、上機嫌の時よりも多少気分が落ち込み気味の時の方が筆が進む。
 何故か程よくネガティブになると、思想がドバドバ流れ出るのだ。
 
 苦痛には、考えを押し出す力があるのか?
 
 これはもしかしたら、恋人が言う
『憂鬱な雰囲気の中、
 普段ごちゃごちゃとした思考もきれいにまとまる』
と同じ原理が働いているのかもしれないと思った。
 
 
 そういえば、楽しい時と苦しい時とで、意識の方向性が異なるように感じる。
 
 楽しい時は刺激が五感や肉体的な感覚に集中する。
 それに伴い、意識も外側へと向かう。
 
 一方で、苦しい時の刺激はダイレクトに心に来るのだ。
 だから自然と意識も内省的になってくる。
 その作用力によって考える力が活発化し、様々な思想を生み出しているのかもしれない。
 
 
 だからひょっとしたらインプットにおいては
 
 「喜劇→悲劇→喜劇→悲劇……」
と、ポジティブとネガティブをバランス良く取り入れた方が、より良い創作活動につながるのかも。
 
 なんて、考えてみた。
 
 
 ん?それより冒頭の恋人ってどういうことかって?
 
 何って実は竹子さん、恋人が出来たのよ。
 
 
 喜劇。

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