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個人的なこと・恋愛

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アレ
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#文学

ぼくの好きな人 太宰治と三島由紀夫 HSP

 田中みな実と永野のラジオが面白かった。なんか人間という感じがした。

 一言でいうと、繊細な人が好きなんだと思う。少しのことでも深く傷ついて、傷つくのが怖くて臆病になって、人前に出るのが恥ずかしくなって、それでも足掻いて表に立とうとする人。臆病でびくびくしながらずっと気を使いながら生きて疲れてる人。こういう人を見ると「ちゃんと生きている」と思う。逆に、自分に何も疑いがなく、矢印が絶えず外界に向い

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古典を読む意義 回帰運動 流行

 真夏の夜の淫夢が好きだった。ニコニコ動画の「例のアレ」ランキングで、毎日MADを見ていた。程よいアングラ感と2ちゃん民的センスのコメントで信じられないぐらい面白かった。コンテンツが終わっていく過程をリアルタイムで観察したが「つまらない人(子供)」が寒い流れを作って終わった。面白い人が面白いことをすると、その周りに凡人が集まってコンテンツを終わらせるという説は正しいと思う。ビッグコンテンツに群がっ

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初恋と文学

 久々に文学を読んでいる。16歳の時に読んだのだけれど、全く覚えていないので「百年の孤独」を再読している。スケールの大きくて魔法的なストーリーが、一段落ごとに劇的な展開をして、吸い込まれるように読んでしまう。大江健三郎と中上健次が影響を受けたとあったが、後期の大江の訳の分からない神話より全然面白い。後期の大江健三郎は「魔法」をやりたすぎて、抽象的すぎて退屈だ。大江も中上も初期の方が断然好きで、具体

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母親が死んでから5年ぶりに手料理を食った

 恋人が家に来て、手料理を作ってくれた。毎日ベースブレッドという栄養食のパンとコンビニ飯しか食べていないと伝えると、さすがに可哀そうになったみたいでオムライスを作ってくれた。地元のスーパーまで一緒に歩いて行った。片道30分ぐらいなのだが、ゴーストタウンまっしぐらの田舎なので、戦時中みたいなポスターや廃墟があるのが珍しいらしく、スマホで写真を撮っていた。僕にとっては子供の頃からある当たり前の風景なの

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理想的な読書とは何か

 「生死の一大事」を解決するために読書をしていた。哲学やら文学やらなんでも読んでいたのだけれど「真理」を探しながら読んでいたので、あまり楽しくはなかった。そして本の中に真理はなかった。
 仏教に手ごたえを感じてからは、「見つけるための読書」ではなく「楽しむ読書」になってきた。もともと知識に並々ならぬこだわり行動があるので、勉強系の本も楽しいのだが、歴史の本や文学の本も楽しめるようになった。最近読ん

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