Zela07

仕事も私生活も後輩に追い抜かれた限界OL ひとりで人生を楽しむ方法を模索する ※アイコ…

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仕事も私生活も後輩に追い抜かれた限界OL ひとりで人生を楽しむ方法を模索する ※アイコン他すべてフリー素材です。

記事一覧

037_ひとり読書漬け ~前置きと本を読む場所について~

前置き "インプット奴隷合宿"という言葉をご存じだろうか。 これは、最近聞いているYouTubeチャンネル『ゆる言語学ラジオ』で提唱された旅行形態のひとつである。 2・3年…

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1日前

036_ひとり温泉旅行 ~醍醐味~

足の腫れが引いて、まともに歩けるまで丸一日かかった。温泉が功を奏したのかと思ったが、この温泉。いわゆる入浴施設であった。温泉施設と入浴施設は違う。 温泉の定義と…

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9日前
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035_ひとり温泉旅行 脱力編

平坦な道や変わらない景色がどれほど苦痛か、人はよく知っておくべきである。 説教なんてしたくないが、人生も人間も、デホコボコとしていたほうが面白いというものだ。波…

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2週間前
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034_ひとり温泉旅行 夜明けの低血糖

2月の海風は、案外冷たかった。海は凍らないため、内陸部の風と違い、温度も湿度もある。だから大丈夫だろうと、高を括っていた。 今は冬、そして太陽光線皆無の真夜中であ…

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3週間前
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033_ひとり温泉旅行 深夜のトンネル編

海にたどり着いた。時刻は午前2時。この海は観光用のビーチというより、貿易船や漁船が行き交う漁港だ。護岸工事の最中で、どこの道路も中途半端にキレイである。夏になれ…

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3週間前

032_ひとり温泉旅行 出発編

家を出発したのは、午後11時を過ぎた頃。私は約50km先の温泉旅館へ向けて出発した。 しんと寝静まった住宅街には、幸いなことに降雪はなく、道路は乾いていた。山道を歩く…

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4週間前
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031_ひとり温泉旅行 50km歩く編 

ふと思い立ち、私は温泉に行こうと決めた。どうせなら、温泉地に歩いていこうと思った。 なにもすることが無くなったある日、ひとは何かに挑戦したくなるものだと実感した…

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4週間前
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030_ひとり大掃除

インフルエンザから解放された日曜日、ウイルス感染に関する情報を集めるために、インターネットをサーフィンしていた。 ところで、ネットサーフィンって今でも使うのかし…

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1か月前
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029_ひとりインフルエンザ 後編

「インフルだね、B型。休んでね。5日間だから」 医者は明朗に伝えた。 私はがっかりしたのも束の間、もやしが腐っていたわけではなくてよかった、と安心した。 帰り道、…

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1か月前
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028_ひとりインフルエンザ 前編

感染症の話というのは、気が滅入ってしまってしかたない。それに病気について、なんら正しい知識もない。 ウェブ記事界隈では、”YMYL”のトピックには、高度な知識知見と…

Zela07
1か月前

027_ひとり海外旅行 ~住民編~

近所のスーパーに、3人組の外国人がよく来るようになった。それも、1組だけではない。だいたいは西および東または東南アジア人(つまりアジア全域の出身者っぽい人たち)で、…

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1か月前
5

026_ひとり海外旅行 〜中国人の奇行〜

とある先輩社員が鬱になった。新人のときからお世話になっている、二周りくらい年上のおじさんだ。そのおじさんは娘が可愛くて仕方がなく、震災で車が被害に遭った先輩だ。…

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1か月前
4

025_ひとり海外旅行 由緒正しい美術館と仕事帰りのサラリーマン

「業務ルールを拡大解釈している輩がいる。てめえ等にその権限はねえ。(仕事を)辞めたいのか?」 今日もパワハラ上司(以下パワ上)の怒号が響く社内。 聞き分けの良い先輩…

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1か月前
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024_ひとり海外旅行 グㇺのトイレ お金を払って用を足す

会社のトイレでまさか泣くなんて、思ってもみなかった。学校のトイレですら、排便排尿でしか利用していなかったのに。 パワハラ上司にプレゼン資料をパワーポイントで提出…

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1か月前
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023_ひとり海外旅行 〜ホテル爆破予告編〜

モスクワのお土産に、上司が嫌いなチーズを買っていった。本当はチョコレートのような、西洋を感じられるものが好まれるかと思うが、パワハラ上司に好まれても仕方がない。…

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1か月前
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022_ひとり海外旅行 ~準備編~

クイズです。以下の3人の中で、一番酷い叱責を食らったのは、誰でしょう? A先輩 契約不履行および接客態度が悪かったため、顧客からクレームを入れられた。結果、契約が…

Zela07
1か月前
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037_ひとり読書漬け ~前置きと本を読む場所について~

037_ひとり読書漬け ~前置きと本を読む場所について~

前置き

"インプット奴隷合宿"という言葉をご存じだろうか。
これは、最近聞いているYouTubeチャンネル『ゆる言語学ラジオ』で提唱された旅行形態のひとつである。

2・3年ほど前から、このチャンネルのファンである私は、目から鱗の旅行であった。

観光施設などに行かず宿にこもって、積読している書籍を集中して読むという旅行形態だ。一部読書家の中で人気になり、平日なかなか本が読めない社会人がこぞって

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036_ひとり温泉旅行 ~醍醐味~

036_ひとり温泉旅行 ~醍醐味~

足の腫れが引いて、まともに歩けるまで丸一日かかった。温泉が功を奏したのかと思ったが、この温泉。いわゆる入浴施設であった。温泉施設と入浴施設は違う。

温泉の定義とは以下の様である。

別表①については、リンクからすぐに確認できる。

それにしても、日本温泉協会のページが思っていたより充実していて、ネットサーフィン楽しかった。

私が宿泊した偽温泉は、麦飯石なるものに濾過したお湯らしい。鉄分やマグネ

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035_ひとり温泉旅行 脱力編

平坦な道や変わらない景色がどれほど苦痛か、人はよく知っておくべきである。

説教なんてしたくないが、人生も人間も、デホコボコとしていたほうが面白いというものだ。波乱万丈の方が良い。大変な気苦労はあるだろうが、なにもないよりかは良い。

ついでに言うと、私はいつも出勤経路を変えている。その日によって通る道を変え、景色を変えているのだ。そうすると、思わぬ出会いや発見、アイディアが生まれる。余談だが、最

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034_ひとり温泉旅行 夜明けの低血糖

034_ひとり温泉旅行 夜明けの低血糖

2月の海風は、案外冷たかった。海は凍らないため、内陸部の風と違い、温度も湿度もある。だから大丈夫だろうと、高を括っていた。
今は冬、そして太陽光線皆無の真夜中である。ずっと寒かった。それに、ずっと海風が吹いていた。海辺って、常時風が吹いているんだね。

私は寒さに耐えきれず、ファミリーマートでホッカイロを購入した。お菓子とか、温かい食べ物とか、もっとそういうものを購入すればよかった。当時の私は、身

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033_ひとり温泉旅行 深夜のトンネル編

033_ひとり温泉旅行 深夜のトンネル編

海にたどり着いた。時刻は午前2時。この海は観光用のビーチというより、貿易船や漁船が行き交う漁港だ。護岸工事の最中で、どこの道路も中途半端にキレイである。夏になれば、トライアスロンやマラソンなど、スポーツの催し物も盛んだ。

普段は渋滞ばかりしている国道も、まったく閑散としていた。そんなとき、一人でやることといったら、道路の写真をひたすら撮ることだ。

今回私が撮ったのは、横断歩道橋からだ。歩道橋の

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032_ひとり温泉旅行 出発編

032_ひとり温泉旅行 出発編

家を出発したのは、午後11時を過ぎた頃。私は約50km先の温泉旅館へ向けて出発した。

しんと寝静まった住宅街には、幸いなことに降雪はなく、道路は乾いていた。山道を歩く訳では無いが、冬用の靴ではなく軽量なスニーカーにしたのは疲労対策である。
少しでも装備品を軽くしたい。なぜなら、背負ったリュックには旅館で暇をつぶすための本が5冊入っているからだ。

リュックの中の本の、このチョイスを間違えた。本は

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031_ひとり温泉旅行 50km歩く編 

031_ひとり温泉旅行 50km歩く編 

ふと思い立ち、私は温泉に行こうと決めた。どうせなら、温泉地に歩いていこうと思った。

なにもすることが無くなったある日、ひとは何かに挑戦したくなるものだと実感した。例えば、うまいこと仕事が進みすぎたとき、無敵になる。なにをしても上手くいく状態のことだ。目まぐるしく依頼が来るのに、すべて滞りなく完璧にこなしていた。何年も仕事をしていると、たまに無敵になる期間がある。

そうなると恐ろしくなる。

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030_ひとり大掃除

030_ひとり大掃除

インフルエンザから解放された日曜日、ウイルス感染に関する情報を集めるために、インターネットをサーフィンしていた。

ところで、ネットサーフィンって今でも使うのかしら?

インフルエンザウイルスは、罹患者の身の回りの物に付着している可能性があるらしい。ベッドで寝込んでいる間は、自室のため、勿論マスクなんかしていない。最初は保湿目的でしていたが、呼吸がしづらかったため捨てた。唸りながら咳をしていたこと

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029_ひとりインフルエンザ 後編

029_ひとりインフルエンザ 後編

「インフルだね、B型。休んでね。5日間だから」

医者は明朗に伝えた。
私はがっかりしたのも束の間、もやしが腐っていたわけではなくてよかった、と安心した。

帰り道、上司にメールを入れ、出勤停止が下った。風呂に入る前に、台所を片付けた。腐っていたわけではないビビンバをビニール袋に入れなければならないことに、心が痛んだ。食品を捨てることが、貧乏にとってどれだけ辛い経験か、分かるだろうか。

風呂に入

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028_ひとりインフルエンザ 前編

028_ひとりインフルエンザ 前編

感染症の話というのは、気が滅入ってしまってしかたない。それに病気について、なんら正しい知識もない。

ウェブ記事界隈では、”YMYL”のトピックには、高度な知識知見と正しい情報、専門性が求められる。
YMYLとは、your money or your life.の頭文字を取った言葉で、お金や健康に関わるトピックのことを指す。

簡単な言葉でいうと、ブログなどのSEOで金もうけを目的とした、人々の関

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027_ひとり海外旅行 ~住民編~

027_ひとり海外旅行 ~住民編~

近所のスーパーに、3人組の外国人がよく来るようになった。それも、1組だけではない。だいたいは西および東または東南アジア人(つまりアジア全域の出身者っぽい人たち)で、ずっと一緒にいる。
しかし、いわゆる欧米人らしい白人は、いっつも一人で買い物をしている。この違いは一体何なのだろうか。

ダイバーシティ、多様性のマイナス面が表面化され、現在様々な議論が巻き起こっている。土葬をしろ、だとか、神はアッラー

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026_ひとり海外旅行 〜中国人の奇行〜

026_ひとり海外旅行 〜中国人の奇行〜

とある先輩社員が鬱になった。新人のときからお世話になっている、二周りくらい年上のおじさんだ。そのおじさんは娘が可愛くて仕方がなく、震災で車が被害に遭った先輩だ。購入してまだ半年の新車だったらしい。その車は廃車になったらしい。

鬱になった原因は分からない。しかし、周囲は何となく、理由を心得ていた。
どうせアイツだろう。

パワハラ上司(以下パワ上)は夕方になると、日報業務でPCにかじりついている社

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025_ひとり海外旅行 由緒正しい美術館と仕事帰りのサラリーマン

025_ひとり海外旅行 由緒正しい美術館と仕事帰りのサラリーマン

「業務ルールを拡大解釈している輩がいる。てめえ等にその権限はねえ。(仕事を)辞めたいのか?」

今日もパワハラ上司(以下パワ上)の怒号が響く社内。
聞き分けの良い先輩方は、毎日直行直帰して、会社に顔を出すことはなくなった。

それにしてもパワ上は、従業員をまるで被疑者扱いする。社員は怯えてしまい、(営業職ではないのに)売上の数字に追われている。ついに、今月、5件目の車両事故が部門内で発生した。みん

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024_ひとり海外旅行 グㇺのトイレ お金を払って用を足す

024_ひとり海外旅行 グㇺのトイレ お金を払って用を足す

会社のトイレでまさか泣くなんて、思ってもみなかった。学校のトイレですら、排便排尿でしか利用していなかったのに。

パワハラ上司にプレゼン資料をパワーポイントで提出したとき、
「このグラフ分かりづらい」
とケチをつけられ、突っぱねられた。
しかしそのグラフはパワハラ上司(以下パワ上)自ら修正をしたものだ。
弊社のパワ上はキーボードを5本の指で打てない。両手の人さし指で、しかもかな入力で打っているのだ

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023_ひとり海外旅行 〜ホテル爆破予告編〜

023_ひとり海外旅行 〜ホテル爆破予告編〜

モスクワのお土産に、上司が嫌いなチーズを買っていった。本当はチョコレートのような、西洋を感じられるものが好まれるかと思うが、パワハラ上司に好まれても仕方がない。
そもそも、モスクワにお土産を買えるようなお店は、ない。当時も経済制裁真っ只中で、スーパーの品数はコンビニの半分ほどだったと記憶している。

モスクワに降り立った私は、ロシアの空気を肺いっぱいに吸い込んだ。やっと訪れた、モスクワの地。時間は

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022_ひとり海外旅行 ~準備編~

022_ひとり海外旅行 ~準備編~

クイズです。以下の3人の中で、一番酷い叱責を食らったのは、誰でしょう?

A先輩
契約不履行および接客態度が悪かったため、顧客からクレームを入れられた。結果、契約が解約された。

Bさん
社用車で事故を起こした。立体駐車場内で車の扉が開いた。原因は、車の未施錠と車の扉がちゃんとしまっていなかったため。結果、被害弁済に数百万円程度支払ったらしい。また、社用車の保険料も値上がりした。


「今日は社

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