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万人の意見を聞く必要なんてない。「いちばんすきな花」第10話感想

忙しくて感想書くのを先延ばしにしていたら、最終回のオンエア日になってしまった。

最終回を目前に、物語が大きく動いた10話。
美鳥ちゃん(田中麗奈)は、やはり『5人組』ではなく、『2人組が4つ』だったと思っていた。
まあ、9話の終わり際を見ていればそう思っていたことは明白ですよね。

その後、紅葉(神尾楓珠)と夜々(今田美桜)は居酒屋で紅葉のバイト先の後輩2人と出くわす。
彼女可愛いですよね」と言ってくる2人に対し、夜々は「友達です」と否定。
そんな夜々に、「佐藤さんと一緒にいて楽しいですか?」と失礼な事を言う後輩達。
ほんとムカつくなこいつら、って思ってたらテレビの中の夜々ちゃんが僕の20倍ぐらいブチギレてて笑った。
しかしながら、「ばか」連呼は最高でしたね。更に好感度上がったわ。
夜々の目からスン、と光が消えて怒り始めるまでの演技が絶妙。
本当このドラマで今田美桜ちゃんの評価がうなぎのぼりだわ。

ゆくえ(多部未華子)の塾の生徒である希子と穂積は、まだ分かり合うのが難しそう。
最終回には彼らも彼らなりの結論にたどり着くのだろうか。

紅葉は、自分が書いた小説のイラストがSNSで叩かれていることを気にしています。
これねー。やっぱ色々考えちゃいます。
僕みたいな影日向で生きている人間は、SNSでも友達しか繋がっていないので心無い言葉をかけられることもほとんどないですけども。
自分の作品が世に出る仕事となると、そうもいかないですよね。
いろんな人の意見があるわけですから。

夜々も言ってましたけど、確かに人の価値観を否定するのは良くない。
でも、必ず受け入れなきゃいけないってこともないわけで。
好みなんて人それぞれですし、万人に好かれるなんて無理なのでそう思っていないと生きていくのが辛すぎますよね。

そして、ついに夜々は椿に、紅葉はゆくえにそれぞれ想いを伝える。
結果は、(おそらく、覚悟していた通り)二人とも玉砕。
でも、きっと想いは伝えることに意味があるんだよね。
今田美桜を2回もフるミドサー男子、羨ましくて血反吐が出そうだ。

そして、椿(松下洸平)の家での残りわずかな時間を4人は一緒に暮らすことに決めます。
振られた相手と同棲なんて考え方によっちゃ地獄ですが、彼らにはそんなことを超越する絆があるんですね。

さあ、というわけでいよいよ今夜が最終話。
このドラマは人それぞれの考え方、価値観、人間関係の在り方を丁寧に描いくというこれまでありそうでなかった作品。

普通って、男女って、友達って、恋って、結婚ってなんだっけ。
観ていると、これまで自分の中で当然になってしまっていた価値観を再確認してしまいます。
それこそが、制作側の意図なのかもしれません。

4人(5人?)の物語は、どんな結末を迎えるんでしょうか。楽しみです。

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