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『廻り巡った夏の日』
一日一日、過ぎる時間に身を任せ。
一月一月、進むカレンダー眺めてる。
四季の中から引き出した夏を見る。
六月の梅雨、七月の海開き。
夏色濃くなる八月の猛暑。
一年毎に見える景色が変わってる。
同じ“夏の季節”の筈なのに。
輪廻のように夏の生が巡ってる。
肌を晒して、風を受けて過ごせるね。
涼しい風が迎えに来たよ。
夏終わり。
『空宙落下』
ゆらゆら宙で揺れている
それは空中ブランコ。
ワタシは乗るよ
そして空を漂うの。
飛ぶのは疲れたの
漂い、そのまま落ちていく。
空の声で目を覚ます
帰ってきたの、現実に。
Twitterにも投稿している自作の詩です。
『女王の劣情』
嗚呼
貴方が欲しいのよ
私は手を伸ばして
彷徨わせるの
嗚呼
貴女が妬ましいのよ
欲しい彼を
手に入れたいの
黒く渦巻く
情の塊が
心が感情によって
支配されていく
醜い心を
押し込んで
彼への想いを
募らせる
あの娘がとても
妬ましい
彼は私のモノ
そこを退け
『幻想ルーム』
ピッ、僕の電源OFFにした
ONになったスイッチは
心の中で起動する
目に映るのは幻だ
嫌な世界を遮断する
そこで創ろう、僕の世界
住人をゼロから創りだす
好きなモノだけ詰め込んで
僕の妄想実現するの
僕だけ喜ぶ世界なの
誰の声と通さない
僕が創った僕だけの。
『待機世界』
今か、今かと
待ちわびる
世界が壊れてゆく
その時を
徐々に毒が
回ってゆけば
朽ちて亡くなり
世界は終わる
準備している
私たち
今か、今かと
待ちわびる
世界が破滅した
その時を
造り変えたよ掌に
世界の種が根付く
彼は居場所を探してる
待機してるよ
この世界
『自傷の末に』
僕は今日まで耐えてきた
傷に塗れた心でね。
生と死の二択が人生だ。
痛くて痛くて逃げたくて
全てを無かったことにした。
それでも傷は広がるばかり。
二択を選択する時が来た。
僕は選んだ、死の選択肢
喉を引き裂き、この世と別れ。
ーーー
生きるのに疲れて、自殺に追い込まれてしまった人の死ぬまでの過程をストーリーに込めてみました。
『スケッチブックに涙』
両腕でギュッと抱きしめたんだ
真っ白の紙が綴られたスケッチブック
心で感じたことをそのままに
目で見たことをそのままに
鉛筆削って線を描くの
インクを落として心を描く
悲しくも哀の感情が色となる
黒で描いた絵に色がつく
情のメーター振り切った
溢れた涙がが止まらず落ちてゆく
描いた絵に涙が落ちる
線は涙で滲んだわ
落ちた涙で線をぼかす
心の動きが写し出されたね
スケッチブックを閉じましょう
私の心