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バックパッカーズゲストハウス

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二〇〇九年、二十七歳の時に、秋葉原にあるゲストハウスへ四ヶ月滞在したときの旅行記です。 著者の記憶違い、主観が多分に含まれています。また、主に登場人物に関して名前や設定を故意に… もっと読む
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2021年6月の記事一覧

バックパッカーズ・ゲストハウス(53)「鍋をもらう」

バックパッカーズ・ゲストハウス(53)「鍋をもらう」

前回のあらすじ:龍は新宿から姿を消し、彼を探す人々は何か手がかりが無いかと私に連絡をよこした。その中に、私が手作りした同人誌を買ってくれた龍の客がいた。【これまでのお話https://note.com/zariganisyobou/m/mf252844bf4f2

 ある日、当時やっていたブログに、
「ゲストハウスの共有部分に置いていた鍋が無くなった」という事件を書くと、その女から、

「使って

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バックパッカーズ・ゲストハウス(54)「年寄りに話しかけて無視をされる生活」

バックパッカーズ・ゲストハウス(54)「年寄りに話しかけて無視をされる生活」

 まだイタリアンのバイトを辞める前、慣れない環境と仕事に疲れが溜まっている感じがして、たまには浴槽に浸かろうと、休みにひとりで上野の銭湯へ行った。

 愛媛ではこういった施設は温泉と相場が決まっているが、東京の銭湯はただの熱いお湯だった。それでも酒を飲むのと同じぐらい、手軽に出来る気分転換になった。
 三月二十三日で、WBCの決勝戦が脱衣所のテレビで流れていた。風呂上がりにフルーツ牛乳を飲みながら

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バックパッカーズ・ゲストハウス(55)「裸になってなにが悪い」

バックパッカーズ・ゲストハウス(55)「裸になってなにが悪い」

前回のあらすじ:精神に病を抱える人のための施設、ホームレスをカモにする団体が運営する施設と施設を渡り歩いてきた久米と、ゲストハウスでAVをイヤホンなしで見る漢、藤沢という好メンバーが新たにバックパッカーズ・ゲストハウスの仲間に加わった。【これまでのお話https://note.com/zariganisyobou/m/mf252844bf4f2

 藤沢は全裸で部屋の中をウロウロするクセがあった

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バックパッカーズ・ゲストハウス(56)「スクリーミング・フライング・モンキー」

バックパッカーズ・ゲストハウス(56)「スクリーミング・フライング・モンキー」

前回のあらすじ:龍虎対峙するかの如くゲストハウスの三階で同居する二人の奇人藤沢と久米。しかし、両雄並び立たず。やがて藤沢は自らの失態により五階へと移動していく。三階に平和が訪れたのも束の間、空いたベッドには新たな奇人が入居してきた。【これまでのお話https://note.com/zariganisyobou/m/mf252844bf4f2

 塚田というその男は、水木しげるが描くようなテイスト

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バックパッカーズ・ゲストハウス(57)「母の日に文学フリマ」

バックパッカーズ・ゲストハウス(57)「母の日に文学フリマ」

前回のあらすじ:新たにゲストハウスに入居してきた塚田という文学青年と仲良くなった。【これまでのお話https://note.com/zariganisyobou/m/mf252844bf4f2

 塚田は私の書いた物を気に入ってくれたようで、名前で検索して、mixiで書いていた太った男の子が主人公の小説や、ブログを見つけ出し、コメントをくれた。

 ある日塚田に誘われて、同人誌即売イベントの、「

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