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#日記

詩|酔い夜

詩|酔い夜

街灯に揺れる僕の化身は
ゆらりふわりと思考をさらい
醒めぬ頭で彷徨う言葉は熱を帯びる

酔っているのは酒のせいか

それとも、その瞳のせいか

詩|醜い塊

詩|醜い塊

青木待ちの少年少女

いいね狩りのインフルエンサー

目立てばそれでいいのだと

柔い自分を隠して蔓延る

銀色の折り紙で作った宝石を

愛でては捨ててを繰り返す

大袈裟な包帯を巻いたヒロインと

そこに群がる偽善者の猫

傷を舐めれば滲みていく

仮面を外せばのっぺらぼう

詩|秋が鳴る

詩|秋が鳴る

五線譜を彩る革靴と踵の潰れたスニーカー

季節の訪れを感じる風に首をすくめれば
カシミヤが擦れる柔らかな和音

霞んでぼやけて天井が見えない

泣きたくなっちゃうな、こんな朝は

ピアニッシモの白い月

詩|生きた屍

詩|生きた屍

前ならえ

休め

全体進め

一瞬のズレも許されず
はみ出た者は愚か者

誰かも知らない人たちに羽交い締めにされ
蝕まれていく言葉たち

ナイフを喉元に当てられているような

銃口を額に突き付けられているような

ハサミが線を選んでいるかのような

あんたも僕のことなんて知らないだろ

放っておいてくれよ

蔓延する正義の生贄

酸素が足りない

詩|屍の一歩前

詩|屍の一歩前

午後6時57分のホーム

透明の花びらが舞って

骨と魂が散った

仮面を剥いで

鎧を外して

衣服を脱いで

心臓をえぐり取る

マスクを取って

肩パッドを外して

プライドを捨てて

胸の奥をえぐり取る

真っ黒になった僕の右手は

正義に震えて

溢れる水滴と滲んでふやけた

真っ赤に染まった眼前の景色は

現実を映して

流れる幸福と混ざって溶けた

もう、いいや

さようなら世界

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詩|「好き」と「嫌い」は表裏一体で不自由で

詩|「好き」と「嫌い」は表裏一体で不自由で

ついこの前まで好きだった人を

ほんの少しの違和感に気づいた瞬間から

あっという間に嫌いになったり

好きでいたい人のことは嫌いになってしまうのに

嫌いになりたい人のことは嫌いになれなくて

いっそ全てを壊したい衝動に駆られたり

本当は全ての人を愛していたいのに

世の中そんなに綺麗なものではなくて

他人への勝手な感情に踊らされている自分が

愚かに思えたり

悲しく思えたり

滑稽に思え

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