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【テーマを見失った実写版ヴァイオレットエヴァーガーデン!?酒飲みながらMVとして「ながら見」することをオススメ!】ハンナ

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冒頭のジョーライト監督の音に合わせたリズミカルな編集は画作り含めテンポも良いのだが、シナリオ、アクション、ヒューマンと、映画で表現したいものが全て希薄で、褒め所が難しい。ただ、ジョーライト監督自身のセンスやポテンシャルは垣間見られ、MVのように酒を飲みながらテレビで流しておく分には充分おしゃれだ。

アクション映画を期待して観るとかなり物足りないだろう。特に前半はアクションよりも初めて外の世界を知る少女のロードムービーの要素が強い。殺人鬼として育てられた少女が、ひたすら逃げながら世界を旅していくのだが、逃亡シーンの鬼ごっこ演出もかなり単調だ。正直、音楽なしでは観れたものではない。

殺人スキル以外は情報知識しか持たない少女が初めて他人と触れていく物語は、ある意味「ヴァイオレットエヴァーガーデン」っぽさもあるが、けしてそこに肝心な「愛」は存在しない。

シンプルなシナリオでアクションよりもアート要素が強いという意味でも、「レオン」や「ドライブ」の方が断然勝ってしまう感も否めない。映画に必要なテーマが明確でない分、終始なんとなく小手先センスと雰囲気で撮ってしまった。そんな感じがする。

この程度の内容の作品なら、せめて90分以内が理想的。

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