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#マンガ
全巻をとおして読んで涙をながす
「ものがたり」って大事だな~ということを書く。
以前、このnoteで、マンガは文章力アップにやくだつというハナシを書いたことがある。
『タッチ』の魅力についても書いた。
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そうやって、いかにも少年サンデーびいきのようなことを書いてきたけど、じつは秋田書店の「少年チャンピオン」も小学生のころから読んでいた。
その中でも、立原あゆみ『本気!』というマンガがスキである。
全50巻。
高倉健やブルースリーのように勝つ
ぼくが少年だったころの週刊少年ジャンプは、みんな読んでいるイメージだった。
ぼくも、一時期周囲の雰囲気に押されて読んでいたが、もうひとつ入り込めない。
ジャンプは「友情・努力・勝利」だそうだが、「おれが勝つ!おれが勝つ!」というヤツがどうもしっくりこない。ただし好みの問題であり、けなしているつもりはない。
とはいえ、マガジンにもなじめない。
そういう消去法で週刊少年サンデーに流れついた無気
宮本武蔵の「助けてくれ」
「助けてくれ」と頭を下げるには勇気がいる。
動物にたとえれば相手に腹を見せて寝転がるようなこと。
ちんけなプライドを捨てなければならない。
本当に困った時、
ぼくはすなおに「助けてくれ」と言えるだろうか。
井上雄彦氏の『バガボンド』というマンガがある。
宮本武蔵の生涯を描いている。
第26巻では、すでに吉岡を打ち滅ぼし、天下無双の呼び声が高まったのちの武蔵が「助けてくれ」と武家に土下座する