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【EXPLICIT】セカイを侵す愛は、人類への福音か? 『沙耶の唄』読書会【闇の自己啓発会】
闇の自己啓発会は3月21日、都内某所でニトロプラス『沙耶の唄』読書会を行いました。役所暁は体調不良のためZoomでビデオ参加。会話の間合いの取り方などが難しいなぁと思いましたが、人と話すことで元気が出たので、リモート読書会の可能性を感じました。今回は、手塚治虫や死んでしまったワニの話、美少女ゲーム批評などにも触れつつ、沙耶の唄の不思議な魅力に迫ります。
◇参加者一覧 ・役所【暁】
編集者。
小説案を5つ 円城塔
作家というものを仕事にしている。
どちらかというと、想像でものを書いていくタイプである。嘘のような本当の話、本当のような嘘の話というものを扱わせればそれなりだと、自分では考えている。
自分のような書き手にとってチャンギージーの『ヒトの目、驚異の進化』はもうこれだけを元ネタに小説を5、6本はひねりだせようという代物である。ふつうに書評を書くよりも、この本を読んでこういう小説を考えた、という着想
存在していることへの違和感の現象学
ものごころついたときから、存在していることに違和感を覚える。それが意識され言語化され出したのは哲学を勉強しはじめたほんのついさいきんのことだ。だがハーモニーとして主題的に、あるいは、背景で、わたしの人生に響き続けている。
わたしは何らかの「存在違和(existential dysphoria)」にある。すなわち、
存在違和:現在の自己に割り当てられた存在論的地位とは異なる存在論的地位へのふさわ
三秋縋インタビュー『サマーコンプレックスについて』
※この記事は、感傷マゾ専門同人誌『感傷マゾvol.02 最高の夏コンプレックス特集号』(https://wak.booth.pm/items/2264028)に掲載されたものです。自身が提唱された「サマーコンプレックス」を中心に、小説家・三秋縋氏にお話を伺いました。
三秋縋(@everb1ue)
1990年生まれ、岩手県出身の作家。
ウェブ上で『げんふうけい』名義の小説を発表し、人気を博している
【往復書簡】伴名練&陸秋槎。SFとミステリ、文芸ジャンルの継承と未来について
『なめらかな世界と、その敵』と『雪が白いとき、かつそのときに限り』の刊行を記念して、ともに88年生まれで、SFとミステリそれぞれのジャンルの未来を背負う伴名練さんと、陸秋槎さんに往復書簡をしていただきました。まずは陸秋槎さんから伴名さん宛てた手紙をお楽しみください。
拝啓 伴名練先生へ 先生の「ホーリーアイアンメイデン」という書簡体小説を拝読したとき、文章の美しさが深く印象に残りました。ですから