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日本の行事

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日本の行事や節句のお話
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十三詣り (4月13月)

十三詣り (4月13月)

知恵もらいともいう十三詣り

もともとは、旧暦の3月13日に数え年で13歳になった少年少女が両親につきそわれて虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を祀る寺に参詣し、福徳や知恵を授かる風習をいいます。

京都市嵯峨の法輪寺の十三詣りはとくに有名です。

現在は3月から5日、の各13日の行事となっています。

虚空蔵は福徳・知恵・音声などを授けるといい、十三詣りを知恵もらいともいいます。

13歳という年齢

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昭和の日 4月29日

昭和の日 4月29日

昭和の日は、平成19年から

ゴールデンウィークの最初の祝日である昭和の日は、
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」ことを趣旨とした国民の祝日です。

4月29日は昭和天皇の誕生日で、
1948年(昭和23年)から1988年(昭和63年)までは天皇誕生日の祝日。

それ以前は天長節と呼ばれていました。

1989年(昭和64年)1月7日に昭和天皇が崩御され、今

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花まつり (4月8日)

花まつり (4月8日)

お釈迦様の誕生日を祝う行事花まつりの正式名称は灌仏会

仏教の始祖であるお釈迦(しゃか)様の生誕をお祝いする日です。

正式には「灌仏会(かんぶつえ)」、「仏生会(ぶっしょうえ)」と呼び、お祝いをします。

このお祝いを一般的には「花まつり」といいます。
実は、お釈迦様の誕生日ははっきりしているわけではありませんが、仏典に基づいて旧暦4月8日とされています。

関西方面では、旧暦を元にして月遅れの

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野遊び(磯遊び) 四月上旬〜下旬頃農業や漁業の繁忙期前の物忌みの日

野遊び(磯遊び) 四月上旬〜下旬頃農業や漁業の繁忙期前の物忌みの日

現在は行楽の意味合いが強くなっていますが、昔から農業や漁業が忙しくなる前に、春の一日を物忌み(心身を清め不浄を避けること)の日にあてる習わしがありました。この日は、野遊び(磯遊び)で過ごすとともに食事の宴を開きます。
これは田の神様や海の神様を招いてお供えをし、自らも神様と同じものをいただくことで神様との結びつきが強くなり、加護が受けられると考えられてきたためで、この飲食のことを「直会」といいます

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花見 四月上旬〜五月上旬頃奈良時代以前からあった豊作祈願の習わし

花見 四月上旬〜五月上旬頃奈良時代以前からあった豊作祈願の習わし

花見

四月上旬〜五月上旬頃奈良時代以前からあった豊作祈願の習わし

花見の起源については二つの説があります。
ひとつは奈良時代の貴族の間で催された「花宴」に由来する説で、これは中国の唐王朝の文化にならって、梅の花を観賞しながら歌を詠む催しでした。平安時代に入り、嵯峨天皇が八一二年に泉苑で「花宴」を催したとされていますが、この時にはすでに梅から桜を愛でるようになっていたようです。その後、八三一年に

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エイプリルフール

エイプリルフール

エイプリルフール
(4月1日)

思いのほか古くからある4月1日は、エイプリルフールの日とされ、罪のない嘘をついたり、人をかついだり、驚かせても許される日です。

日本では「4月馬鹿(ばか)」ともいい、英語では「Aril Fools'Day」といいます。

最近では、企業のホームページが遊び心たっぷりのページになるなど、愉快なことが行われています。

古くからある罪のない習慣ですが、他人を傷つける

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