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■地方移住

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2023年10月の記事一覧

【妻目線】地方移住に抵抗がなかった理由

【妻目線】地方移住に抵抗がなかった理由

移住に関する本や雑誌をめくっていると「反対する妻を説得するには」、「家族ときちんと話し合おう」などの記述を見かける。

我が家の地方移住のキーパーソンになったのは夫だ。具体的にいうと、夫の転職にわたしが仕事を辞めてついてきた形である。しかし事後承諾ではなく、移住の一年ほど前に夫からあらかじめ「地方の採用試験に応募しようと思っているが、どうか」という相談があった。相談を受けて、わたしはすぐその場で賛

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東京に8年間暮らしてよかったこと、課題だったこと

東京に8年間暮らしてよかったこと、課題だったこと

3年ほど前まで東京に暮らしていた。家族が転職して地方移住した今も東京は好きだし時々懐かしくなるけれど、東京にいたころより充実している部分もあるので、今のところ帰りたくなってはいない。

この記事では、就職をきっかけに東京で8年間暮らしたわたしが、東京暮らしのよかったことと課題だったことを整理してみたものである。



東京暮らしのよかったこと

「最先端」の近くで暮らせているという幸福感それほ

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【小ネタ】上京と地元

【小ネタ】上京と地元

今日は小ネタを。

TOWER RECORDSのサイトにこんなページがある。

上京する時に聴きたい曲のリストと、

地元に帰ろうソングのリスト。これが帰省なのか、それともUターン就職など住む場所を完全に移すという意味での「帰る」なのかはちょっと分からないのだが。

それぞれのリストを見ていて気付いたのは、上京ソングなら3曲知っているが、地元に帰ろうソングは1曲しか知っている曲がなかったということ

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じっとしている訳には

じっとしている訳には

今日は「東京に8年間暮らしてよかったこと、よくなかったこと」というタイトルの記事(近日公開)を書こうと思っていたのだが、末尾に載せようと思っていた文章が思いのほか長くなってしまったため、独立させることにした。

東京から地方移住してはやくも三年目、年が明ければ四年目になる。

地方移住後の生活は、楽しいこともあれば思い通りにいかないこともある。しかしそのどちらも、東京時代を否定する…東京を懐かしま

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最近の読書から 2冊

最近の読書から 2冊

学生時代などは、読んだ本、目を通した本のすべてについて何らかのコメントを残していて、我ながら当時のバイタリティには驚かされる。最近ではそんなこともめっきりしなくなり、書影をスマホカメラで撮影して残しておくだけでも精一杯の状態だ。

なのでこの記事は、最近読んだ本(どちらも通読はしていないし、拾い読み、読みさしなのだけれど)のなかでハッとさせられた部分だけでも書き残しておこうとするものである。

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過去の植木、未来の植木

過去の植木、未来の植木

移住、移住、移住ってよく言ってるけど、今のあなたのアイデンティティー、そこにしかないわけ?移住してたって、そのことを強調しないで、もう次のステージに行ってる人、たくさんいるでしょ?

…という声が、つい最近、自分のなかで聞こえた。

冒頭の言葉で怖がらせてしまった人がいたら、申し訳ない。これは完全にわたしからわたし自身へ向けた内なる声であることをまずお断りしておく。

実家で暮らしていた頃(子供の

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主婦に向いている人、いない人

主婦に向いている人、いない人

既婚男性が退職すると「無職」と呼ばれるが、既婚女性が退職すると「主婦」と呼ばれる。なんだか変だ。男性が無職と呼ばれる時の「一人前の男なら仕事をしていて当然」みたいな重い感じも嫌だけれど、女性は仕事を辞めてもやるべきことがある、みたいなイメージも相当のものだ。

でも最近では「主婦なんて事実上の単なる無職」などと揶揄の意味で使われることもあるので、主婦を無職と呼ぶか否か論争に加わるならば、それがどん

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「なつかしい」

「なつかしい」

2023年8月は岡山市で「みんなの表町書店」という一箱書店の企画に参加した。

ちょうど「青春18きっぷ」の利用期間だったこともあり、準備から数回のお店番、撤収までを、電車で一時間ほどかけ、毎回瀬戸大橋を渡って通った。

たくさんの「おとなりさん」に囲まれたわたしの一箱は、売上という点では決して抜きんでることはできなかったけれど(ただし自作のZINEが補填しなければならないほど売れ、最終日までに完

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