筋トレ至上主義じゃなくても

夏が始まる頃、フィットネスの会員になった。
これまで運動とはほぼ無縁で生きてきて、なんとなく運動しなきゃなぁとは思うものの別に体型に困っているわけでもないしわざわざ疲れることにお金を払ってやるのもそれだけの価値があると感じられず、ずっと何もせずにいた。
だけどずっとあった肩こりが本当に酷く、春が始まった頃から何かしらの運動をやろうと思い、体験をいくつかはしごしていた。
暗闇でリズムに合わせて踏み台昇降をするものだったり、ハンモックを使ってヨガをするものだったり、はたまたリラックスを目的としてひたすら寝るだけのものだったり。
そんなことをいくつかやってみて、最終的にサーフフィットというものへ入会を決めた。

ジムはテンションがあがらなく無機質で何も楽しくなかったし、ヨガは運動した実感があまり持てず微妙だった。
プールは濡れるから嫌だし、踏み台昇降はレッスン中にインターバルとして設けられる休憩時間が嫌だった。
そんな中で、サーフフィットはお洒落な店内と楽しめるようなプログラム、人とやたら接さないといけないこともなく運動量もちょっと辛いくらい。
お試し価格で入会できる時期だったこともあって、ものは試しと思い最低3か月のつもりで入会を決めた。

始めて3か月が経った今、やってよかったと思うし、これからもまだ続けようと思っている。
内容としてはハワイをイメージした店内で、小さめのバランスボールを3つ置いた上に設置されたサーフボードの上でインストラクターの指導の下エクササイズを行うものだ。
プログラムは豊富で、暗闇で行うものやフラダンスをイメージしたもの、強度なヨガのようなものや鍛えたい部分に重点を置いたものなどから選択することができる。
テンション高めの音楽の流れる室内で、壁に波の映像が写される中、インストラクターの動きを真似ていく。

なんというか、このプログラムだからいいとかではなくて、私にはこの運動のやり方が無理なく楽しく続けたいと思えるという意味であっていた。
そしてなんとなく始めた運動は、結果としてかなりいい効果をもたらしているように思う。
前がなさ過ぎたせいもあって明らかに筋力がついたし、仕事中の背中のだるさも格段に減った。
肩こりは解消されない部分が大きいけれど、身体の重さが全然違う。
心も以前より前向きになり、できることが増えたように思う。
(これは他の要因も多そうだけど...)

運動したり筋肉をつけたりすることは、必要ではあってもそこまで重要性があることだと私は思っていなかった。
ポジティブな人って筋トレやたら好きだよねみたいな、筋肉自慢がしたいのかなみたいな、そんな冷めた目で見ることもかなりあった。
だけどそこに重点を置きたい人ではなくても、ある程度の筋力を意識してつけておくことは、生きやすくなるためにも日々を生きるためのエネルギーを増やすためにも必要なことなのだと思うこととなった。
筋トレ至上主義じゃなくても少しだけ筋トレをしてみたら、思いもよらないところでやれることが増えていくかもしれない。

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