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ソース原理を学んだアーティストが提唱する#Masterpiece(最高傑作)とは何か?

今回は、『すべては1人から始まる(原題:Work with Source)』の翻訳・監修のお一人である青野英明さん主催のイベントへ伺った際のレポートです。

今回のイベントは、ピーター・カーニック氏(Peter Koenig)にソース原理(Source Principle)を学び、自身のプロジェクトに取り入れて活動しているアレクサンダー・インチボルト氏(Alexander Inchbald)をゲストに迎えて進められました。


ソース原理(Source Principle)とは?

ソース原理(Source Principle』とは、イギリス人経営コンサルタント、コーチであるピーター・カーニック氏(Peter Koenig)によって提唱された、人の創造性の源泉、創造性の源泉に伴う権威影響力創造的なコラボレーションに関する洞察を体系化した知見です。

不動産業界で成功したビジネスマンとしてキャリアを進んでいたピーター・カーニック氏は、クライアントたちとの交渉の中で相手側が不合理な判断・意思決定を行う場面を目にしてきたといいます。

このことをさらに突き詰めていくと、「お金と人の関係」がビジネスにおける成功、人生の充実に大きく影響していることに気づき、ピーターによる「お金と人の関係」の調査が始まりました。

その後、お金に対する価値観・投影ついて診断・介入できるシステムであるマネーワーク('moneywork')が体系化され、その過程でソースワーク(Source Work)が副産物的に生まれてきたとのことです。

マネーワーク('moneywork')は自身の内面を扱うインナーワークに比重が置かれており、ソースワーク(Source Work)はアイデアを実現するためのアウターワークに比重が置かれていると言います。
(ピーターの「お金と人の関係」の研究及びマネーワーク('moneywork')については、以下のインタビュー記事もご覧ください。)

今回の講演会にピーターは参加していなかったものの、ソース原理(Source Principle)を扱った講演やイベントを行う上でピーターを紹介せずに行うことはできない、ということをガイドの皆さんはお話しされていました。
それは、人々がそれまで無意識に行っていた創造的に活動を展開すること、一人ひとりのあり方を尊重しながらコラボレーションすることについて、ソース原理(Source Principle)という言語を発見し、意識的に扱うことを可能にしたピーターへのリスペクトによる姿勢であり、ステファンも講演中、何度も言及していた他、書籍の中でも触れています。

But as old as these principles may be, Peter Koenig is clearly the source of their uncovering: it was he who first developed the vocabulary that makes sense out of these patterns, the language you will encounter in these pages.

Stefan Merckelbach「A little red book about source」p12

It was obvious to me that a book about source would have to acknowledge the person who developed the source vocabulary and was the first person to research the principles, so I offered Peter Koenig "the last word" which he accepted by writing the afterword.

Stefan Merckelbach「A little red book about source」p87

この尊重と尊敬の姿勢は、ソースが実現しようとするアイデアそのものに対しても大切な姿勢です。

アイデアとは贈り物であり、自らがゼロから生み出したものではなく、受け取った直感やインスピレーションによって、自分の中で形を成したものであるというのが、ガイドの皆さんが紹介してくれた見方です。

ソース(Source)とは、アイデアの所有者(owner)というよりも保持者(repository)であるという姿勢は、ソース原理(Source Principle)の実践にとって非常に重要なものであると、ステファンをはじめとするガイドの皆さんがお話しされていたのも印象的でした。

ソース原理の国内における広がり

日本においてのソース(Source)の概念の広がりは、『ティール組織(原題:Reinventing Otganizations)』著者のフレデリック・ラルー氏(Frederic Laloux)によって初めて組織、経営、リーダーシップの分野で紹介されたことが契機となっています。

2019年の来日時、『ティール組織』著者フレデリック・ラルー氏によって組織、経営、リーダーシップの分野で紹介されたことが契機となって初めて知られることとなったソース原理(Source Principle)。

フレデリック・ラルー氏もまた、ピーター・カーニック氏との出会い、彼からの学びを通じて、2016年出版のイラスト解説版『Reinventing Organizations』の注釈部分で記載している他、『新しい組織におけるリーダーの役割』と題した動画内で、このソース原理(Source Principle)について言及したということもあり、国内で注目が集まりつつありました。

その注目度の高さは、本邦初のソース原理に関する書籍の出版前、昨年8月にトム・ニクソン氏の来日が実現する、といったことからも見てとれます。(オンラインでのウェビナーの他、北海道・美瑛町、東京、京都三重屋久島など全国各地でトムを招いての催しが開催されました)

2022年10月、ピーター・カーニック氏に学んだトム・ニクソン氏(Tom Nixon)による『すべては1人から始まる―ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力』が出版されて以降も、ソース原理(Source Principle)に関連したさまざまな取り組みが国内で展開されています。

今年4月にはソース原理提唱者であるピーター・カーニック氏の来日企画が実現し、システム思考・学習する組織の第一人者である小田理一郎さんや、インテグラル理論・成人発達理論の研究者である鈴木規夫さんとの対談、企画の参加者との交流が活発に行われました。

日本での流れに先立ち、ソース原理(Source Principle)が世界で初めて書籍化されたのは、2019年にステファンによる『A little red book about source』のフランス語版が出版された時でした。

その後、この『A little red book about source』は2020年に英訳出版され、2021年3月に『すべては1人から始まる』の原著であるトム・ニクソン著Work with Sourceが出版され、本書が『すべては1人から始まる』として日本語訳され、英治出版から出版されました。

『すべては1人から始まる』は日本の人事部「HRアワード2023」の入賞も果たし、ビジネスの領域においての注目も高まっていることが見て取れます。
このような背景と経緯の中、ソース原理(Source Principle)の知見は少しずつ世の中に広まりつつあります。

ソース(Source)とは?

トム・ニクソン『Work with Source(邦題:すべては1人から始まる)』を参照すると、ソース(Source)とは、1人の個人が、傷つくかもしれないリスクを負いながら最初の一歩を踏み出し、アイデアの実現へ身を投じたとき、自然に生まれる役割を意味しています。

The role emerges naturally when the first individual takes the first vulnerable step to invest herself in the realisation of an idea.

Tom Nixon「Work with Source」p20

An individual who takes the initiative by taking a vulnerable risk to invest herself in the realisation of a vision.

Tom Nixon「Work with Source」p249

ステファンの書籍においては、この役割を担うことになった人について、特に「ソース・パーソン(source person)」と呼んでいます。

A source is a person who has taken an initiative and through that has become the source of something: we can call this a "source person".

Stefan Merckelbach「A little red book about source」p17
Stefan Merckelbach「A little red book about source」
Tom Nixon「Work with Source」

トム、ステファンの両者が著している様に、ソース(Source)は特別な人だけがなれる役割ではなく、誰もがソース(Source)である、というものです。

アイデアを実現するために一歩踏み出すことは、社会を変えるような大きなプロジェクトの立ち上げに限りません。

友人関係や恋人関係、夫婦関係などにも、誘ったり、告白したり、プロポーズしたりと主体的に関係を結ぼうと一歩踏み出したソース(Source)が存在し、時に主導的な役割が入れ替わりながらも関係を続けていく様子は、動的なイニシアチブと見ることができます。

さらに、自身の研究課題を決めること、就職を思い立つこと、ランチを作ること、休暇の予定を立てること、パートナーシップを築いていくこと等、日常生活の様々な場で誰しもが何かのソース(Source)として生きていることをトム、ステファンの両者は強調しており、日常生活全般にソース原理(Source Principle)の知見を活かしていくことができます。

This applies not only to the major initiatives that are our life’s work. Every day we start or join initiatives to meet our needs, big and small.[…]Whether it’s making a sandwich or transitioning to a zero-carbon economy, we start or join initiatives to realise ideas.

Tom Nixon「Work with Source」p30

We take initiatives all the time: deciding on a particular course of study, going after a certain job, starting up a business, planning a special dinner. I can initiate a friendship or partnership, change my housing situation, make holiday plans, decide to have a child. Or I might step forward to join a project sourced by someone else.

Stefan Merckelbach「A little red book about source」p17

アレクサンダー・インチボルト氏(Alexander Inchbald)について

アレクサンダー・インチボルト氏(Alexander Inchbald)は、ピーター・カーニック氏(Peter Koenig)の提唱した『Source Principle(ソース・プリンシプル / ソース原理)』を自身の活動の中に取り入れながら活動しているエクストリーム・アーティストであり、創造と革新を専門としたリーダーシップコーチである人物です。

『Source Principle(ソース・プリンシプル / ソース原理)』においては、ソース(Source)が活動を始めると、サブソース(sub source)またはスペシフィック・ソース(specific source)という役割を担う人が現れます。

サブソース(sub source)またはスペシフィック・ソース(specific source)とは、あるソース(source)のビジョンや価値観に共鳴し、あるソース(source)の活動の特定の部分において、ソース(Source)への深いリスペクトをしつつ、創造的に取り組むようになったパートナーと言える存在です。

アレクサンダーもまた、ピーターの人生の目的である活動Create love in business等においては彼のサブソース(sub source/specific source)として活動する傍ら、アレクサンダー自身が立ち上げたイニシアティブである #Masterpieceにおいては、ピーターが逆に彼のサブソースとなる形で共同し、コラボレーションしています。

2020年以降、アレクサンダーはオンラインまたはリアルで日本と縁を持つようになり、一度は富士山の絵を描いたこともあるとのことです。

なお、今回のイベント『ソース原理とパーパス 充分すぎるお金と時間があったら何をしますか? ~Creating your Masterpiece〜』においては、以前から彼が日本でイベントをする際のパートナーとなっているレイマン・アウ氏(Raiman Au)が通訳を務めてくださいました。

#Masterpiece (最高傑作)とは?

以降、今回のイベントで語られた内容についてまとめていこうと思います。

今回のイベントでは『すべては1人から始まる(原題:Work with Source)』の翻訳・監修を務められたお一人の青野英明さんがガイドを務め、アレクサンダーにインタビューしていく形で進められました。

何よりまず気になるのは、普段耳慣れない #Masterpiece (マスターピース、最高傑作)というキーワードです。

アレクサンダーにとって人生の根幹にある考え方であり、活動でもある #Masterpiece  については、彼自身が書籍にまとめていますが、今回のイベントでは端的に語ってくれることになりました。

アレクサンダー曰く、 #Masterpiece (最高傑作)とは「愛を以て生み出したもの」とのことです。

#Masterpiece (最高傑作)には様々な形があり、それは芸術作品であったり、プロジェクトであったり、本であったり、企業活動の場合もあります。

#Masterpiece (最高傑作)を世界に表現するためのインスピレーションもまた、愛(の衝動)から来て、それを共有するために生まれたものが #Masterpiece (最高傑作)であるという表現もされていました。

世界には2種類の人間がいます。1人は、義務感によって動く人間。もう1人は、愛によって生きる人間です。今、世界は愛によって動く方向へとシフトが起きつつあります。

このような言葉も、印象的でした。

パーパス(Purpose)と#Masterpiece(最高傑作)

次に、アレクサンダーはパーパス(Purpose) #Masterpiece (最高傑作)について語ってくれました。

パーパス(Purpose)は、例えばティール組織(Reinventing Organizations)の考え方においては組織の目的(Evolutionary Purpose)について語られることが多い一方、

『Source Principle(ソース・プリンシプル / ソース原理)』はある個人の創造性に焦点を当てるため、「組織とは幻想である」という考え方を採用しており、語られることが少ない印象を持ちます。

Organisations and boards do not decide anything, act, or speak for themselves as independent entities. It’s humans who take action; humans who have opinions, feelings, and needs; humans who speak; and humans who should be held to account. We need to pay attention to that; otherwise we can unwittingly give up our power to a phantom, an illusion.

Tom Nixon「Work with Source」p47

It must be understood that no one but the source person herself can change the project's vision. Although she may use dialogue, intuition and reflection to clarify adjustments (these could be seen as "next steps" for the project), no one can coerce her to change the project's vision. On the other hand, being the sole person with the power to modify the vision comes with the great responsibility to see it through when necessary for the good of the project.  

Stefan Merckelbach「A little red book about source」p36

Group dialogue benefits from the amplifying effect of collective intelligence: one person's remark inspires another person to weigh in on it, which resonates with a third person, and so on, so that the final outcome is greater than just the sum of the individual reflections. Having a dialogue doesn't mean the source person has to adopt everybody else's views—but listening to them enriches her own vision of the situation, getting a clearer and clearer picture of what needs to be done to take the project to the next level.

Stefan Merckelbach「A little red book about source」p33

この点を、アレクサンダーは以下のように解釈して活用していました。

曰く、パーパス(Purpose)とは私たちが今ここに存在する理由だと言います。

ミケランジェロのダビデ像をご存じでしょうか?あれは、彼にとって初めてのMasterpieceでした。そして、ご存じのように彼は以降も様々なMasterpieceを生み出し続けています。

なぜ、彼はこのようなMasterpieceを作り続けたのでしょうか?
Masterpieceを生み出し続ける間、彼を突き動かし続けたものはなんだったのでしょうか?

あなたは、誰かの遺体を見たことはありますか?そこから、失われてしまったもの(missing)があるとすれば、それは何でしょうか?

……そう、Spiritです。パーパス(Purpose)とはSpiritのエネルギーを表現するものであり、あなたがなぜここにいるのか?を思い出させてくれる(remind)ものです。

私のパーパス(Purpose)は、世界の創造性を解放して良きことへ繋げ、持続的な創造活動を加速させていくことです。

My personal purpose is to free world's creativity for good, so we accelerate sustainable creation.

このようにアレクサンダーはパーパス(Purpose) #Masterpiece (最高傑作)の関係について語っていました。

そしておそらく、まず自分自身のパーパス(Purpose)を見つけることからすべては始まり、その後、それを世界に表現しようと一歩踏み出すときに、その人は何かしらの活動のソース(Source)となる。そして、ソース(Source)の活動の結果として、 #Masterpiece (最高傑作)が形作られる。

このようなプロセスが描かれるのではなかろうか?というのが、今、現時点の私の理解です。

まだまだ話したいことは多かったものの、今回はこのような内容を伺ったところでイベントは時間切れとなってしまいました。

最後に、アレクサンダーがクロージングで投げかけてくれた問いをまとめておこうと思います。

まず、あなたのこれまでの人生の中で最高の瞬間を思い浮かべてみてください。

そして、その瞬間を思い出し、ありありと描き、体感してみましょう。

それができたら、次はその瞬間に感じている体感の時間を延長していきます。

1週間、1年、もっともっと長く……これを人生全ての時間で体感できるとしたら……?

ほんの僅かな時間ではありましたが、彼の実現しようとしている世界観に触れることができたような気がしました。

さらなる探求には、やはりまず彼の本にも取り組んでいく必要がありそうです。

#Masterpiece: What you would do with all the time and money in the world

ソース原理の関係者一覧(抜粋)

2022年10月の『すべては1人から始まる』出版をきっかけに、ソース原理(Source Principle)の海外の実践者と日本の実践者が交流する機会が増えました。

2023年5月現在でも、『すべては1人から始まる』著者であるトム・ニクソン、ソース原理(Source Principle)提唱者ピーター・カーニック氏の2名以外にもさまざまな実践者との企画が実施され、また、日本語による情報発信が行われてきました。

そこで一度、2023年5月現在で確認できる、ソース原理(Source Principle)の関係者を以下に簡単に整理したいと思います。

ピーター・カーニック氏(Peter Koenig)

ピーター・カーニック氏は、先述の通りソース原理(Source Principle)の提唱者です。

人が無意識にお金に投影している意識の研究と、お金に投影している意識を自らに取り戻す方法・システムである『マネーワーク(moneywork)』を開発され、そのプロセスの中でソース原理(Source Principle)ソースワーク(source work)が生まれました。

今年2023年4月には、お金に関する研究をまとめた著書『30 Lies About Money』のプレ出版企画(4/54/7〜9)が開催され、その際に初来日となりました。

プログラムは数日にわたって開催されましたが、その一部をまとめておりますので、よろしければ参考までにご覧ください。

また、ピーターには世界に何人ものサブソース、スペシフィックソースが存在します。

ソース原理においては、ソースが活動を始めると、サブソース(sub source)またはスペシフィック・ソース(specific source)という役割を担う人が現れます。

サブソース(sub source)またはスペシフィック・ソース(specific source)とは、あるソースのビジョンや価値観に共鳴し、あるソースの活動の特定の部分において、ソースへの深いリスペクトをしつつ、創造的に取り組むようになったパートナーと言える存在です。

サブソースまたはスペシフィック・ソースは、イニシアチブの大元であるグローバルソースによる指名、もしくは立候補のどちらでも生まれうるものであり、その質感は伝播(Transmitting)するものと言います。

以下に紹介する3人は、ピーターのイニシアチブにおいてサブソースとして活動を共にしているパートナーたちです。(※アレクサンダーの紹介文は、やや文章の重複があります)

トム・ニクソン氏(Tom Nixon)

トム・ニクソン氏は、『すべては1人から始まる(原題:Work with Source)』の著者です。

2022年10月の邦訳出版に先立って8月に来日し、プレ出版企画として日本を縦断していました。(8/8〜108/118/178/188/22〜25

また、来日後は次世代型組織の実践に関する国際カンファレンス・ネットワークである『Teal Around The World2023』にて登壇した他、

Forbes Japanの2023年5月号にて、令三社代表の山田裕嗣さんとのソース原理に関する対談が掲載されています。

ステファン・メルケルバッハ氏(Stefan Merckelbach)

A little red book about source』の著者であるステファン・メルケルバッハ氏は、スイスに拠点を置くオーディナータ社(Ordinata)を2001年に起業したソース原理(Source Principle)の実践者です。

オランダに生まれ、スイスのフリブールで育ったステファンはフリブール大学、ジュネーブ大学で哲学を研究しており、このことは現在の彼の肩書きである「哲学する経営者(philosopher-manager)」にも通じています。

現在、ステファンはコーチング、コンサルティングを行うオーディナータ社(Ordinata)において、ソシオクラシー(Sociocracy)をルーツに持つ組織運営体系参加型ダイナミックス(participatory dynamics)』の提供を企業やチームに行うとともに、トム・ニクソン氏の立ち上げた情報ポータルサイトworkwithsource.comにも名前を連ねています。

また、上記の活動に並行して小学校の設立に携わり、校長としても活動していた教育者としての顔も持っています。

ステファンがソース原理、ピーター・カーニック氏に初めて出会ったのは、2013年のことでした。

"The Source Person" training dayと題されたその日のトレーニングでの出会いをきっかけに、自社の提供する企業を対象としたトレーニングやプログラムにおいてソースの概念は欠かせないものになったと、ステファンは書籍の中で述べています。

Curious about the title of "The Source Person" training day, on 25 September 2013 I innocently turned up, completely clueless as to just how much this experience would transform my professional life and my organization. Although only three participants were registered, Peter John Koenig, the moderator, surprised us by deciding to hold the day-long workshop anyway. A stroke of luck for us, as we got his full attention—just as he had ours. (…). Based on what I discovered that day I signed up for a longer program, a master class he organized the next year to transmit his findings. Since then the notion of source has become integral to the support and training we provide at Ordinata, a company I started in 2001.

Stefan Merckelbach「A little red book about source」p11-12

ナジェシュダ・タランチェフスキ氏(Nadjeschda Taranczewski)

ナーディア(Nadja)ことナジェシュダ・タランチェフスキ氏(Nadjeschda Taranczewski)は、心理学修士号、国際コーチ連盟(ICF)のマスター認定コーチ資格を持つ、『Conscious You: Become The Hero of Your Own Story』の著者です。

また、自身の組織であるConsciousUにて、パートナーであるオルガ・タランチェフスキ氏(Olga Taranczewski)らと共に世界中のCEO、創業者、コーチ、ファシリテーターをサポートし、組織やコミュニティにConscious Tribe(コンシャス・トライブ)を広げる活動に取り組んでいます。

ソース原理(Source Principle)に関連しては、2014年にピーター・カーニック氏の提唱した概念を初めて論文(Whose Idea Was it Anyway? The Role of Source in Organizations)で紹介した人物でもあります。

ConsciousUのYouTubeでは、ナーディアとピーターによるお金に関する対話の動画がYouTube上でも公開されており、以下のようなテーマも対話の中で扱われています。

・『moneywork(マネーワーク)』とは何か?
・なぜ私たちは人生で本当にやりたいことをやらないのか?
・お金に投影する3つのタイプとは?
・どのようにすれば、投影したものを取り戻すことができるのか?

CU*money: A conversation with Peter Koenig about money

また、2024年3月〜4月にかけてナーディアの来日企画が開催され、彼女の著書である『Conscious You: Become The Hero of Your Own Story』及びマネーワークの知見が紹介されました。

さらなる探求のための関連リンク

「ソース原理」は、組織の主語を個人に移し、ビジョンの実現に近づくレンズ。令三社・山田裕嗣氏、青野英明氏、嘉村賢州氏

レポート:パーパスとマスターピース(最高傑作)を巡る旅路


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