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現実と現実の狭間

友達に影響されて始めてみた。日記のような感覚で。

なのでここには私の日常を書きます。思ったこととかやりたいことも。
今日は最近の悩みについて書いてみよう。

ことの始まりは一か月前にさかのぼる。

最近出会った人からデートのお誘いがあった。ほぼ初対面だった。

今までの人生は決してモテモテではなかった。だから、その時は男性から誘ってもらえるだけで舞い上がってしまっていた。もちろんOKした。

そして迎えた最初のデート。夜ごはん。私の好きなイタリアンに連れて行ってくれた。お店を決めるのが苦手な私にとって、すべて決めてくれたのはとてもありがたかった。たわいもないことを話して、解散。車で家の近くまで送ってくれた。

二回目のデート。夜ごはん。こんどは居酒屋へ。
地元に帰省した時に買ってくれたらしいお土産をいただいて、またたわいもない話をしながら料理をつついて、家の近くまで送ってもらって解散。

良い人だな、やさしくて、気を使ってくれて、悪いところが全くない。
率直に、そんな感想を抱いた。だからこのときは断る理由もなかった。ないと思っていた。

次はちょっと遠出。地方で催されているイルミネーションがメインのイベントへ。この時は相手からだいぶ好意を感じた。

その場の雰囲気にのまれて手をつないでしまっていたら、後戻りできなくなっていたと思う。危なかった。

ここまできて、ようやく気付いた。いや、ほんとはわかってたのかも。
わたし、この人のこと好きじゃない。

つなごうと明確な意思をもって差し出された手を、脊髄反射で断ってしまった。ここで握ってしまったらいいわけが利かなくなる。告白されたときに。

そんな最低な考えも頭の片隅にあった。うん。ほんとは思わせぶりな態度をとってるって気づいてた。ちやほやされたいとか、好かれていたいとか、そんな我儘とおりこして傲慢な本能があることにも気づいてた。

でもとめられなかった。私はわたしを。

良く思い知った。私はわたしのことをまだよく知らなかった。
最初から感じていた不安は本物だった。この人のこと、好きになれないかもしれない。せっかくわたしに好意を持ってくれたこの人を、恋愛対象に見れないかもしれない。そんな不安。

断るべきだった。一番最初に、もしくはその次で。
でも断れなかった。だって、その人、人見知りで、自分から誘うのはすごく勇気がいるって、言ってたんだもの。
傷つけたくなかった。そんな気持ちもあったのは本当。

私には、ふたりのわたしがいた。
相手を思いやる優しいわたし。本能のまま動く傲慢なわたし。

どっちかに偏れなかった。だから苦しい。

次こそは、次こそは、断らなきゃ。
曖昧にしてはだめ。向き合わなきゃ。

恋愛ってこんなに難しいの?

中学の時、高校の時、カップルだったあの子たちはこんな気持ちになったことあるのかしら?
デートに誘われまくってるモテモテの子はこんなの日常茶飯事でしょう?


ねえ、教えてよ。こんな時、みんなすぐ断れる?
みんなはそんなに優しくて正直で素直になれる?

 


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