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パックンも金融教育を受けていた

先日Yahoo!ニュースを流し読みしていたら、パックンが投資しているという記事が目についた。彼は貧困家庭から抜け出すため、7歳のころから自分で「稼ぎ」、そして大学の奨学金を返済した時点から「運用」に取り組み始めたという事です。

パックンが手に入れた金融教育

僕の家は母子家庭で、日本で言う生活保護を受けていた時期もあります。サマーキャンプの費用を稼ぐために7歳のときにお菓子の訪問販売を、10歳のときから8年間新聞配達をするなど、子供の頃から自分でお金を稼いでいました。
ただ、ラッキーだったのは、周りからの教育。「収入より支出が上回らないようしないと!」と、母から教わったし、株の話をする友人もいました。学校の先生もマネーリテラシーを教えてくれて、投資で資産が成長する“魔術”に気づかせてもらったことです。

僕が来日したのはハーバード大学を卒業してすぐですが、食費を一日100円程度に切り詰めて数百万円の奨学金を2年で完済しました。さすがにここまで切り詰めるのは大変ですが、今も車はカーシェアリングを使ったり、お弁当を作ったり、ムダな買い物もしなかったりします。

奨学金を完済した翌月には投資を始めたそうですね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d6177bd536876ce1eb9a8709f34323a73b3c41c9?page=1

彼は幼少の頃、金銭的には決して余裕がある環境ではなかったようですが、しかしながら金融リテラシーを育んでくれる環境は整っていたようです。

記事によると、彼は7歳のころから「稼ぐ」という体験を積み重ね、そして必要なものに対して「使う」というスキルを身に着け、そして「運用する」という世界に学びを進めていったという風にとらえることも出来ます。

パックンがお金の教育を通じて金融リテラシーを高めることが出来たのは偶然によるところも大きいと読み取ることができるかもしれませんが、記事で紹介されている金融リテラシーを彼自身が手に入れることが出来たのは今でいう「金融教育」の4つのカテゴリーの学習があったと読み取ることができると思います。7歳から「稼ぐ」を体験的に学び、収入より支出が上回らないように「使う」を学び、そして奨学返済のために「貯める」を経験し、さらには「運用する」を実践で体験しているという事です。

中学1年生の息子の場合

日本とアメリカでは労働に対する考え方が異なる部分もあり、いわゆるアルバイトというのは日本の場合15歳以上という法律の定めがあります。ですので、記事にあるように10歳のころから新聞配達などでお金を稼ぐという手段は日本には無いかもしれませんが、必要なお金を自分で捻出するという「稼ぐ」という教育は、家庭で取り組むことができるお小遣いを「稼ぐ」という方法で取り組むことができるような気がしています。

我が家では2021年4月頃から中学1年生に対しお小遣いを「稼ぐ」という金融教育を実践していますが、我が家ではお小遣いは「稼ぐ」ものという教育がすっかり定着しました。

さらに、収入より支出が上回らないように「使う」という教育に関しても、自分が稼げる限界、そして今自分が持っているお金の上限が理解できているため、収入を支出が上回らないようにするというのは当然の理解としてすでに定着しています。

また、「貯める」という事は、将来の自分の必要の為に先に支払っておくという理解のもと、手元のお金が5000円以上になったら3000を銀行口座に移すという方法で「貯める」の学習を進めています。

さらに現在日本では証券会社で未成年口座の開設が可能となっています。さらには少額投資が可能となっているので、子供のお小遣いでも投資が可能な環境が整っています。我が家では2022年1月より中学1年生は「運用」にもチャレンジしており、自分の運用している投資信託が上がったり下がったりすることを学びつつ、相場の変化への感覚を養っています。

5歳児の娘の場合

我が家の5歳児の娘は2021年12月よりお小遣いを「稼ぐ」という経験を積み重ね、その稼いだお小遣いで、欲しかったヒールの靴やおもちゃなどを購入する際にお小遣いを「使う」ことを学習しています。その中ですでに5歳児の娘はお金は使ったら無くなってしまうという理解を得ています。それは「自分のお金は使いたくないからパパが買って!」という発言にも表れるようになっています。もちろんこの要求はお金の教育になりませんので、残念ながら受け入れる事はありませんが。

ハーバード大学を卒業できる賢さが無くても金融リテラシーは手に入れられる

パックンは世界大学ランキングでトップ3に入るようなハーバード大学を卒業しているような方で頭の良さは筋金入りでしょう。

そのような彼だからこそ、金融リテラシーを自分の置かれた環境から学び取ることが出来たという事も出来るでしょう。

しかし、金融リテラシー、そして金融教育は頭がいい人だけの為にあるものではないと考えることができます。なぜならば、我が家ではまだまだ未熟な5歳児でさえ、金融教育で身に着けるべき「稼ぐ」と「使う」という理解は得られていますし、中学1年の長男でさえ「貯める」「運用する」という学びに取り組むことができているからです。

もちろん、自頭の良さや器用さなどは「稼ぐ」「使う」「貯める」「運用する」という学習カテゴリーにおいて上手下手に多少なりとも影響はあると思います。

しかしながら、金融教育が体験型教育である以上、経験を積むことで上手下手の差を縮めることが可能な気もしているのです。

親の願い

自分の子供たちの将来に何を願うかは親の勝手であり、子供に押し付けるべきことではないかもしれません。

しかしながら、お金の教育を通じて子供たちの金融リテラシーを高めてあげる取り組みは、子供たちが巣立つまでは親子で楽しみながら取り組める学習テーマであるような気がしています。

そして親の勝手ですが、お金の教育を施しながら、子供たちが金融リテラシーをしっかりと手に入れた状態で社会に出ていき、「稼いだ」収入を賢く「使い」「貯め」、そして「運用」し、大げさに言えば経済的に自立した環境を自分で築き、そして早期引退を手に入れられる状況を作り上げ、経済力に左右される人生ではない、また新しい人生の歩み方を経験してほしいと願いを込めたりしています。

パックンのお母さんがどのような気持ちでお金の教育をパックンに授けていたのかはわかりませんが、少なくともお金で苦労してほしくないという願いが背後にあったように感じます。

私は現在3人の子供を育てていますが、パックンのお母さんと同じように子供たちが将来お金で苦労しないよう済むような願いを込め、まずは家庭で取り組めるお金の教育に取り組んでいます。

金融教育はそんなに難しいことはしません。まずはお小遣いを「稼ぐ」というところからスタートしてみれば「使う」「貯める」「運用する」は自然と取り組めるようになると感じています。

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