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偏頭痛を治した方法 | 40代男性 | 針治療 食事 | 運動・生活習慣

2018年9月頃に発症した偏頭痛ですが、2022年1月完全に完治したので、その取り組みをまとめてみます。偏頭痛でお悩みの方の参考になれば幸いです

通常、私は「お金の教育」について投稿をしていますが、偏頭痛の改善への取り組みは生活習慣の改善など、多くの学びもあったので、お読みくださる方にとっては有益になる内容になると考え、投稿する事にしました。

2018年偏頭痛発症

2018年8月か9月頃、突然偏頭痛を発症しました。

私は元来緊張型頭痛に悩まされることが多かったので、偏頭痛を発症したときは、いつも通り寝てれば治ると思っていたのですが、痛みは全く改善せず、4~5日続きました。

当初は風邪かインフルエンザかと思いましたが、そのような感じもなく、ただただ頭が割れるように痛み、目の奥もずきんずきんと痛み続けていました。

緊張型頭痛であれば少し運動すると痛みは取れるので、4日目くらいにちょっと走りに行った記憶があります。しかし痛みは悪化し、どうしようもなくなりました。

いつもの頭痛薬が効かず、緊張型頭痛ではないこともうすうすと分かっていたので、意を決して頭痛外来に向かいました。

いまでも覚えていますが、頭痛外来は満員という感じで、1時間以上待たされました。その間、立っていても座っていても頭は割れるように痛く、吐き気もあり、気を紛らわすため、フラフラな足取りで何度も給水場で冷たい水を飲んで待ち時間を耐え忍んだのを覚えています。

そしてようやく私の診察の順番になり、先生に診察をしてもらう事が出来ました。

診断結果は「緊張型頭痛」と「偏頭痛」両方持っている、という内容となり、晴れて偏頭痛のデビューとなりました。。。

診察の際、私のフラフラな雰囲気を感じ取っていただき、トリプタン系の偏頭痛を診察の場で注射してもらい、診察が終わったら別室で少し寝かせてもらったことを覚えています。

30分かそこらで注射が効いて、4,5日続いた頭痛が和らいだ時は本当に救われたような気がしました。

しかしこの日からが私と偏頭痛の戦いの始まりとなりました。

偏頭痛を知り始める

私は元来「緊張型頭痛」を持っていたので、頭痛はよくなっていました。しかしそれはお酒を飲んだ時やその翌日、さらには風邪の時など、頭痛になるタイミングというのは決まっていました。また緊張型頭痛は市販の痛み止めで完治するので、特に頭痛で困るという事はありませんでした。

しかし偏頭痛が緊張型頭痛と異なっていたのは、私の場合、偏頭痛が毎週のようにやってくるという事です。

特にお酒を飲んだわけでもなく、風邪をひいているわけでもないのに、偏頭痛がやってくるのです。

また市販薬も全く聞かず、処方してもらっている薬しか効かないのです。また後述しますが、処方薬の服用時の体のだるさまでついてくるのです。

偏頭痛を患ってからというもの、緊張型頭痛がかわいく思えるほどでした。

ただ、先生曰く、偏頭痛も個々傾向があるので、偏頭痛を記録するといいとの助言もあり、自分の偏頭痛を把握することに努め始めるようにもなりました。

偏頭痛薬

偏頭痛薬ですが、当初処方されたのは、トリプタノールでした。ゼネリックもあるため、比較的安価で買う事が出来る薬です。

しかし服用当初から分かっていたのですが、飲むと体がだるくなるのです。あたかもすべての関節の油が切れたように、体がギシギシするのです。頭の痛みの代わりに体が重くなり、これはこれで辛いのです。

ですので、偏頭痛薬は一錠を半分に割って飲んでいました。半錠でも十分に痛みへの効果はあったですし、半錠であれば仕事が出来なくなるほどのだるさではなかったので、トリプタノールを飲んでいる間は常に半錠を服用していました。

また、補足までに、頭痛外来では、トリプタノールと一緒に、胃薬と筋肉や肩こりなどを緩める薬も一緒に処方してもらっていました。

しかしながら、偏頭痛の慣れ始め、薬をもらうために頭痛外来に行くのがおっくうになり始めたこともあり、ある時地元のかかりつけ医に偏頭痛薬を処方してもらいないか聞いてみることにしました。

すると快諾してくれたので、偏頭痛薬は地元のかかりつけ医から処方してもらうことになりました。

実はこのかかりつけ医にトリプタノールを飲むと体がだるくなると伝えると、偏頭痛薬は全部で5種類あるから全部試してみたらと言ってくれました。

そして最終的にイミグラン点鼻薬が全く副作用なく服用できることを知ることが出来ました。しかしイミグラン点鼻薬はゼネリックがないので、薬としては高額となりました。たしか10回分で2500円位支払っていたと記憶しています。

個人的に薬の服用で難しかったのは、もともと私が緊張型頭痛を持っていたいという事もあり、偏頭痛と緊張型頭痛の区別が難しく、どっちの薬を飲んだらいいか判断が出来なかったことです。

次第に偏頭痛と緊張型頭痛の区別はつくようになりましたが、頭痛時は偏頭痛のイミグラン点鼻薬と、イブプロフェン(かかりつけ医に処方してもらったもの)をよく一緒に服用していました。その際のイブプロフェンの量は半錠から1錠となっていました。私的にはこの飲み合わせが最も効果的な薬となっていました。

加えて偏頭痛がひどい時などは、一度薬を服用して頭痛が落ち着いても、薬が切れてくると頭痛が再発する為、一日に2回、イミグラン+イブプロフェンを服用したことも1度、2度はあったと記憶しています。

偏頭痛も2年、3年経つと薬の飲み方はだいぶ慣れてきましたが、それでもトリプタン系の薬は程度の違いはあれど副作用があるので、薬を服用するたびに、なるべく薬に頼らないで済むようになりたいと思っていました。

偏頭痛を治すために取り組んだ事(鍼治療)

偏頭痛を患い、何とか治すために出来ることがないかと、仕事の関係者に色々と話を聞いたりしていました。

すると話を聞いた方の一人から私の自宅から自転車で行ける場所にある鍼の治療院に通っているという話を聞くことができました。実は彼も偏頭痛を時々発症しているという事で、当時はメンテナンスに月に一度鍼治療に通っているという事だったようです。

腕のある先生だから一度診てもらったらという事で、早速話を聞いた翌週には予約を入れたことを覚えています。

実はこの鍼の先生との出会いが私の偏頭痛卒業への道のりを始めてくれたといっても過言ではありません。

実際に鍼に通いだしたのは2019年3月からとなりますが、鍼の先生の助言は漢方薬、サプリメント、そして運動までに至り、結果的に見れば、私が偏頭痛を卒業するまでの道のりの伴奏役を務めてくれたことにもなっています。

まずは漢方薬ですが、一般的に偏頭痛に効くといわれる漢方薬は、「呉茱萸湯(ゴシュウトウ)」となり、しばらくはこの漢方薬を試しに服用していました。

しかし私の偏頭痛の症状を見て、鍼の先生は「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」という漢方薬を勧めてくれました。

実は「呉茱萸湯(ゴシュウトウ)」は体を温める作用があるのですが、「黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)」は逆に体の熱を冷ます作用があり、逆の効果となっています。

素人判断ではなかなか分からないところではありますが、偏頭痛の症状の前に頭に血が上ってあまたが「カッカカッカ」しているのを冷ましてもいいかもねという事で、「黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)」を勧めてくれたと記憶していますが、実は私の実感としては、「黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)」の方が体が楽に感じました。

また鍼治療そのものも肩や首の深いところの凝りを取るような治療を続けました。鍼を刺すと頭に頭蓋骨の内側に電気が走るような感覚もあり、深いところまで効いているという実感を何度もしたことを覚えています。

鍼治療に通い続ける中、私の実感としては凝りそのものが1回の治療で取れる取れるという感じではなく、凝りを時間をかけてほぐしていくというような印象がありました。

しかし、何度も同じところに鍼治療を行ってもらう事で、偏頭痛時の痛みが徐々に軽くなっていったことも印象としては残っています。

そして鍼治療で痛みが多少軽減したこともあり、運動を始めることもできたと感じています。

2019年3月~2022年8月まで、3年と5カ月鍼に通い続けていますが、2020年9月から始めたランニングも手伝って、現在では首周りの凝りが完全に緩和した状態になっています。

以前は毎月のように寝違えていましたが、現在は気が付くと寝違えの症状も全くなくなり、後ろに振り向く際の首の柔らかさにも気が付くようになりました。

首回りが堅かったころは後ろを向くのでも気を付けないと寝違えるほどでしたが、今でも全くそのような感じがありません。

これも長期の鍼治療が一役も二役もかっているといっていいと思っています。

偏頭痛を治すために取り組んだ事(食生活と運動)

偏頭痛を治すために取り組んだことで食生活もあります。

まず、お酒は偏頭痛を発症してから2年半ほどは完全にお酒はやめていました。

そして先ほども触れたように、漢方薬やサプリメントを服用するようになりました。

当初は血液をサラサラにしたほうが偏頭痛時の痛みが緩和すると思ったので、サプリメントはDHA・EPAのなどを摂取するようになりました。

さらに、一日3杯くらい飲んでいたコーヒーもやめました。コーヒーを止めてから偏頭痛の回数に影響があったと記憶しています。

さらには、「片頭痛」からの卒業(坂井文彦著)を読み、運動やストレッチで偏頭痛が改善する可能性があることも分かったので、偏頭痛を発症してから半年くらいたったころ、ウォーキングを始め、さらに時間を作れるように努力する事、偏頭痛発症から約2年が経った頃からランニングにも取り組むようになりました。

ランニングは本当に大変でした。そもそも20分走っただけで息があがりふらふらになっていたので、初めの頃はまずは毎週2回、それぞれ20分走ることを目標に取り組みました。

幸い鍼治療の先生がランナーということもあり、呼吸器系が鍛えられることなども助言してもらっていたので、20分でも走り続けていたら苦しくなくなることを信じ続けることが出来ました。

そして取り組み開始から1年が経過したころから距離と時間も一気に伸ばすことが出来るようになりました。それが2021年9月頃の事だったと記憶しています。

そして2022年現在では次のような感じで運動に取り組んでいます。

  • ランニング:1時間10㎞、週3回

  • 筋トレ(ジム):2時間、週2回

この他にもパソコン作業の時間をなるべく減らす為、紙とペンを使って仕事をするようにも工夫したりしました。

またスマホを見たりする時間をなるべく減らし、夜はスマホを見ないような工夫にも取り組みました。

体の変化

偏頭痛の治療の為に鍼治療、生活習慣と食生活の改善、さらにはランニングに取り組むようになったわけですが、体への変化の一つとして首が立つようになったという事があげられます。

私は大学時代から証明写真などを取る際、カメラマンから常に「左肩を下げて!首をまっすぐにして!」というような掛け声をもらっていました。なぜかというと、首が右に曲がっていたからです。詳しく描写すると、右肩が下がっており、その分首も右に下がっているような感じでした。

妻がもともと整体師であったこともあり、結婚してからはよく体を診てもらっていましたが、この首の傾きだけはどうしても治りませんでした。

しかし偏頭痛の治療のために、鍼治療とランニングを行うようになり、首周りの肩回りの筋肉が緩み始めたことで、首が背骨からまっすぐに立つようになったのです。

以前はひと月に1回くらいのペースで本当によく首を寝違えていましたが、今はいつ最後に寝違えたか分からないくらい首を寝違えることが無くなりました。

私の所感としては、偏頭痛や緊張型頭痛の根本的な原因は実は首と肩回りの深部の凝りが原因だったんじゃないかなと思っているところがあります。それほど、現在の首と肩は依然と比べ物にならないほど柔軟性をもっているように感じています。具体的には後ろを振り向くときの突っかかりがとても軽減したと感じています。

さらにランニングをするようになり、頭が軽くなったと感じています。

鍼治療だけでも頭や目が軽くなる感覚はあったのですが、ランニングを取り入れるようになってから、血の巡りが良くなり、頭の重さが軽減したと感じます。特に仕事で頭を使いすぎたと感じた後にランニングに行くと頭が軽くなるので、私的には鍼治療で首と肩の深層部の凝りが軽減した為、ランニングの効果も出やすくなったように感じています。

加えて、顔の肌は本当にすべすべになりました。私の顔の肌は常にざらざらしているような肌で、洗顔の際に手のひらが肌を滑らかに滑るような感覚はありませんでしたが、現在は顔を洗う際、手が肌を滑るような感覚があります。

これもやはり鍼治療で凝りが軽減し血行がよくなったことに加え、ランニングでさらに血行を促すことが出来ているからなのではないかと感じています。

そして偏頭痛も緊張型頭痛も完全になくなったことも最後に明記すべきことだと思います。

今までは夏場の暑い時期は頭に血が上りやすく、偏頭痛も常に発症しているような印象があったのですが、今年の夏は偏頭痛も偏頭痛の兆候も一切なく、自分が偏頭痛だったことをすっかりと忘れているほどでした。それくらい頭が軽くなっています。

また緊張型頭痛も同様に全くなくなったという印象があります。特に顕著なのはアルコールを摂取した際の頭痛が全くなくなったことです。以前はアルコールの量が増えてくると、頭がずきんずきんと痛みだすことは日常だったのですが、現在はアルコールの量が増えた際も気持ちが悪くなることはありますが、頭痛が起きるようなことは著しく軽減しました。

偏頭痛卒業までを振り返って

自分自身の感じるところですが、偏頭痛を発症してからまずは偏頭痛時の痛みの緩和に取り組んでいるようなところがあったような印象が残っています。

鍼治療や漢方薬、さらにはサプリメントなども、偏頭痛を卒業させる道のりではあったものの、しばらくの間は痛みの軽減に一役買っていてくれたように感じます。

しかしながら、偏頭痛の回数が減ったりするようなことはあまりなく、発症するときは発症するというような印象でした。

しかしながら、痛みの軽減が顕著になるようになってから、ランニングに取り組むようになってから、1年したら、偏頭痛の発症頻度が著しく減りだしたようにも思います。

この実感は鍼の先生の方が強く感じているようで、走っている際に肩回りが自然と上下運動をしていることが、結果的に首や肩回りの筋肉をほぐすことに繋がったと言っています。

もしこれが正しいのであれば、鍼治療に取り組み、少しずつ首や肩回りの深いところの凝りを取る治療を続けていたことももちろん相乗効果となっていると思います。

偏頭痛になった頃、偏頭痛は治らないという情報が大半を占めており、偏頭痛と上手に付き合うという情報が多数派でした。

しかし、私はなんとなく漠然と治ると感じていたので、治る方法をすべて試すつもりで情報を探していたように思います。この考えを支えてくれたのは「片頭痛」からの卒業(坂井文彦著)」を読んだことで、偏頭痛も緊張型頭痛もある種の「凝り」が原因となっているように考えらたのは大きかったと思います。なぜならば、「凝りであれば改善の余地あり」と疑わず信じることが出来たからです。もしこれが血管以上とかホルモン異常とかであれば、お手上げに感じていたかもしれませんが、凝りであれば筋肉がほぐれれば治ると考えることができ、鍼治療やストレッチに希望を抱くことができましたから。

振り返ると私の偏頭痛卒業までの道のりは改善に取り組むようになり、丸3年がかかったことになります。

この間、毎週のように偏頭痛を発症し、ある時は気がおかしくなりそうな時期もありましたが、いつかは治る!と信じ、できることを一つ一つ取り組めたことで、結果的に卒業できたことは本当に良かったと感じています。

最終的に卒業を約束してくれたのは、あくまでも私の場合ですが、鍼治療とランニングによって、体をほぐすことが出来たからのようにも思います。

もちろん、ランニングに取り組めるようになるまでには痛みを軽減させるプロセスもあったことを改めて記しておきます。

偏頭痛を卒業してから半年がたってから記事を書いているのでうる覚えの部分もあると思います。しかしながら、現在偏頭痛に苦しみ、さらには改善に取り組んでいらっしゃる方にとって、何かの参考になればと思い、記事にまとめました。

卒業までの間、実はスマホアプリの「頭痛ーる:気圧予報で体調管理 - 気象病対策アプリ(有料版)」を使用して偏頭痛を記録していたいたので、その画像は「(改善経過データ画像)偏頭痛を治した方法 | 40代男性 | 針治療 食事 | 運動・生活習慣」で投稿します。参考までに見て頂ければと思います。

以下、私の治療に力を貸してくれた本と治療院のリンクになります。

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