【詩】寝言酒

私はなぜここで眠ってしまったのか
そうかここでカクテルやワイン
さらには日本酒まで飲んでしまってた
昨日も今日も息苦しく感じる
社会や家庭の硲で揺れている
他人からの責任を押し付けられ
家では稼ぎが足りないと罵声おき
一人娘から近寄るなと言われ
はあ、こんなのやってられないよ
マスター、今宵は
ファジーネーブル3杯欲しい
ついでにハイボールも
飲みすぎないかだって？
そんなの知ったこっちゃない
飲まないとやってられないんだから
いっその如くここが家だったらなあ
嫁と娘で仲睦まじかったあの頃に
戻れたらなあなんて
覚えてないがそんなことを
カウンターで寝たまま言ったらしい
その寝言がもし自分の夢として
実現したらいいのにと
今日も重い空気に呑まれていく




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