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建築設計のコツ

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設計に至る前の考えやスタンス、具体的な方法などを綴っていきます。
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建築のコスト

建築のコスト

建築の仕事をされる方と一般の方との乖離する感覚。

建築のコストを検討する上で大事な要素は

面積ではなく体積!

理由は簡単シンプル、2次元のものを作っているのではなく3次元のものを作っているから。

理屈では直ぐ理解される方もいらっしゃるが、

一般の方はどうしても数字、しかも2次元的な要素で判断される。

それは仕方がない。

例えば、天井が床と並行なフラット天井と勾配天井で、(一番低い部分

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建築模型を見て、誰でも一度は思う事!?

建築模型を見て、誰でも一度は思う事!?

自分が作った建築模型の中に入ってみたいなと思ったことはありませんか?

コロナの影響で、リモートワークを余儀なくされている方、
アトリエ系建築設計事務所を運営されている方で一つ痛い所は模型製作とその模型検討では無いでしょうか?

作った模型を送って、、確認?webカメラで確認?

今まではスタッフの人が作ってくれて確認がすぐ出来たにとか、、。

僕の場合はVRとリモートワークがそれを解決してくれて

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紙に書く

紙に書く

僕の場合、自営するまではノートを持ち歩いたり、

何かしたい事、アイデアなどあっても書くことはなかった。

なんかあっても頭の中でイメージしていただけ、

自営を始め、ノートを持ち歩く事が必須になってきて、その時は全く現実味のない事でもとりあえず書いてみた。

書いたことすら忘れて何年かし、ノートを見てみると、なんでも叶っているわけではないが、当時はただの夢だった事が叶っていたりしている。

不思

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ものづくりのストーリーを伝えていきたい。

ものづくりのストーリーを伝えていきたい。

スタンス高い仕事は何でも本質的には通じる所があるだろうが、
建築デザインでは、デザインをあまり意識しなければ、

「瞬時」に「気づきもせずに」終わる仕事が、

部分的な要素でもデザインを少しこだわることによって

「多大な時間をかけざる得ない場合がある。」

ここに見えない価値がる。

クライアントの具体的な要望、その背景にある本質的な要望、
意匠(形や風合いなどの感覚的な事から、性能、部分的な要

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建築家の新しい働き方

建築家の新しい働き方

建築業界では非常に有効なVR、実際の普及はまだまだ❗️

デバイスまでは手軽に使える様になってきてるがソフトのハードル(使い勝手とコスト)が意外と高い、この1、2年でソフトのハードルを下げれた所がシェアを取るのだろう。

雇用されない組織 architect cloud

雇用されない組織 architect cloud

週1回1時間のWEB meetingも板についてきた。

日々の仕事の仕方、考え方、得意不得意を保管する様な情報交換以外にも、

それぞれのメンバーのフェーズによる日々の悩み相談、

そして、それぞれのメンバーによるそれぞれの議題が予期せぬ形で面白い!

ライフワークデザイン案(将来の動き)

ライフコストの見直しや生涯ライフコストデザインの提案、

建築にまつわる新しい事業のアイデア出しなど様々

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今後もっと必要な能力?

今後もっと必要な能力?

直感力、自分の経験、大衆の価値観などのバイアスがかからない直感力、感じる力が一つ大事なのではと思う。

権威さえ多様化が進む世の中、誰かに左右されず、自分なりに感じ取る能力が必要なのだろう。

建築の場合、その建物がどのぐらいのエネルギーで出来たかは、一瞬で感じ取れる。

スタンス、
熱量、
技量、

経験値があった方がよりリアルに分かる。

これは学生でも、専門家でなくても、ある程度アート、デザ

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【共感】 取り組みたい課題

【共感】 取り組みたい課題

僕の今年の課題です。ゆるく仲間募集。

スタンス高い仕事は何でも通じるだろうが、

建築ではデザインを意識しなければ「瞬時」に、または「気づきもせずに」終わる仕事が、

部分的な要素でもデザインを少しこだわるだけで、固有のセンスと技術と時間をかけざる得ない場合がある。

クライアントの具体的な要望、その背景にある本質的な要望、
意匠(形や風合いなどの感覚的な事から、性能、部分的な要素と空間全体との

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『実施設計図を描ける様になりたい方へ、アドバイス』

『実施設計図を描ける様になりたい方へ、アドバイス』

建築設計事務所に勤めている人から相談される事がある。

「何年か勤めていて、実施設計図を描きたいのに描かせてもらえない。」

「業務時間外で練習したらいいやん!」と、

ものすごくシンプルに答えたら、意外にも腑に落ちた様子だったりします。

上司からすると練習を強制したと思われるのが嫌なのでしょう。

先輩からしたら「そのぐらい!」と言う大したことない気づきでも、

そんなささいなアドバイスでも伸

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クライアント満足度が高い建物の特徴

クライアント満足度が高い建物の特徴

結論から申し上げますと、

1、造園

2、家具や小物

この辺りまできちんとバランス良く配慮出来れば出来る程、クライアント様の満足度、愛着度が一味違ってきます。熱量が高くなる感じです。

やはり建物全体の『空気感』が変わるからでしょう。

勿論、それらの要素を削ったから不満足と言う意味ではなく、皆さん素敵に暮らされていますが、より良くなるといった感じです。

とはいえ、実際、建築は広くしたくても

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価値が何処にあるのか探そう!

価値が何処にあるのか探そう!

価値は本来、当事者が決める事だとではないでしょうか?

一般的な、大衆的な、思い込みの価値観ではなく、あなた自身の価値観を見つめてみませんか?

うちの事務所は北側の窓なのですが、公園があり、眺めは良いです。

緑が目に入るところで仕事をするのは捗るし、非常に気持ちが良いです。

僕の考え方は、土地代もいらない、手入れをしなくて良い庭がある。これはお得だなと。

同じように公園に並ぶ近隣の建物はう

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建築を味で例えてみたら

建築を味で例えてみたら

僕の目指している建築を料理で一言で例えてみると、

『さっぱりとしているが、コクがある。』

「コク」を言い換えれば「深み」にも近い。

更により少し踏み込んだイメージだと、

『割烹のお吸い物にクライアントの好きな材料が一、二品入っている。』

でも純和風な割烹ではない。和洋中どこにも属さない、伝統的でもなければ、奇をてらうわけでも前衛的でもないつもり。

クライアントの好みによって素朴になった

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【地味に効きます!】建物の設計で誰でも出来る広がりを演出するコツ。

【地味に効きます!】建物の設計で誰でも出来る広がりを演出するコツ。

簡単ですが、一般常識が邪魔している要素です。

結論をお伝えしますと、

・スイッチプレートの芯(真ん中)高さ、125cm→90cmにする。

だけ。

スイッチの床からの高さは通常125cmぐらい
それを床から90cmぐらいにする。不思議と広がり感が出ます。

使い勝手上も「困った」と言うお声はありません。

因みに小さいお子さんがいたずらでスイッチをオン、オフ、出来ないギリギリの寸法です。(笑

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