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建築模型を見て、誰でも一度は思う事!?


自分が作った建築模型の中に入ってみたいなと思ったことはありませんか?

コロナの影響で、リモートワークを余儀なくされている方、
アトリエ系建築設計事務所を運営されている方で一つ痛い所は模型製作とその模型検討では無いでしょうか?

作った模型を送って、、確認?webカメラで確認?

今まではスタッフの人が作ってくれて確認がすぐ出来たにとか、、。


僕の場合はVRとリモートワークがそれを解決してくれています。

建築設計事務所のあり方を大きく変えてくれるのではないでしょうか?


すでに取り入れている事務所もある事は耳にしていましたが、まだまだ浸透している様子はありません。


僕はテクノロジーに興味あるが、使いこなすのが下手な方でした。VRゴーグルも2、3年程前から最近までHTC VIVEと言うゴーグルを持っていましたが、小型の外部センサーを設置し、更にパソコンのハードとゴーグルをコードで接続するタイプで、使うたびにセッティング等しなければならず、気軽に使えづ、機械に抵抗感のあるスタッフがいてくれていた時はアナログに一旦戻りました。

が、

ミニマリスト建築家をめざし、書類などデータをクラウド化、模型や模型製作道具も手放し、お気に入りの事務所も手放し、ここ最近はもっとARやVRを使って行く事に取り組んでいます。


お陰さまで今は、まだアナログに頼っているところもありますが、仕事道具全般、数日の出張アイテム、VRゴーグルも入れて40Lのバックパックに入ります。今は外部パートナーと仕事をしているので、やれスタッフの動きが良いやら悪いやら、など余計な事に意識を向けなくて良くなり、心身共に身軽で、以前よりクリエーティブな要素に集中出来ています。



■さて、先ず模型とCGパース、AR、VRの簡単な違いのおさらい。


1、模型 

アナログで物理的に検討、確認出来るので良いですが、
・模型を作る上でクオリティーに差が出来やすい。
・つくる場所の制約がいる。
・模型を作る人の近くに管理者がいないといけない。設計事務所ではインターンの方やアルバイトの方が作る場合があり、管理者または監理者が拘束される事が当たり前でした。

2、CGパース

・絵、写真の様な精巧さを求められてきている。
・その分コストが上がる。
・当然ですが、いくら写真の様にと言ってもリアルとは違います。
その写真の様なパースが逆効果となり、出来上がりがイメージと違うと言われたりする。僕は何人かの先輩建築家からこの様な事を聞いて怖いので精巧なCGパースはお出ししていません。
・出来たモデルをレンダリングと言ってパソコン内で仕上げ処理に時間をかけないと一枚のカット的にサマににならない。
・アングル(カット)毎に手間と時間が必要

3、AR

一言で言えば、模型とCGパースのいいとこ取り。

タブレットの画面、小さな額縁から空間を見るので分かりにくい部分もある。どちらかと言えば、設計者が設計初期段階で空間を手軽に確認する時に役に立つ。

4、VR

等身大の模型

白のスタディー模型程度のつくりでも空間が理解できる。
『模型の中に入って確認したい!』設計者なら誰でも一度は思うでしょう!
コストは作り込めば最高です!


■僕の事務所の場合の、3年前の『3Dパース』と今の『AR、VR』の作業を洗い出してみました。

なるべく理解しやすい様、シンプルにまとめたつもりですが、実際は細かいやり取りが発生します。


『3Dパース』

製作者 3Dモデル作成→CGレンダリング(PC処理低解像度)→メール

監理者 CGパースプリント→チェックバック書き込み→スキャン(時には補足資料添付)→メール

製作者 修正→CGレンダリング(PC高解像度処理)→メール


『AR、VR』

製作者 3Dモデル作成→データをクラウド共有→チャットアプリで制作UP報告(メールの様に、お世話になって、、、など形式分が必要ない)

監理者 AR画面内で気になる所をスクリーショットし、直接チェックバック書き込み→スクリーンショットの内の書き込みを直接チャットアプリで伝達

製作者 3Dモデル修正→データをクラウド共有→チャットアプリで報告


チェックバックとその伝達に今まで30分以上かかっていた事が5分内でおさまる事もあります。
しかも2Dで補足を伝えるより内容も的確に伝わります。


今までは簡易模型を作って、どうしても人の目線レベルで検討したい時に3Dパースや手書きでパースを描き、検討していたので、

AR、VRでしたら一つの3Dモデルデータで模型的確認と3Dパース的確認が出来る事も大きなメリットです。



■同業同世代の知人もそろそろVRかな?と思っていると言った声は聞くので、手探りの僕の実際の使い方として今後の参考まで、ザクッとまとめます。


●ARは iPhoneとiPadで観覧できるアプリ、「SketchUp Viewer」で結構手軽に使えます。
ARが使えるツールは年1100円のサブスクです。
これでiPhone,iPad等デバイスからモデルが確認できますし、1/1で観る事もできます。


●VRの選定と使い方は僕は今ひとつ分からなかったので案内しておきます。

大きな流れは、
SketchUp→IrisVR(実験的に使用)→Oculus questです。

(僕はまだ使っていませんが、IrisVRはVR内でチェックバックもできる様です)

他の手段はまだ試していません。
例:SketchUp(VRが使えるサブスクメニューに入る必要あり)→フリーの変換ソフト→Oculus questと言う手段もある様です。


1、製作ソフトは『SketchUp』
外部パートナーが3Dモデル製作と、製作3DデータをIrisVRへアップロードしてくれています。


2、VRゴーグル内での観覧ソフトまだ英語サイトのみの『IrisVR』、
使用者の登録と更にサイト内で申請が必要になります。
僕はIDをとって、サイト内で更に申請がいる事を理解していなくて、「登録したのに使えないぞ」と困惑しました。
IrisVRでアップロードが終わりましたらモデルのコードが発行されます。


3、VRはゴーグルは『Oculus quest』
ネットに繋がるクラウド型のゴーグルです。
特徴は外部センサー無しで没入感のあるVRが体験できます。

ゴーグル内のIrisVRで発行されたコードを打ち込めばモデルが出てきます。
模型のスケールでも、1/1スケールでも空間感が確認でき、非常にありがたいです。

大規模建築物のBIM(具体的な建築設計を3Dで扱う場合)をVRで観る場合は、データの容量が大きくなるのでゴーグルとPCを繋げるが必要です。


少なくても5年前には想像出来ていなかったワークスタイル!

リモートワークにも最適!
テクノロジーの進歩すごいですね!!

クリエーティブの力で人がもっと本質的に豊かな状況を作り出す活動費に使っていきます。 先ずは自分自身で体系化出来た事などをお伝え出来ればと思います。 次に、過去にクリエーターズシェアオフィスや、デザインアートの実行委員長をしていたように、周りの人と共に新たな活動をしていきます。