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東大生はどんな家庭教育を受けてきたか

「東大生がどんな家庭教育を
受けてきたか知りたい」
という質問をよくいただきます。

東大生が受けてきた家庭教育について,
私自身の経験と周りの東大生を情報を元に
書いてみたいと思います。

子どもがやりたい習い事に取り組ませる

「東大生がやっていた習い事」というように,
ランキング形式で情報が出回ったりしていますが,
その習い事を子どもにさせることに
どれくらい意味があるのかなと思います。

習い事は,子どもがやりたいものに
取り組ませるのが一番
です。

自分がやりたいこと・好きなことだと,
「上手くなりたい!」
「どうすれば上手くなれるんだろう?」
と真剣に考え,たくさん練習します。

自分で目標を立てる
→どうやったら達成できるかを考える
→試行錯誤して達成するというように,
自然と目標達成力が身につきます

東大生は,趣味や習い事,自分の好きなことを
極めている子が多いですが,
その過程で培った目標達成力を
勉強に生かすことで,
勉強もできるようになった
のでは!?と思います。

東大の学園祭に行くと,
出し物のレベルの高さに驚くはずです。

私は東大ピアノの会に所属していましたが,
音大生に引けを取らないくらい
ピアノが上手な子が
本当にたくさんいました。

スポーツ,音楽,創作活動など,
自分の趣味も極めている東大生が多いのは,
目標達成力が高いから
だと思います。

「どの習い事をやらせるか」より
「どう取り組むか」の方が
はるかに大事
です。

たとえ東大生がやっていた習い事だとしても,
その子がやりたくない習い事だと,
「上手くなりたい」と思わないため,
やり方を改善したり,練習したりしません。

結果,目標達成力も身につかないでしょう。

習い事をやらせすぎない

東大生はたくさんの習い事に追われてきた子よりも,
自分が本当に好きな一つ・二つの習い事に
とことん取り組んできた
子が多いです。

習い事が多すぎると,
時間や労力がその分取られてしまい,
一つ当たりに注げるエネルギーが減ってしまいます。

幼少期は,子どもの興味が
ありそうなことに色々取り組ませる
→その中から取捨選択し,
本当に好きなことのみに絞って,
継続的に取り組ませる
というのが,
東大生が育つ家庭で多いパターンです。

幼児教育・先取り学習は必要?

東大生で幼児教室に通っていたという子を
実は私は一人も知りません。

一方で,
読み聞かせをしたり,
親子で図鑑を読んだり,
歴史建造物や博物館に足を運んだり,
実験キットを買ってやってみたり,

学習に興味が持てるような取り組みは,
東大生が育つ家庭で
行われてきたことが多いようです。

先取り学習に関しては,
く〇んなどで経験したという子がいました。

幼稚園児のときに,
中学英語を学習していたという東大生によると,
中学校でいざ英語を使うときには,
すっかり忘れてしまっていたそうです。

「この英単語,聞いたことあるなぁ~」程度で,
ほとんど頭に残っていなかったとのこと。

叱られながら
嫌々先取り学習をしていたのではなく,
褒めてもらえるのが嬉しくて,
自ら進んで取り組んでいたそうなので,
その点では良かったのかもしれません。

楽しみながら取り組めるのであれば良いですが,
叱ってまで先取り学習をさせる
必要はなさそう
です。

「勉強しなさい」と言わない

親から「勉強しなさい」と言われてきた東大生は
ほとんどいない
ようです。

周りの東大生は皆,
「親から『勉強しなさい』と
あまり言われたことがない」
と口をそろえて言います。

東大に合格するような子は非常に優秀で,
親が言わなくても自ら勉強した......

というよりも,

親が子どもを見守り尊重していた,
あえてガミガミ言わなかった

というほうが正しいように思います。

なぜなら,勉強をとことんサボって,
どん底の成績を経験して,
そこから東大合格に向けて頑張った子も
少なくない
からです。

ちなみに私もそうでした。
「中学受験をしたい!」と
自ら言い出したにも関わらず,
勉強をせずに遊んでばかりいて,
小6秋の模試で偏差値38を叩き出しました。

その後は心を入れ替えて,
計画的に勉強するようになりました。

東大生の親に共通しているのは,
勉強の必要性を伝えながらも,
子どもに勉強を強制しない,
信じて見守るという姿勢
だと感じます。

私の親も,私が幼いころから
勉強に興味を持てるように
色々なところに連れ出してくれたり,

学歴,将来の仕事や大学の話などを
してくれたりしましたが,

「勉強しなさい!」と
強制したことはありませんでした。

きっかけや判断材料のみ与えて,
実際にどうするかは
子どもに委ねていた
のでしょう。

結局,周囲の大人は,
子どもにきっかけや判断材料を
与えることしかできません。

ガミガミ言って無理に勉強させても
子どもに反抗心が芽生えたり,
続かなかったりする
ということを
東大生の親は理解しているのでしょう。

たとえ東大合格まで
親の管理下で勉強させたとしても,
将来社会で活躍できない大人に
育ってしまいます。↓

必要な場面で介入する

東大生の親は,
子どもの様子をよく見ていて,
日常的にうるさく子どもに
声掛けはしないけれども,
必要な場面で介入する
ことが多いようです。

例えば......

  • 子どもが自分で「〇〇を目指したい!」と決めたのに,サボっているときには「最近,緩んでいるんじゃない?」「もっと頑張れるんじゃないかな?」と注意する

  • 辛いときに「あなたならできるよ!」「でも本当に辛いならやめてもいいんだよ」と励ます

  • 落ち込んでいるときに「一緒に気分転換しようよ!」と誘う

職業,進路,行動を
強制するようなことはしないけれども,
子どもが本当にやりたいことを
やり抜けるように導くのが
上手い
のだと思います。

東大生は決して特別な教育を
受けてきたわけではありません。

周囲がきっかけを与えた結果,
子ども自ら「東大に行きたい!」
という目標を持ち,

挫折しそうなタイミングで
親や先生たちからの励ましがあったりして,
最後までやり抜けたというだけです。

「東大に行きたい!」という
目標を持たない子がいても,
もちろん良いと思います。

子どもが好きなこと・
やりたいことを見つけられるよう,
きっかけや情報を与える,
やり抜けるようにサポートする
ことで,

悔いのない幸せな充実した人生を
親子共々歩めるはずです。

家庭教育・学習のコンサルティングを行っております。
ご興味がある方は受講相談(無料)より
お気軽にお問い合わせください。


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