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食×メディアの未来

ここ数年「メディアが食を変えていきそう」という予感がしていたのですが、Media Innovation(株式会社イード)主催のミートアップにて確信が得られたので、そのヒントとなる好事例を2つ紹介させていただきます。


事例1:ゴーストレストラン×間借りという新形態「筋肉飲料」

実店舗を持たずにUber Eatsなどで販売をしており、他店舗の営業時間外を間借りしてプロテイン入りスムージー飲料を製造している企業。

ゴーストレストランとは…
実店舗を持たず、オンラインデリバリーのみで注文を受け付けサービスを展開するレストランのこと。無店舗型のレストラン。クラウドキッチン。

飲食店のオープンは平均1,000万円で3年後の廃業率は70%と言われる中、リスクの少ないゴーストレストラン×間借りスタイルに目をつけた。3ヶ月で50万円で開業できた内訳はこちら。

Uber Eatsや出前観など集客力のあるプラットフォームがある今の時代、自分のアイディアをミニマムで試せるこのスタイルは非常に画期的。そもそも飲食店の開業リスクは高すぎる。

実際、誰でも知っている某大衆居酒屋チェーンもゴーストレストランを実施しており、WEB上では居酒屋とは全く違う新しい店舗名で2,000円の高級弁当などが販売されている。あの大手居酒屋チェーンが作った弁当をMRが医者に接待弁当として振舞って、医者は美味しいと食べている訳です。

ゴーストレストランと間借りは飲食店の開業の重要な選択肢になっていくと思う。飲食業界に関わる方はぜひチェックしてみてください。
▶︎筋肉飲料

事例2:トークンエコノミー型の食SNS「SynchroLife」

トークンエコノミーとは…
「トークンという代替貨幣を用いた経済圏」のこと。特定のサービス事業者が代替貨幣としてのトークンを発行し、それをユーザーが購入して使うことで、トークンに経済的価値が生まれ、トークンエコノミーが成立する。

家電量販店などが発行している独自のポイントみたいなイメージ。それを食に特化したSNSでやっている。

ユーザーは投稿すれば飲食代の数%をポイントでもらえて、飲食店は飲食代の数%を取られる。メインユーザーは35歳以上の男性で、他のSNSを使っていないだけにSynchroLifeにはめちゃくちゃ積極的に投稿するらしい。それに触発された同世代の方々に広まっているようで、つまりアクティブユーザーをしっかり掴んでる。トークンにより投稿するユーザーインセンティブの設計もされている。

飲食店にとっても嬉しくて、今の時代の口コミを書かれることは非常に重要で、しかも10年間続くぐるなびや食べログの月額課金制を打破しようとしている。震災時に飲食店が苦しい思いをする中、某口コミサイトの決算の数字がめちゃくちゃ良くて、これは変えなきゃって使命感がサービスの根底にあるとのこと。素敵。同感。

お店を検索する機能もあって、ユーザーに合わせてAIがお店を紹介する機能も。(というか一般ユーザーからするとここが1番のポイント?)

ちょっとテクニカルな内容なので細かくは言及しませんが興味がある方は下のスキームをご覧ください。フィンテックにも強い企業です。

▶︎ SynchroLife

【まとめ】メディアで変わる食の未来

家に飲食店の料理が届くサービスが普及したり、財布を持たずに外食できる日常が当たり前になったり、集客の方法が変わったり…飲食店が成り立つ前提条件が崩れてきてて、悪い変化もあるけど良い変化を起こそうとするサービスが世の中にたくさん生まれてる。

そんな状況が私にはたまらなく面白くて、その変化は中食や外食が日常にあるほとんどの消費者に影響がある。この変化は死ぬまで追っていこうと思います。


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