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くんくんのエッセイ

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ええ感じのエッセイがまとまっている。エッセイって何?
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その棍棒置いてこい!

その棍棒置いてこい!

 Twitterで折りに触れて盛り上がるトピックはいくつかあるが、その一つの「リテラシーの低い封建的世界観の夫が終わってる話」が最近よく見られる。

 わかる。しょうもない人間っている、てか、しかいないと言ってもいい。ポテトサラダ手抜き発言に主婦が怒るのは仕方のないことだ。仕事から帰って家族のために食事の用意をするという苦行を一回ならまだしも生きている限り半永久的に毎日続けるなんて正気の沙汰ではな

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だめだこりゃ! 映画や私

だめだこりゃ! 映画や私

 物事の本質ってなんだろうという話。

 なんか前にテレビでAKIRAの映画の音響に、人間の聴覚では感じ取れない音を足すことでそれまでと異なる臨場感を演出するみたいな話を聞いた。

 もちろんそうすることでAKIRA自体の内容が変化するわけではない。物語の筋の流れや登場人物の描きこみは変わらないのに、映画の体験の質を高めるらしい…。そんなことってあるだろうか?

 映画の本質を物語内容だと考えるな

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苦痛、タスクの発酵

苦痛、タスクの発酵

 壊れた腕時計を直さなければと思っていた。お気に入りの時計で、ベルトの金具が破損してからずっと気になっていた。早く直して使いたいと思っていた。その時計への愛着は本当のはずだったが、なかなか着手できずにいた。だからベルトがうまく接続したとき、この時計への思い入れが証明できたように感じて安心したし、もっと早くやれたな、とも思った。

 やりたいこともやるべきことも、先延ばしにしてきた。それはなぜか。考

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走れ!私の苦しみよ

走れ!私の苦しみよ

 そういえばこのサムネイルみたいな画像、全て自分で描いたりコラージュしたものです。今度絵についての話もしようかな。
 全体にだるい文章になってしまったけど時間がないのでこのまま載せちゃおう。

 ここのところ気分の調子が悪い。これ、どう考えても自宅に篭りきりのせいでしょ。発狂すんぞ!

 私は大学受験で浪人の経験があり、その頃ずっと自宅にいたので、家から出ない生活に多少は慣れているつもりだった。し

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エッセイ3:汗腺と未来、開かれて。

エッセイ3:汗腺と未来、開かれて。

 ここはひとつ、彼を信じようと思った。スティーブ・ジョブズ氏を、である。いつかのスピーチで、彼はこういうことを言った。「人生の中で経験する物事の多くは、始めは離れた点々の様に無関係で無駄に思われる。しかしやがてそれらは線となって繋がり、どれも有意義だったと後から分かるものなのじゃ」と。
ジョブズさんが本当にこんなことを言っていたか記憶は定かではないが、ともかくその言葉を信じることにした。事実かどう

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エッセイ2:アララ、私の一日

エッセイ2:アララ、私の一日

 失敗した、とよく思う。もう一日が終わるというのに、まだ何も意味のあることをしていない。部屋はめやくちゃ散らかっているし、何の課題も済んでいない。この状態は良くないと思いながら、ずっと放っておいてしまう。そういうことがよくあるし、つらい。

 私の人生としてそれってどうなのだろうか。ちょっと予定の隙間に生じた一時間とか、特に予定の無い休日とか、無為にしてしまう訳だけど、そういう時間も限られた人生の

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エッセイ1:粗忽長屋

エッセイ1:粗忽長屋

前に書いたエッセイ(?)落語の粗忽長屋をテーマに書いたのでそのつもりで読んでもらいたいです。↓なんかYouTubeにあった粗忽長屋の動画
https://youtu.be/3VetNM3VOFw

 ええと、先日、ツイッターで見かけた話で、自分の生んだ子が旦那の母親に似ていて気色悪かった、てなものがありました。まあ、自分の体ん中から他人が「こんちは」つって出てきたら面食らうのは普通のことだけど、そ

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