【カオリ】月経

せいりせいとん せいりせいとん
ぐらつく視界と重い足取りで
なだらかな冷んやりコンクリ坂道のぼれ

そこにお医者さまがいるそうだから

お医者さま ? 「じょい」 だっけ

たしか、そう
言葉の綺麗なあの先生ならば
たぶん 「女医」

すげえ

さっすがオレ





「俺」は今はごめん。
忘れる。
ない。
駄目だ。
ごめん。ごめんな。
ごめんなさい。
ああ、無理だ。むりむり。
フルーツ・おれオレ。

「「はっ」」とやっと出した、素直な言葉は
なんともまあ皮肉な言葉と息遣いなのかと
自分を哀れんで

止めどなく溢れる意志と意識と意思が
この痛みを軽くした


ああ やっぱりボクは

僕、だ。



気持ちと共に左頬に流れるナニカ


止めて

女医さん困っちゃう

だけど


ああ、そうだ。今だ。



この世界の人は、
ずっとこの痛みを軽く扱うのならば



お前が
「俺」が



生き続けねば。





分かんねえし。
分かるかもないんだろう?




なかったんだろう?




ならば教える。





なんだ、単純。それだけじゃん。




ふふっと更に皮肉な嫌味を込めた笑いは何故か

キミらからから見たら

とてつもなくなく美しいのではないかと

そんな痛みが教えてくれた

使えるかも分からぬ思い出に想いを馳せよう。


 『人に見つかりにくい使い方で晒してみよう』

     僕を私として普通をあげるから
        これからは
        君ら次第
      10年は駄目だった。
   『戦争は素晴らしく、国の為には
  この痛みは強めてはよいと学びました』

    20年目の君らが同じ言葉ばかり
        発するのならば
『身も心も「男」ならば全てが許される生き方の世界しか地球という青き星には続かせないのに、
 美しさは「女」に求めるとはこれ如何に?
やはり戦いたいそうですね。こわしてこわしてなげいてなげいてあわてて僕より皮肉な笑いと考えに辟易するのに。こんなちっぽけな存在に後任せ?ちゃんちゃら可笑しい以外になんと思えと?
あーあ、書いちゃった。出しちゃった。あーあ。あーあけらけらけらけらけらけらけらけらけら』

      30年目はどうだろう
      「僕」が必要なら
         その時は
『今更「病む」を言われた所で、ねえ?
やはり「普通」は年数がかかりますね。
                   ええ、ええ。「普通」ですよ。
あら違う。ふふふ。私は普通🦑ですよ。ふふふ。
今日は透き通った一貫のイカを一緒に食べましょましょましょ。そうしましょ?』

                                 40年目。
     君らの大好きな大好きな
     不吉にされちゃう数字と
     丸いドーナツで僕も現す
         40年目。

     「ねーえ!どう!「僕」」

                   「相変わらずーーー!
    でも僕ら、めっちゃ頑張ったね!」

   『平和に寄り添った意志を形に。
          心に。
   会えなくともその想いだけを繋げて。
  人の精査なんて烏滸がましいのは百も承知。
        それでも唱え。
          歌え。
         叫べ。唱え。
          謳え。
        あたえ。
          叫べ。
          踊れ。
         うたえ。
          詠え。
         読み解こう。
         「私」達を。』

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