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トレーニング・しつけ

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記事一覧

ドッグトレーニングの歴史

ドッグトレーニングの歴史

新年早々、カウンセリングの申し込みや問題行動のご相談をたくさんいただいております。ちょうどコロナによる自粛期間が始まったのが去年の3月で、そこから半年くらい経過していますね。コロナの自粛明けに多かったご相談は分離不安でしたが、直近受けているご相談は、そのころにパピーを飼い始めて、体が大きくなっても甘噛みが続く、排泄の失敗が続くなど、いわゆる若年期での問題行動です。

このまま放っておくと、青年期で

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うちの子が好きなものって?

うちの子が好きなものって?

まずトレーニングを始めるときに、飼い主さんに聞いていることがあります。これを知っているだけで、ワンちゃんの心理状況が把握できるようになるので、一度皆さんもやってみてください。

1.まず好きなものを書き出すワンちゃんの好きなものを書き出してみてください。ご飯、散歩、撫でられること、好きなベッド、何でもいいです。ワンちゃんはこれが好き!というものをすべてリストアップしてみましょう。10個以上は書き出

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しつけなんてかわいそう?

こんにちは、犬の飼い主さんとお話していると、いろんなタイプの飼い方をしていらっしゃいます。今日はどんなライフスタイルを目指していくとよいのか、ということをお話したいな、と思います。

1.犬を飼い始めた動機は?昔も犬を飼っていたから、子供に犬との生活をなれさせたいから、一人で暮らしていて癒やしがほしいから、いろんな理由を伺います。今では少数派になってきていますが、番犬代わりに飼い始めたなんて方もい

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#1:おすすめの本 基礎編

#1:おすすめの本 基礎編

すでに秋も半ばですが、犬のことをよく知りたいという方にぜひ入ってほしい入門編の本をご紹介します。

■犬のしつけのことイアン・ダイバー氏は獣医師、動物行動学者、ドッグトレーナー、応用動物行動センター所長、ペットドッグトレーナーズ協会(APDT)創設者という、犬のしつけに関する第一人者です。『イヌの行動問題としつけ』『子イヌを飼うまえに』『イヌのしつけがうまくいくちょっとした本』『“ほめる”ドッグト

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犬が喜ぶスケジュールを作ってみよう!

犬が喜ぶスケジュールを作ってみよう!

犬は習慣を守る動物です。朝起きて、排泄をしたら、お散歩行って、ご飯を食べると、飼い主さんはそろそろお出かけだな、、、なんてルーティンを作っておくと、ワンちゃんも予測ができるので、自分からケージに入っていくなんて行動を見せてくれることも。

また、タイムスケジュールを作っておくと、排泄のタイミングをコントロールしやすくなったり、ワンちゃんの懇願行動の抑止など、問題行動を起こさせないように、環境操作を

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【勘違いしてませんか?】よくあるトイレトレーニングの間違い

【勘違いしてませんか?】よくあるトイレトレーニングの間違い

子犬を迎えて一番最初にやるトレーニングは、アイコンタクトでも、オスワリでもありません。トイレのトレーニングです。しかも、これは根気がいるトレーニングです。

ただ、話を聞いていると、間違えたトイレトレーニングをしている方が多いので、今日はどんな間違いが多いか、ご紹介します。

間違い1.トイレをケージの中に設置するケージは犬にとって休息場所です。寝る場所、休む場所に排泄をするでしょうか?答えはNO

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ドッグトレーニング:犬だけでいいの?

ドッグトレーニング:犬だけでいいの?

こんにちは。Yokohama Dog Academyです。

みなさん、ドッグトレーニングと聞いて、どんなことを連想しますか?

・チャンピオン犬のように、競技に出るようなワンちゃんにする
・アジリティができるようにする
・飼い主さんのコマンドを聞ける
・トリック(テレビで見るような面白い芸)を身につけさせる
・人への咬みつきや吠えを矯正する

こんなことを想像する方、多いと思います。いわゆる、犬

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問題行動の芽の見つけ方

問題行動の芽の見つけ方

いわゆる犬の問題行動ってなんでしょうか?

・不適切な場所でのマーキング・排泄
・チャイムが鳴ったら吠える
・見知らぬ人を怖がる
・他の犬に吠える、咬む
・コードを噛んで壊しちゃう・・・

実は犬の問題行動というのは、若年期から目立ってきます。若年期とは4か月目位~1歳になるくらいまでの間ですね。なぜ、この頃に問題行動が増えてくるのでしょうか?そもそもなんで問題行動が発生するのか、そのメカニズムを

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オスワリできますか?

オスワリできますか?

こんにちは、問題行動を抱えているワンちゃんのカウンセリングをするとき、必ず質問するのが

「オスワリできますか?」

すると、飼い主さんはたいがい「できます!」と答えてくれます。

でも、

「他に人がいてもできますか?」
「美味しいものがそばにあってもできますか?」
「隣に犬がいてもできますか?」

と聞くと、途端に飼い主さんの顔が曇り、「・・・できません」になってしまうのです。

1.オスワリ

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ご褒美の決め方

ご褒美の決め方

トレーニングでは、上手にコマンドに反応できたときに、ご褒美としておいしいものをあげていきますよね。このご褒美ですが、ちょっとしたコツで犬の学習速度が上がりますので、ご褒美の決め方についてご紹介します。

1.ご褒美の種類トレーニングで使うご褒美は「食べ物」を使うことが一般的です。ご褒美は食べ物以外にも、「遊び」「自由時間」などいろいろありますが、犬にとって一番動機付けが高いのが、食べ物なんです。手

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ご褒美は毎回あげなきゃいけないの?

ご褒美は毎回あげなきゃいけないの?

犬のトレーニングを効果的に行っていくには、ご褒美を与えるスケジュールも大事になってきます。毎回トレーニング中にご褒美を与えていても、いざお散歩中にはどうしたらいいんだろうか?と悩むことも出てくると思うので、今日はどうやってご褒美をあげるのを止めていくかということをご説明していきます。

1.最初のうちは連続強化!新しく「オスワリ」を教えるときは、「その行動がいいよ!」ということをどんどん教えていく

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オビディエンストレーニングってなに?

オビディエンストレーニングってなに?

「オビディエンストレーニング」という言葉を聞いたことがありますか?犬を飼っている方は全員ぜひ知っておいてほしいワードなので、ご紹介をさせていただきます。

1.オビディエンストレーニングの意味は?オビディエンスとは英語でObedience=服従という意味です。単純に訳すと、「服従訓練」ですね。犬は人間の社会で暮らしていますので、社会のルールに従う必要がありますよね。飼い主に従わせるという意味ではな

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悪い癖が直らなくてひどくなる一方なのはチャンス!

悪い癖が直らなくてひどくなる一方なのはチャンス!

犬の吠え癖、噛み癖など、家にいる時間が長くなると、いつもは気づかない悪い癖に気づくことが増えてくると思います。かまってほしくて、気を引きたくて、飼い主さんの洋服を噛んで「こっちこっち」としたり、部屋の中で破壊行動をしてしまったり・・・

そういった困った癖を直すには、「無視する」のが一番です。目線も合わさず、声もかけず、静かにすっと立ち上がって背中を向ける。「私は今そういうことをしませんよ」という

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オスワリを教えたいのにオスワリしてくれない!!

オスワリを教えたいのにオスワリしてくれない!!

オスワリをもともとよくするワンちゃんと、しないワンちゃん、それぞれのタイプがいますよね。トレーニング時に、無理やりおしりを押さえつけたりすると、トレーニングが嫌になってしまう犬もいます。

今日は犬の行動をどうやって形づけるか、誘導するかということをご説明します。いくつかのパターンがありますが、よく使われているものはプロンプティング、キャプチャリング、シェイピングです。

1.プロンプティングルア

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