NEWS「鳥辺野」墓跡?『源氏物語』登場場面など

どうやらすごい墓跡が見つかった様子
オンラインニュースで見つけたわくわくする話題です

◆読売新聞オンライン2019/09/09 22:51◆
「平安京の葬送地「鳥辺野」墓跡か、
 複数出土…徒然草や源氏物語にも登場」
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190909-OYT1T50175/

写真を見た時
私は「なるほどこんなに昔の物なのに綺麗に整備されてるなんて!」
とすっかり感心してしまいました

広く有名な墓地なのにもかかわらず
詳しい場所や墓の形状がわかっていなかったそうです

今後もいろんな発掘が進むといいですね

        ◆

見つかったのは『徒然草』等にも登場して
藤原道長が荼毘に付されたという墓跡です

さらに『源氏物語』なら以下で見ることができます

「夕顔」の巻で夕顔が死去した場面や
「葵」の巻で葵の上が死去した場面や
「葵」の場面を踏まえて「須磨」の巻で光源氏が人々と別れる場面です

(ちなみに長く一緒に過ごした紫の上が死去した
 第四十帖「御法」の場面では
「はるばると広き野の、所もなく立ち込みて、
 限りなくいかめしき作法なれど、
 いとはかなき煙にて、はかなく昇りたまひぬるも、例のことなれど、
 あへなくいみじ。」と地名はなく ただ葬儀の様子が描写されています
 この日も光源氏は正妻・葵の上が亡くなった日を思い出しています)

         ◆

わくわくするNEWSをきっかけに古典の世界と繋がってみませんか?
ご一緒にどうぞ♪

▼『源氏物語』一目でわかる早わかりあらすじをどうぞ!
 使い方ガイド・YI STUDIO の文学散歩『源氏物語』
https://note.mu/yistudio/n/ne2e6692f7013

▼光源氏が夢中になった夕顔が急死してしまい
 鳥辺野で葬られるシーンは
 『源氏物語』第四帖「夕顔」に含まれています
https://note.mu/yistudio/n/n5d66d5fe63db
▼光源氏の正妻葵の上が夕霧出産後鳥辺野で葬られるシーンは
 『源氏物語』第九帖「葵」に含まれています
https://note.mu/yistudio/n/n7fd448af61a8
▼光源氏が須磨に行く前に人々に別れの挨拶をするシーンで
 葵の上の実家では 義理の母君に対して
 「鳥辺山燃えし煙もまがふやと海人の塩焼く浦見にぞ行く」
 とうたうのです
 つまり「葵の上の葬儀の時の煙に似てはいないかと
 これから行く須磨の海人が塩を焼く煙を見に行きます」
 と上記に述べた「葵」のシーンを指して言っているんですね
『源氏物語』第十二帖「須磨」
https://note.mu/yistudio/n/nbd7254981acb
◆百人一首にも登場する『源氏物語』作者の紫式部はこちら
https://note.mu/yistudio/n/nd17cb08f89f7
▼他にもこんな『源氏物語』関連NEWSがあるよ!
 夕顔は永遠に人々を翻弄する魔性の女なのかも!!
https://note.mu/yistudio/n/n84d272d197b2
▼『源氏物語』を楽しく読んだ藤原道長についてはこちらもどうぞ
https://note.mu/yistudio/n/n2ed2a436de91
▼大学受験では『源氏物語』だけでなく
       『枕草子』と同じく随筆文学の
       『徒然草』などもチェックしてね! 
       古文ばかりでなく漢文や現代文も出題されるので
       くれぐれも全般を対策してね~
https://note.mu/yistudio/n/n1aff60bacf89

◆参照
読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp
渋谷栄一
「源氏物語の世界
定家本「源氏物語」本文の研究と資料」
http://www.sainet.or.jp/~eshibuya/
(以上2019年9月10日閲覧)


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