コロナで消費行動はどう変わる?買い物で気付いたこととは

「あれ?いつもと違う買い方してるな・・・。」

久しぶりに買い物に出かけた際、自分の変化に気付きました。このコロナでずっと自粛していたので、久しぶりのアウトレットモールでのショッピング。服は合計3着買いました。そして買ったのは実はいずれもトップスばかり。ボトムスはほとんど見てもいなかったです。

それはなぜか。背景にあるのは「在宅テレワーク」です。つまり、WEBカメラに映る範囲の「バストショット」の範疇で必要なモノという思考で買い物をしている自分に気づいたのです。

これは私だけでしょうか。消費の変化について考えます。

俯瞰で見たショッピングの変化

コロナの影響で多くの企業が従業員のリモートワークや在宅勤務を許可する流れが日本だけでなく世界的に起こっています。厳重な機密保持契約を従業員に課していることで知られるAppleでさえも、従業員に対してリモートワークを要請。開発中のプロダクトを社外に持ち出すことすらも一部の社員には許可しているとのこと。コロナが企業の文化の変化にも多大な影響を与えています。

そんな中、大手小売店やアパレルショップで「服のトップスだけが売れ行き好調になる」という現象がアメリカで発生しているとのこと。今までオフィスに勤務していたビジネスマンの多くは、スーツやビジネスカジュアルといった衣服で仕事をしていました。私もそうです。

しかし、この3カ月間ネクタイなど論外、ジャケットはおろか襟付きの服すらもかなり頻度が下がりました。在宅勤務が許された人たちは、他の社員の目やドレスコードを気にする必要がなくなったため、多くが、スウェットやパジャマに近い服、つまりは着心地のいい服装で仕事をし始めているようです。

一方で、web会議は急速に広まっています。時にはカメラ越しに顔を合わせることがあります。その時、さすがにパジャマでカメラに映るわけにはいきません。だから、「上半身だけフォーマルな服を着て、下半身はゆったりした服を選ぶ人」という選択をしている人が増えているようです。私もその一人。

世界最大のスーパーマーケットチェーンのウォルマートでも「トップスの売り上げ増加を見ているが、ボトムスの売り上げは増加していない。従って、人々は明らかに上半身に焦点を当てている」とコメントを発表しています。

画面の枠の世界

この動きは「画面の枠内が社会とのつながる世界」と言い換えられます。画面の外はつながらない世界。つながっているところでは、これまで同様のニーズがありますが、つながらない世界はそのニーズが激減します。

私のケースではジャケット、ネクタイ、ズボン、革靴などはこの先も当分買うことはないでしょう。なぜなら画面の外だから。そして、こうした気持ちの変化、消費の変化は私だけではないはずです。

そう考えると、「画面の枠にいかに収めるか」が消費を左右する大きな線引きになると考えられます。まるで消費活動をトリミングするかのように、画面の枠線が消費の線引きになるのです。これは大きな変化なのではないかと、今日の買い物を通じて感じました。

まとめ

世の中はコロナ終息を背景に徐々に開放へと動いています。しかし、その開放した先は、コロナ前とは別世界になっていると考えられます。消費行動で一つ大きな線引きになりそうなのは「画面の内か外か」。

ここを見極めながらビジネスはシームレスに変化していきそうです。

この先、ズボンや革靴はいつ買い替えるのだろうとゾッとしたお話でした。一見すると何も変わっていないように見える「目の前の世界」は、知らないところでニーズを失っていることが多々発生しているのではないかと思います。

暮らしの変化は心の変化につながります。世の中の変化を敏感に感じ取っていくことが大切ですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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