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映画「ソウルサーファー」 人生の波の超え方を学ぶ

「波に乗るのか乗らないのか。選ぶのは自分。人生も同じ!」

この映画を観直して心に残った言葉です。「ソウルサーファー」はサメに片腕を奪われた少女がサーフィンを通じて成長していく、実話ベースの映画です。

困難に直面しているすべての人にお勧めしたい感動の一本です。その素晴らしさを見ていきましょう。

ソウルサーファーとは

ハワイで生まれ育ったベサニー・ハミルトンはサーファーの一家に育ち、プロを目指して将来を期待されてる13歳の少女。地方大会で活躍し、プロサーファーへの道が開けたその矢先、彼女はサメに襲われ左腕を失ってしまう。誰もが彼女のサーフィン人生はおしまいだと諦める。そんな中、絶望にもがきながらも、家族や友人に支えられ、再び片腕でサーフィンにチャレンジしていく。

思わぬ障害を持つことになった主人公が逆境を乗り越えて成長する物語。王道のストーリーでありながら、それでも期待を超えて感動する魅力がこの映画にはあります。

この映画のココがスゴイ

1.心を打つストーリーとリアリティ

この映画の素晴らしさの最大のポイントはベサニー・ハミルトンに実際に起きた物語であること。片腕を失い、死の淵まで行った彼女が再起し、たくさんの人を感動させていくストーリーは純粋に熱いものがこみ上げて来ます。

さらに、その感動を嫌みなく仕上げることができたのは、ひとえに主演女優のアナソフィア・ロブの演技力の賜物です。彼女はサーフシーンの多くを自分で演じています。素人目に見てもその腕前は素晴らしく、トップレベルを競う大会という設定を違和感なく受け入れられるレベル。

難易度の高い技のシーンは実はベサニー本人が代役として演じています。そしてアナソフィア・ロブへサーフィン指導をしたのも彼女本人。こうした、リアリティへの追求を丁寧にした事で、映画全体の説得力を高めており、素人が見てもわかりやすく、共感たっぷりに仕上がっていると言えます。

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2.映像技術

主人公がサメに襲われてからのシーンは片腕しかない姿で登場します。これは緑色の袖を装着して撮影し、あとからデジタル処理して削除する手の込んだ映像技術によるもの。

昔「フォレストガンプ」でダン中尉というキャラクターが両足が無い演出を同様の手法で撮影されていましたが、今回は主役。ほとんどのシーンをデジタル処理するという手間のかかりようですが、そのおかげで全編違和感なく、ストーリーに入り込めます。

また数々登場するサーフィンのシーンはダイナミックで迫力があり、見ていて美しい映像がぎっしり詰まっています。海中からのシーン、チューブを抜けるシーンなど、カメラワークの素晴らしさもこの映画の魅力です。

3.困難を克服するメッセージ性

思春期の少女が腕を失うというのは人生を絶望するにあまりある衝撃です。しかし、手術直後、不要に取り乱すこともなく、見舞客に冗談まで言うシーンがあります。気丈で、とても素直なそのキャラクターには観ている誰もが魅了されてしまいます。

しかし、そんな強い心を持つ彼女でも、不安になり、葛藤します。自暴自棄になる中、津波に襲われた被災地にボランティアに参加します。そこで、海を怖がる小さな子供に対して、サーフボードに乗せて海の楽しさを伝えます。そこで、自分にできる事があること、自分にしかできない事に気づきます。このエピソードを起点に気持ちを奮い立たせ、本当に強いサーファーへと彼女は生まれ変わります。

逆境の中で、自分を悲観せずに、自分には価値がある事、出来る事を自分で見つけるというプロセスには学ぶ所が多いです。

4.助けられながら強く生きる

彼女が再起する上で欠かせないのが家族の存在です。どんな時も彼女の人生と一緒に向き合い、一緒に考え、悩みます。

この映画を観ると親も完全では無い事がわかります。絶望の淵でヒントを探す彼女は「今の私は何をすべきなの?」と泣きながら父に問いかけます。その時の父の答えは「わからない」です。でも、その後に「次に何が起こるのかに耳を傾けるんだ」とアドバイスします。辛い環境でもいずれ転機が来る、その波を掴めとアドバイスします。

この父親の姿勢は本当に素晴らしいです。ベサニーの目線で、一緒に考える。そして、片腕でも操れるサーフボードを作ります。こうした、周りの力を少しずつ集めて、彼女は成長していきます。

この父は「サメはお前を殺さなかった。今は家族の愛に包まれて生きている。」と語りかけます。この言葉は彼女の大きな救いとなります。

まとめ

映画「ソウルサーファー」は実話をベースにした感動の物語です。少女ベサニーが苦難を乗り越える姿には純粋に感動しますし、人生の教訓をたくさん学ぶことができます。

人生とサーフィンは似ている
波に乗るかは自分次第

目の前の境遇を悲観して行動しないか、機会と見て動くか、それは自分次第です。しかし、その判断は一人ではなかなかできません。周りの人の助けを借りながら、もがきながら行動する、それが生きるという事なのかなと思います。

エンドロールではさらに感動を高める演出が用意されています。困難に直面している全ての方に、感動と勇気を与えてくれる一本。オススメです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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