マガジンのカバー画像

アルバムレビュー

366
漫然とアルバムを聴いていると印象を忘れてしまうので、アルバムを聴きながら1曲づつ感想を書き留めてみることにしました。特にジャンルレス。その日選んだアルバムを聴いてレビューしていき… もっと読む
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

PJ Harding & Noah Cyrus / People Don’t Change

PJ Harding & Noah Cyrus / People Don’t Change

ふとジャケットに惹かれて聞いてみた1枚。EP。Noah Cyrus(ノア・サイラス)は2000年生まれのカントリーシンガーでマイリーサイラスとコラボなんかもしているよう。マイリー・サイラスの7歳下の妹。ネクストブレイクスター、といった位置づけか。Peter Hardingは2013年デビューのオーストラリアのシンガーソングライター。

1 Dear August 3:20 ★★★★

ギターを叩く

もっとみる
Arogya / Genesis

Arogya / Genesis

AROGYA(アローギャ)はインドのバンドでインド系ネパール人のメンバーによって2014年に結成、ネパールを中心に活動していましたが活動の幅を広げ本作は全英語詩の3作目。ダークな雰囲気を持ったシンセメタル、アリーナロックで、スケール感のある音像を作り出しています。本作はドイツのレコードレーベルOut of LineMusicからのリリース。2021年作。

サンスクリット語でAROGYAはヒーラー

もっとみる
Mister Misery / A Brighter Side of Death

Mister Misery / A Brighter Side of Death

Mister Miseryは2018年結成、2019年デビューのスウェーデンのメタルバンドで、ホラーロック、日本で言えばV系、メタルコアやラウドロックに分類されそうな音楽性です。本作は2021年リリースの2ndアルバム。前半はUSというか世界市場を意識したようなメロディで、UKメタルコア的だが、後半、スウェーデン感・北欧感が増してきて良い感じです。

1.Ballad of the Headles

もっとみる
Void Vator / Great Fear Rising

Void Vator / Great Fear Rising

Void Vatorは2014年結成のLAのメタルバンドです。デビューは2017年で、ex WHITE WIZZARD、GIPSYHAWKのギタリスト、エリック(Erik Kluiber)が中心メンバーのよう。USメタルのさまざまな要素を組み込んだ最新系のLAメタル。聞きやすくてかっこいい。本作がフルレンスアルバムとしては2ndになる様子。

1.I Can't Take It 03:35 ★★★

もっとみる
Nine Treasures / Awakening from Dukkha

Nine Treasures / Awakening from Dukkha

モンゴリアンメタルの旗手の一つ、Nine Treasures(九宝)の新譜。何度か過去に取り上げてきているバンドです。中央アジアのフォークメタル群の中ではS級バンドとして位置付けているバンド。全てにおいて完成度が高いんですよね。楽曲と言い演奏技術と言いライブパフォーマンスと言い。一流。本作に関するインタビューが日本語空間にありました。感謝。

1.Black Heart (Re-recorded)

もっとみる
Death Side / Bet On The Possibility

Death Side / Bet On The Possibility

DEATH SIDEは1980年代(1983~1984頃?)に結成され、1995年に解散。その後中心メンバーのISHIYA(Vo)はYOU(BASS)と共に「FORWARD」 を結成、CHELSEA(Gt)は 「PAINTBOX」 を結成。日本ハードコアシーンの歴史に輝くバンドです。こちらは1991年のアルバム。

最近、周囲で話題になっていた「ISHIYA私観 ジャパニーズ・ハードコア30年史」

もっとみる
Saurom / Vida

Saurom / Vida

Saurom(旧Saurom Lamderth)は1996年結成で2001年デビューのスペインのフォークメタルバンドで、欧州伝統音楽とメタル、ハードロックを組み合わせた音楽を奏でています。けっこうスパニッシュなメロディで、音もさわやか。今までに9枚のアルバムを出していてこちらは2013年の7枚目「Vida」。余談ですが、最初ジャケットだけ見てバンド名とアルバム名が分かりませんでした。一度知ってしま

もっとみる
The Snuts / W.L.

The Snuts / W.L.

The Snuts。2015年にスコットランドで結成されたUKのインディーロックバンドです。2021年リリースの本作が全英チャート1位に。確かにロックサウンド。ポップさもあり、ヒットする理由もわかります。UKロックの様々なバンド、OASISやArctic Monkeys、The XX、Muse、The Smithなど、レガシーを感じさせる場面もありつつ自分たちの個性も感じます。個人的にはちょっと漂

もっとみる
Sacred Oath / Return Of The Dragon

Sacred Oath / Return Of The Dragon

Sacred Oathは1985年結成、1988年デビューのUSパワーメタルのベテランです。そんな昔からやっているんですね。いわれてみれば納得のクオリティ。曲作りやタメ、一つ一つの音に説得力というか年季を感じます。10作目、なのかな。2021年作。1988年のデビュー作「クリスタルビジョン」が名盤と言われつつレーベル倒産などもあって解散。再活動を始めたのは2000年代から。2005年にデビュー作の

もっとみる
Wheel / Preserved in Time

Wheel / Preserved in Time

ジャケットに惹かれて聞いてみたアルバム。Wheelってそこそこ知名度があるバンドがいた気がしますがロゴが違う。知名度がある方はフィンランドのプログメタルか。そちらは頭蓋骨から目玉が飛び出たアルバムを最近だしました(これ↓)。

このバンドとは同名の別バンドで、こちらはドイツはドルトムントで結成されたドゥームメタルバンド。2006年結成、2010年デビューでこちらは2021年リリースの3枚目。

1

もっとみる
LA FEMME / Paradigmes

LA FEMME / Paradigmes

ジャケットに惹かれて聞いてみた一枚。LA FEMMEは来日公演も行っているバンドのようです。フランスのサイケ・パンク・バンド、だそう。ヴェルベットアンダーグラウンド&ニコなんかも引き合いに出されつつ。2ndリリースの後、来日公演時の記事がありました。

■フランス屈指のサーファーの聖地ビアリッツでサーフ・ミュージックとヴィンテージ・ロック好きのSacha Got(ギター)とMarlon Magne

もっとみる
APHRODITE / ORGASMIC GLORY

APHRODITE / ORGASMIC GLORY

ほとんど日本語情報がないバンド。カナダ、オンタリオのバンドでJo Steelという人がギター、ベース、全作曲をしているのでリーダーでしょう。2021年作。唯一見つけた情報はこちら(前作リリース時の情報)。

DEMONA、OUTLINE他の女性ヴォーカリストTanzaと、ICE WAR、IRON DOGS他のJo Steel(G./B./Dr.)が新たに始動したカナダ産スピード・パンク・メタル・バ

もっとみる
Haunt / Beautiful Distraction

Haunt / Beautiful Distraction

欧州のバンドかと思ったらアメリカのバンド。AX7もこういう欧州メタル的な音像を取り入れてたし、こういう流れが来ているのでしょうか。2017年デビューということでかなり若手の様子。フレッシュでいいですね。自主制作アルバムの様子。2018年から2021年(今作)まで5枚もアルバムを出していてかなり多作。どんどん曲が出てくる多作型で天才肌のアーティストなのでしょうか。

2021年リリース。

1.Be

もっとみる