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後悔しない選択をするためには?【読書ノート】

「あの時、別の道を選んでいればなぁ…」

過去の選択に後悔することってないですか?

人は、なぜ後悔するのでしょうか。

それは、自分の納得のいく選択ができていなかったからです。

私たち人間は、将来のことなんてわかりません。

後悔しないようにするためには、
選択するときはこれがベストだと合理的に判断し、悔いのない選択をすることです。

私は優柔不断な性格で、迷うと人に決めて欲しいと思ってしまいます。
そんな性格だからこそ、後悔しない選択がしたい。

今回の読書ノートはこの本からアウトプットします。



《3つの間違った常識》を知り、対策する


次にご紹介する3つの間違った常識を疑うことが、後悔しない選択へのスタートラインです。


間違った常識①:すべてのことには正しい選択がある


未来のことは誰もわからないから、選択する瞬間には正解はない。これを理解する必要があります。

正しい選択肢はないことを認識し、
後悔しない"ベターな選択"を目指すことが重要です。

間違った常識②:今ある成功は、自分の過去の選択でできている


「自己奉仕バイアス」という思考の型によると、「成功したのは自分の力、失敗したのは相手の責任」と考えてしまう傾向があるそうです。

これは、失敗によって自分の心を傷つけないように備わっている防衛本能の一つです。

前回はたまたまうまくいっただけ。
過去の成功にとらわれず、やり方を常に見直すことが重要です。

間違った常識③:選択肢は多ければ多いほど可能性も広がる


選択肢が増え過ぎると人は不幸になります。
これは「選択のパラドックス」といって、
行動経済学の研究によって明らかにされています。

選択肢が増えるとどうなるか
→迷って悩む時間が増える
→別の可能性を考え後悔する
→結局いつもと同じものを選んでしまう
   (選択回避の法則)

良い選択肢があったとしても選ばず、
結果として、時間を浪費しただけとなります。

選択肢が多いと判断を鈍らせる。
このことを理解する必要があります。

人には「意思決定スタイル」がある


後悔しない選択ができるようになるには

・自分の意思決定スタイルを知る
・人は意思決定スタイルに合った選択をしやすい傾向があると理解する

この2つのポイントを押さえることが重要です。


参考までに、5つの意思決定スタイルについてご紹介します。

1.合理的スタイル
論理的に分析、比較し、合理的に選択するタイプ。
意思決定までに時間はかかるが、ブレない選択ができる。

2.直感的スタイル
数字、データよりも、自分の直感力を重視するタイプ。
決断は早いが、悩み始めると時間がかかる。

3.依存的スタイル
他人の意見に耳を傾け、意思決定をしていくタイプ。
難しい選択ほど、人任せにしてしまう傾向がある。

4.回避的スタイル
最終決定を先延ばしにしようとするタイプ。
選択することを避けようとするため、時間がかかり優柔不断に。

5.自発的スタイル
選択するスピードが速く、決断力があるタイプ。
合理的判断よりも、決断するということを重視するため、選択後に後悔することも。

合理的スタイルに近づける5つの習慣


意思決定スタイルのうち、合理的スタイルが最も後悔しない選択をするタイプになります。
合理的スタイルに近づける5つの習慣についてご紹介します。

①自分の選択を振り返り、評価する

②楽をしない
→他人の意見や根拠のない感覚による選択をしないよう注意する。

③長期的に考えてみる
→意思決定の前に1年後、10年後を想像するなど、日頃から長期的思考のクセをつける。

④自信過剰になってないか、楽観的傾向になってないかをテストする
→周囲から評価してもらう。

⑤過去の経験、失敗から学ぶ
→"失敗ノート"をつけ、選択ミスを未然に防ぐ。

選択した結果の受け止め方【2タイプ 】


選択した結果に対する"受け止め方"には2つのタイプがあります。

・マキシマイザー(完璧主義)
   いつも最高の結果を求め続けるタイプ

・サティスファイザー(完了主義)
   ある程度の結果で納得できるタイプ

サティスファイザーの方が選択に対して
満足度が高く、ストレスが少ないので、
後悔しにくい傾向があります。

合理的に選択して、その結果に満足する。
これが後悔しない選択の根幹となります。

「後悔しない選択」をするための習慣


後悔しない選択をするためには、
合理的な選択がしやすくなる習慣を身につけることが重要です。

後悔しない選択をするための3つの習慣についてご紹介します。

①複数サンプルを用意する習慣
・対立意見を集める
・自分自身を他人に置き換え、違った視点で考えてみる
・2冊ほど文献を読み、科学的な分析などを参考にする

②難しい選択は午前中に済ませる習慣

案件が多いと選択疲れにより判断が鈍る傾向があります。
案件が比較的少ない午前中に合理的な決断がしやすいので、難しい選択は午前中にするようにしましょう。

「ジャムの法則」
コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授
のジャムの実験では、ジャムの種類が多い方が試食客が多く集まった。
しかし、売り上げは種類が少ない時の方が多かった。

豊富な選択肢よりも絞り込んだ選択肢を提示した方が売り上げにつながる。
判断材料が多過ぎると判断力が失われる。

 
③不安への対策をする習慣

不安は人の眼を曇らせ、後悔する選択を引き寄せます。
まずは、不安をコントロールする習慣を身につける。
そして、不安をモチベーションとしてとらえられれば、よりよい選択につなげることができます。

選択を鈍らせる5つのバイアス


心のバランスを欠いた状態では、後悔する選択をしやすい傾向があります。
後悔する選択をしやすい5つのバイアスを知り、対処法を学ぶことによって、どんな心理状態でも合理的な判断ができるようになります。

1.感情バイアス
感情の変化により判断が変わる
→ストレスの多いときに重要な判断をしない

2.プロジェクションバイアス
現在の感情をベースに未来を見積もってしまう現象のこと。必要以上に悲観的、または楽観的になったまま意思決定をするため、将来的に後悔する選択をしてしまう。
→読書により、数々の物語を疑似体験する。

3.サインコストバイアス
過去に費やしたお金、労力、時間の元を取るため、損な判断を続けてしまう。
→過去のこだわりを捨て、今の自分に注目する。

4.正常性バイアス
自分にとって都合の悪い情報を無視してしまう。
→自分だけは大丈夫と思わず、あらゆる可能性を考え、客観的に判断する。

5.メモリーバイアス
過去の嫌な記憶にとらわれ、後悔する選択をしてしまう。人は嫌な記憶ほど強く残りやすい。
→ポジティブな記憶を呼び起こす。
→ノートをつける。毎日の記憶を箇条書きすることで、嫌なことばかりじゃないんだなと思い返せる。

コアバリューノートで何が大事かを把握する【後悔しない習慣トレーニング】


コアバリューノートとは、自分が大切にしている価値観をノートに書き出すもの。
自分にとって最も大切なことが意識できるようになり、選択の基準が確立されます。

※数あるトレーニング法の中から自分がやってみないと思ったものです。

まとめ


①自分の"意思決定スタイル"を知り
②合理的な選択がしやすくなる習慣を身につけ
③判断を狂わせる"5つのバイアス"と対処法を理解し
④選択力を鍛えるトレーニングをする


これにより、後悔しない選択ができるようになります。

ただ、焦りは禁物。
著者であるDaiGoさんも、無理せず一つ一つ実践していくことが大切だと言っていました。

ちなみに私は「依存的スタイル」で
迷う案件は他人に決定して欲しいと
つい考えてしまいます。

今は係長として難しい判断に迫られる場面も
しばしばあります。

"ベスト"ではなく"ベター"な判断ができるよう、合理的な選択をする習慣を身につけたいと思います。

みなさんもぜひ本書を読んでみてください。

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