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鷗外さんの小倉日記㉞即非、ゲンノショウコ
(九月)
二十二日。夜來大風、曉に至りて雨霽る。偕行社に徃きて、下士卒考試を視る。井上中将の爲めに機動演習訓示文を艸す。夜渡台の軍醫二人を三樹亭に餞す。
二十三日。秋季皇霊祭の日なり。海老納次郎書を寄せて、我に豊後國志一部を頒たんことを約す。
客ありて僧即非の自蹟を談ず。
二十四日。微(すこ)しく暑蒸す。 霎雨霽る荐(しき)りに至る。
22日。昨夜から大風がひどかったが、朝方になって雨は上がった
観光ボランティア小倉ガイド研修•9月卒業検定
9月25日、門司港レトロ地区。降水確率70%、どんよりとした天気ながら先日までの猛暑よりは、過ごしやすい。異常気象の続いた夏も、お彼岸を過ぎ季節はやはり正直なのでしょうか。
相変わらずインバウンドのお客様が行きかい、いろいろな言葉が聞こえています。そんな中、赤いベストの新人ガイドが数人ずつを伴い一生懸命案内しています。
きょう25日は北九州市観光案内ボランティア小倉地区会の22期の皆さんの最後の
「かわいい」のパイオニアは北九州市に住んでいた
かわいいは、“21世紀に入って世界に最も広まった日本語”と言われます。大正時代、現在でも通用するというか、絶賛を浴びそうな絵を描き人々を魅了していた作家・竹久夢二。
竹久夢二は青年期、北九州市の製鉄所に勤めていました。
いま、ゆかりの地、北九州市立文学館で「"かわいい”のパイオニア 竹久夢二展大正浪漫のマルチクリエイター」が開催されています。
夢二は、郷里の岡山県邑久郡(現・瀬戸内市邑久町)から
鷗外さんの小倉日記㉝我をして九州の富人たらしめば
(九月)
十六日。吉田に托して海松の烟管一枝を買ふ。光澤甚美し。是日福岡日々新聞社の爲めに一文を艸す。題して我をして九州の富人たらしめばと曰ふ。
十七日。日曜日なり。 麻生來りて、昨日草する所の文を持ち去る、麻生船小屋の螢光の奇を談ず。螢の大なること船小屋の産に若くものなし。徃々聚りて柱の狀を作し、柱頭より散じ飛ふ。又大樹の幹に密附して樹膚を掩ひ盡し、その蟲の群一斉に明滅す。 船小屋に遊ばんと欲せ