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鷗外さんの「小倉日記」語る会編6月「魚玄機」
北九州鷗外記念会では、毎月、鍛冶町旧居で「語る会」講座を開いています。
今月の語る会は6月1日、勝田理事の「魚玄機」でした。
この作品、鷗外さんが大正4年に書いたもので、鷗外作品の中では結構レアな(あまり知られていない)作品です。
魚玄機とは実在の人で中国、唐代末の女流詩人。長安の人。字(あざな)は蕙蘭(けいらん)・幼微。詩文の才能で有名になり、女道士となったが、召使いの女を殺して死刑になった。森
鷗外さんの小倉日記㉗暴風と長浜の盆踊り
(八月)
二十八日。登衙して雨に遇ふ。午後暴風雨。是日午後一時北方砲兵聯隊將に創立紀念祭を行ひ、將校集會所を落せんとす。 隊長柴田正孝予を招く。風雨に阻げられて往くことを果さず。
28日。第12師団に出勤途中、雨に遭遇。午後から暴風雨になった。
8月末ですからちょうど台風の季節、災害関係の史料で調べてみますと、「8月28日朝、奄美大島東の海上に達した台風は、宮崎市の沖を経て足摺岬付近に上陸、その