観光ボランティア小倉ガイド研修・黒崎宿
北九州市観光案内ボランティア小倉地区会では前回好評だった、日本銀行北九州支店見学に続き、6月12日、黒崎宿を歩いて研修しました。
ガイドが仲間のガイドを案内する形式です。
北九州市小倉の常盤橋を起点に長崎まで続く「長崎街道」。
唯一つ西洋に開かれた窓口、長崎・出島へと続く、いわゆる文明が行きかう道です。主に西洋の文物、科学、医学が入ってきました。逆に日本からは浮世絵美術などが西洋にもたらされ印象派に大きな影響を与えるなど歴史的な波を生むこともありました。
ペリー来航後の幕末、その長崎にあった一冊の本「オランダ人将軍U. ヒューゲニンが著わした「ロイク王立鉄製大砲鋳造所における鋳造法」がなかったら、わが国の近代製鉄の開始が数年遅れたことでしょう。
大きいことを書きましたが、文明の道、長崎街道。
その57里(約228キロメートル)のほんの一部(1.1キロメートル)しかない黒崎宿ですが、筑前の最初の宿場で街道でいちばんにぎわった宿場です。
小さな火山・城山(道伯山)の下、東構口から鹿児島線を越えて五卿落ちゆかりの旅籠桜屋跡の石碑。国道3号線を渡って、バンのシロヤ、春日神社(黒田神社)を正面にみますが、人馬継所前を右折、藤田商店街に入ります。
正覚寺、興玉神、西構口で黒崎宿は終わり。短い距離でしたが、撥川に架かる乱れ橋から江戸時代の街道の雰囲気の残る曲里の松並木の中程できょうの研修は終わり。
松並木の木陰は、松そのものも何か気持ちいいマイナスイオンを発するのでしょうか、汗が引いてとても気持ちいい。
そのすぐ横に八幡西図書館、3階に「桜屋」のお座敷の欄間や書院などを移して、和風読書室にしています。