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140字の小説集

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140字の小説を集めてみました。(それ以外の短編もあります) お時間がお許しならば、少しでもお立ち寄りください。 このマガジン、読めば笑顔になるかもです。 笑いはあなたのお薬です…
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2024年4月の記事一覧

ダブルで(140字の小説)

ダブルで(140字の小説)

妻が認知症になってしまった
困ったものである
長年連れ添った私の顔も覚えていない。
悲しみは私を襲ったが、妻を見捨てる事は出来ない。

だが私は最近介護に疑問を感じている。

一体私は誰の介護をしているのだろう?
見覚えはあるんだが、誰だろう?
謎が謎を呼ぶ様に、私の疑問が深まる。
「あの女は誰?」

ネームバリュー何て要らない(140字の小説)

ネームバリュー何て要らない(140字の小説)

売れなくても良い。
本物を目指して書いていこう。
幼稚だと想われても、
自分の信念に沿って書いていこう。
たとえ、多くの人の目に止まらなくても
一人の人でも微笑んでくれたら
それで良い。
人の力など借りなくても
自分はそれで書いて行く。
売れない、受けない作家であっても
いつか花咲く時も来るはず!?

痩せたガールの決意(140字の小説)➕追伸

痩せたガールの決意(140字の小説)➕追伸

私はアイドルを目指している。
太っていてはアイドルに成れない。
でも、食べ物を我慢できない。
私は決意した!
痩せる為の高額のお茶を飲む事を!
ネットで見つけたお茶だ。
これを飲めば、不要なカロリーが全部出ていくと
書いてある。
だけど、下痢になるだけで一向に痩せない。
痩せたのは財布だけだった。

追伸

これは実際にあった事です。
多くの苦情が販売先にありました。
私も被害者の一人です。
お茶

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痩せたガールの日常(140字の小説)

痩せたガールの日常(140字の小説)

私は糖質制限されている。
私の好きな食べ物を食べる事が出来ない
不憫な人。
太った体も標準体重に落とさないといけない。
私は16時間ダイエットを決意した。
午後の8時以降翌日の12時まで食を取らない。
痩せたがーる哀れな男は、いつもお腹を減らしている、
哀れな糖尿病患者。
今日もお腹の虫が鳴く。
#青ブラ文学部

雨の精(140字の小説)➕追伸

雨の精(140字の小説)➕追伸

私は雨の精
雨を降らせたい時は、私にお願いするといいよ
私が龍神様にあなたの願いを届けるから

この前セクハラで悩んでいる女の人の願いを
龍神様に伝えたの
そして女の人の願いを叶えたわ
私のおかげよ、感謝しなさいね
これからは毎週日曜日は雨降りよ
「雨のせいで、困ってしまう」
なんて言わないでね

追伸
祈りの雨(2)の続編です。
#青ブラ文学部

祈りの雨 願いが叶う! (420字の小説)

祈りの雨 願いが叶う! (420字の小説)

明日は雨が降って欲しい。
降らないと決行される。
みんなは天気になる事を期待しているが
僕には苦痛の運動会だ。
徒競走はいつもビリだし
騎馬戦をやれば、いつも馬役。
玉入れは、ボール拾い
ボールを拾って人に渡すだけ。
フォークダンスは女の子の列に並んで男の子とダンスするだけ

「テルテル坊主お願いだから雨を降らしておくれ」
テルテル坊主にお願いしても、困った顔をしてるだけ
当たり前だよ、紙で作った

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セピア色の桜の花(140字の小説)

セピア色の桜の花(140字の小説)

舞散る桜の花弁
派手やかに咲き誇った桜の花も
振り返れば僅かな時間。
でも、僅かな時であっても、
桜の花は輝いている。

人生もそうだ。
永い宇宙時間から見れば、ほんの僅かな時間

人は懸命に生き輝きを増す。
決して色褪せ無い確か時間を作りだす。

力無く色褪せたセピア色の桜の花など
私は、見たくは無い。
#青ブラ文学部

セピア色の桜(140字の小説)

セピア色の桜(140字の小説)

虚な目に見えるものは桜の樹々
名も知らぬ人達とすれ違う
聞こえてくる会話に色を感じる

去年此処で観た桜
去年の桜は美しかった
二人で此処で写したね
今では想い出となった一枚の写真
捨てる事もできないよ

僕の見るものは全てセピア色!

貴女を失ってから僕の心はセピア色!

失恋って何故そんなに苦しいの?!
#青ブラ文学部

風の車(140字の小説)

風の車(140字の小説)

私は世界初の車を完成させた。
ガソリンでも無く電気でも無く
風で動く車だ。
僅かな風でもエネルギーにして動く車。
もちろん排気ガスも出さない。
燃費の費用も0円だ。
地球の環境に優しい車。
爆発的に売れるのは間違いない。

ただ欠点は、風向きで目的地に行けない時がある。
それくらいは、我慢して欲しい
#シロクマ文芸部

私の観たもの(140字の予告編)

私の観たもの(140字の予告編)

世の中には想像を超える不思議な事が
起こる事がある。
生きたままの、幽体離脱。
そんな事が本当にあるのだろうか?
私は実際に経験した。
だが、この事を書いても信じてくれる人は
僅かな人であろう。
フィクション、戯言、狂言と思われ
異常者と思われるであろう。
あえて私は書く!
私が実際に観た、真実を!

帰国子女の告白(140字の小説)➕追伸

帰国子女の告白(140字の小説)➕追伸

「Only you」と言う彼女
僕を見つめる
その眼差しに愛の炎が燃えている?

彼女は帰国子女
日本語は未だ不得手
愛を伝えたいのか?
恥じらいながら僕も、彼女を見つめる

彼女の手には、カップヌードル
そっと差し出してくる彼女

麺が無い!
具はどこに行った
スープも無い

カップに残るは、オンリー湯だけ!

追伸
これは、洒落た愛の告白!

それとも、ただお湯を差し出しただけ?
女ごころは、

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