yasuka

九州・大分在住写真家・フリーランスフォトグラファー旅｜写真｜デジタル・フィルム写真…

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大人のモラトリアム

今年35歳になる。自分の年齢に追いつこうと模索してる自分がとても滑稽で、外側から眺めるとちょっと嫌になる。この猶予期間、私はどんなものを見つめてどんな写真をとる…

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3か月前

車窓の月

揺れながらはしる車。窓からみえるのは、グラデーションを泳ぐ月。忙しかった秋、帰り道の車窓から見える景色にたくさん救われた。

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4か月前

幸せの粒子

日曜日の大神ファーム。この日は、友達のウェディングの撮影。木漏れ日が似合う優しいふたりは、太陽の光を見方につけた。夏の終わりの眩しい空も、この日は柔らかさを…

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7か月前

濁音のオノマトペ

『どぐどぐ』と聞こえてくる重低音。不完全な写真の、鈍く、重く、優しい音。

yasuka

7か月前

在処

光を確かめる。

yasuka

7か月前

夏の終わりに

溶けていく夏のはじっこに秋が混じる。風鈴は、鈴虫に変わって、窓を開けると、新しい季節の匂いがした。

yasuka

7か月前

きれいな水のすむところ

絶え間なく、ゆらゆらと、きらきらと。自然と人が共鳴して生きていく景色が愛しい。

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8か月前

『雪国』を読んで

川端康成の『雪国』を読んだ。冒頭の汽車の中の描写は、福岡から故郷に向かって、日暮れと夜の境目を走るソニックを思い出す。外と車内の二つの景色が混じり合う車窓の不…

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10か月前

朱夏

深緑の頃、空が瞬きを繰り返して、柔らかかった光がやがて鋭くなる。雨上がり、木々にさす光も、重たい雲も、深くなる緑も、もうすでに自分が夏の中にいることを教えてく…

yasuka

10か月前

紫陽花の花

ちょっと最近体調不良が重なって、起きているだけで精一杯なときがある。こんな日はいつも小さな当たり前に助けられる。季節が巡ること、目が覚めること、花が咲くこと。 …

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10か月前

一棟貸しのお宿『小満』

豊後大野市に新しくできた一棟貸しのお宿『小満』。この日はイベントが開催されていた。この空間には森の中で暮らすことの憧れとリアルが交差している。森の音色や優しさ…

yasuka

10か月前

年輪

竹田市直入町にある籾山神社には、悠久の時を刻んだ大きなケヤキの木がある。巨大な自然にただただ圧倒されそうになる。その周りには、キンポウゲ、オドリコソウ、アザミと…

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10か月前

夢のスタジオ

昨日は臼杵にある太田浩子さんのオープンスタジオへ。20年越しの夢の場所と聞いて鳥肌がたった。しゃべる度に目がキラキラしていて、少女みたいにまっすぐだった。私もこう…

yasuka

11か月前

思い出の光

足音だけが響く空間に差し込む光。思い出すのは、体育館の匂い。シューズの鳴る高い音。

yasuka

11か月前

若葉の頃に降る雨

大粒になった雨がぽつぽつと落ちて木々の若葉を揺らす。先端にたどり着いた雫は、一つ、二つ、三つと呼吸をおいてアスファルトに溢れ落ちてゆく。山間の鯉のぼりは、今…

yasuka

11か月前

車窓

4月は二つ、自分の中では大きな旅をした。 3、4年前の感覚が蘇ってきて、私は移動も好きなことを思い出した。車窓を眺めてると、壮大なストーリーがはじまる。その街の背景…

yasuka

1年前

yasuka

2024年1月6日 22:00

大人のモラトリアム

今年35歳になる。
自分の年齢に追いつこうと模索してる自分がとても滑稽で、外側から眺めるとちょっと嫌になる。
この猶予期間、私はどんなものを見つめてどんな写真をとるのだろうか。

もう、一生見返したくない学生時代の詩集のような、そんな恥ずかしくて愛しい写真が今年は撮れる気がする。自分に素直に全てを残していけるといいな。

yasuka

2023年12月14日 22:39

車窓の月

揺れながらはしる車。
窓からみえるのは、
グラデーションを泳ぐ月。

忙しかった秋、帰り道の車窓から見える景色にたくさん救われた。

yasuka

2023年9月14日 23:35

幸せの粒子

日曜日の大神ファーム。

この日は、友達のウェディングの撮影。木漏れ日が似合う優しいふたりは、太陽の光を見方につけた。

夏の終わりの眩しい空も、この日は柔らかさを含んで、細かい粒子ひとつひとつまで幸せのが宿る。

その全てをとりこぼさないように、私はシャッターを何度も切った。

yasuka

2023年9月12日 23:59

濁音のオノマトペ

『どぐどぐ』と聞こえてくる重低音。

不完全な写真の、鈍く、重く、優しい音。

yasuka

2023年9月7日 23:55

在処

光を確かめる。

yasuka

2023年9月7日 00:09

夏の終わりに

溶けていく夏のはじっこに秋が混じる。

風鈴は、鈴虫に変わって、窓を開けると、新しい季節の匂いがした。

yasuka

2023年8月30日 00:03

きれいな水のすむところ

絶え間なく、ゆらゆらと、きらきらと。
自然と人が共鳴して生きていく景色が愛しい。

yasuka

2023年6月17日 22:31

『雪国』を読んで

川端康成の『雪国』を読んだ。

冒頭の汽車の中の描写は、福岡から故郷に向かって、日暮れと夜の境目を走るソニックを思い出す。外と車内の二つの景色が混じり合う車窓の不思議な世界。

写真は鳥取から新山口までスーパーおきに乗った時のもの。不規則と規則の揺れに、身を委ねて窓の外の景色を眺める。トンネルに差し掛かる少し前、自分の姿が突然現れたのが印象的だった。

yasuka

2023年6月9日 22:39

朱夏

深緑の頃、空が瞬きを繰り返して、柔らかかった光がやがて鋭くなる。

雨上がり、木々にさす光も、重たい雲も、深くなる緑も、もうすでに自分が夏の中にいることを教えてくれる。何かに焦って頭の中がいっぱいいっぱいになる。それなのに眠たい日が続いて、気がつけばまたベッドの上。燻っている私は、青春が終わって六月を生きている。

yasuka

2023年6月7日 23:15

紫陽花の花

ちょっと最近体調不良が重なって、起きているだけで精一杯なときがある。こんな日はいつも小さな当たり前に助けられる。季節が巡ること、目が覚めること、花が咲くこと。
以前、そんなことすら拒絶した日々もあった。だから、今は絶望ではない小さな谷にいることはなんとなくわかる。

紫陽花の葉にはられた蜘蛛の巣に、雨粒がキラリと光る。これが美しいと思えるだけでもきっと幸せなんだ。

yasuka

2023年6月6日 22:04

一棟貸しのお宿『小満』

豊後大野市に新しくできた一棟貸しのお宿『小満』。この日はイベントが開催されていた。

この空間には森の中で暮らすことの憧れとリアルが交差している。森の音色や優しさに直接触れられるような、自分と離れて自分と向き合えるような不思議な場所。

寝室には窓がたくさん。緑の木々たちがそよそよと揺れていた。

いつかここに泊まって、知らない自分を見てみたい。

yasuka

2023年6月3日 12:20

年輪

竹田市直入町にある籾山神社には、悠久の時を刻んだ大きなケヤキの木がある。巨大な自然にただただ圧倒されそうになる。その周りには、キンポウゲ、オドリコソウ、アザミといった小さなお花がポツポツと咲いていた。

キョロキョロして歩いていると、カメラを持った年配の方が、次はユキワリイチゲの時に来るといいよって教えてくれた。