【わかってきたぞ】バーチャル蠱毒に関する備忘録02【悟り・気づき】

おれだ。前回の記事は、バズワードのおかげで前代未聞のビュー数を獲得したことがダッシュボードで確認された。それに味をしめて、あとおれが興味を継続していることもあり、だらだら書く。これによっておれは特に物理的な利益を得てはいない。これはおれの備忘録、観察記録だ。

おれはバーチューバーだかバーフバリだかについては前回で書いた程度の知識しかなく、今現在観測しているのも突然復活した鳩羽つぐと、例の林檎の五番（今はまだバーチューバーではなく、TwitterやSHOWROOMで活動しているが、まあ似たようなものだ）ぐらいだ。しかし人間には未知のものに対する想像力があり、常に視野の盲点を脳内補正で補完している。なんらかのブラム・ストーカー・エフェクト（BSE）が起きるかも知れない。

◆鳩◆

◆羽◆

バーチャル蠱毒。それは5人のVTuberの「ガワ（器）」を用意し、その「中の人（魂）」を決める儀式だ。大衆を煽動するアイドル（偶像）を作り出すための、メタフィクショナルでサイバーパンクなバトルロワイアルだ。ネオサイタマで実際やってもおかしくない。詳しくは下の記事をみろ。

バーチャルタレントオーディショントップページ

合格者には、新たな活躍の場が用意されている。TV・ラジオ・web番組、雑誌モデルに育成マネジメント。バーチャルタレント、アイドルをプロデュースする。リアルだ。カネが動く。まさしくおれが銃弾で戦ってきた魔の海、アイドルマスターそのものだ。シャニマスもいいぞ。

中の人の候補は各12人ぐらいずつ、5×12で60人だ。まだいたような気もするが、11月26日から29日までの予選を前に、既に脱落者が何人も出ている。デスゲームものでいう、自決だ。彼女らはイクサのハードさに音を上げ、自らの脳天に鉛玉をブチ込むことを選択したのだ。ナムサン…。（珍しく他人のツイートを引用しますがお許し下さい。言われれば消します。）

中の人がしぬわけではないので、当事者席から観客席に回っての応援は可能だ。だが生き残った連中は、彼女らの「魂」を背負って戦わねばならない。その重圧に耐えきれるだろうか。おれなら音を上げるかもしれない。おれは外野で匿名の傍観者として呟くことに慣れすぎている。

なにしろ武器は文字だけではない。声だ。当意即妙な受け答えを必要とし、ボイスがよくなければならず、12月からの本選と最終審査は恐怖の「面接」だ。物理的に演者が登壇する、のだろう。アイドルたらんとするなら避けては通れない。もりくぼだって心が割れながらも頑張っているのだ。おれは牧野さんが中の人になる前からまゆがすきだが（ヤンデレがすきなのだ）、アイドルの中の人のオーディションをリアルタイムで見るのは初めてだ。

【まゆすき】

【まゆすき】

◆

クールでメタな立ち回りで圧倒的な人気を誇る林檎の五番だが、彼女にも弱点はある。弱気ともとれる「勝利を目指していない」という発言を繰り返しているのと（それは彼女のキャラでもあるが）、声にやや張りがない。おれはPRO声優の声ばかり聞いているので耳が肥えているのかもしれないが。合格後にレッスンもあるようだし、PROのマストレ＝サンがきっちり仕上げてくれるだろう。いまさら心が折れて脳天に鉛玉を自らブチ込むようなら、彼女もそこまでのベイブだったというだけだ。PROの道はきびしい。浮沈に負けずやり続けねば淘汰されて、他のシーライフの餌食になるだけだ。（注：つのは登録とかがめんどいので生配信は聞いてません。SHOWROOMに公開されている声を聞いて判断しています。Twitterやnoteでの反応とかも見ます。）※11/26夜の配信を聞きました。コメ欄に感想を残します。

◆

と、最初の記事へ戻る。九条林檎には五番以外にも大勢の魂がおり、他の器もいればそれぞれの魂もいる（いた）。おれが九の五をかってにウォッチしているのは、彼女がおれのTL網にたまたま引っかかり、彼女というキャラを介してイベントに興味を持ったからに過ぎない（つのはこの方法で各種の海にアクセスして来ました）。ファンというか、バトロワの観察者を観察している、ただの野次馬だ。投票すらしていないので当事者ではなく、インガオホーの声を虚空から響かせるドクロめいた月といったところだ。こんな記事を2つも書いてる時点で当事者であるかもしれないが、九の五はおれをフォローやリプライしていないので、いまのところはそんなものだ。まあ、他の器や魂も応援してやれ。ほとんどは間もなく消える。彼女らの命は儚い。

この世は舞台、ひとはみな役者。
―――『お気に召すまま』2幕7場

消えろ、消えろ、つかのまの蝋燭！人のいのちは歩き回る影法師、哀れな役者にすぎぬ。精一杯出番を勤めるが、それが終われば、なにも残らぬ。―――『マクベス』5幕7場

今は以上だ。

【以上です。】