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日付短編小説 2024/06/12 恋人の日 児童労働反対 第四話
隠れ家まで地図の足跡を辿ってから三十分。ようやく目的地まで到着した。
「ここか……」
その家は隠れ家というよりも普通の家という雰囲気であった。
しかし、私が逃げた先に尋ねると隠れ家のドアが開き一人の女性が現れた。
その女性は田辺翔平という男よりも若く見えた。
「あら、貴方は……」
「かっ…花蓮密と申します。翔平様の指示でこちらに向かいました」
私は礼儀正しい挨拶をして頭を下げる。
日付短編小説 2024/06/12 恋人の日 児童労働反対 第三話
中年の男の指示で逃げようと彼ら、しかしその足を止める一人の若人。
その男は手ぶらで不審者共の服の襟を掴んで、真っ直ぐ中年の男の方へ向かってくる。
よく観察すれば、何となくイケメンにも見えてくる。
「今すぐ彼女を解放しろ。そうすれば警察に通報しねぇから」
「……若者がでしゃばるとはいい度胸だ」
「アンタも俺から逃げた度胸、褒めてやるよ」
「チッ、舐めた口を言いおって」
私は劇的な展開に口
日付短編小説 2024/06/12 恋人の日 児童労働反対 第二話
〇2
仕事を終わらせて社員と雑談した後、私は自宅へと向かっていた。夜の道は暗くライトも微かに光っているだけで、少し気味悪いが私は普通に歩いて行く。
女の子、あわよくば女子高校生だからこそ、不審者には気を付けるべきである。
「よし、早く帰って宿題しなきゃ」
そして私にはまだ終わっていない課題があるので、明日の休みにゆっくり過ごすためにもすぐに片付けようと意気込む。
休みの日は、友達と遊
日付短編小説 2024/06/12 恋人の日 児童労働反対 第一話
この小説は日付にある○○の日というのを使った小説です。今回の題材は6/12の児童労働世界反対の日と恋人の日。最近、まだタイピングが遅いと知ったので、日ごと更新は無理かもしれません。ご了承ください。
〇プロローグ
現役女子高生の花蓮密(かれんみつ)。私の両親から貰った名前である。
人生で最も輝かしい青春を過ごせる時代、それが高校生だとは言われるがそんな事はない。
何故なら両親もいないし、身内