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日付小説 2024/06/01 景観の日、電波の日

〇プロローグ
 俺は自然を守るのを伝えるためにテレビ企画を提出した。
 昔から自然が好きで、暇さえあれば森の中でサバイバルや日光浴をしている。だから将来は自然の良さを伝えるための職種に就くと子供の頃から努力してきた。
 そして、夢を追い続けた結果、テレビ企画に関われたので毎日が充実した生活である。だがそう上手くはいかない。

「環くん、企画はできたのかい?」
「はい、期限内には提出できると思います」
「早く提出して、こっちは忙しいんだから」
「すいません。善処します」

 ようやく叶った夢の現実を押し付けられて、一瞬でやりがいがなくなったのだ。
 プロデューサーは俺に強く当たることが増えて、徐々に仕事のやる気は下がっていく。

テレビ作りは自分がやりたいといき込んでいた。大学でも常に努力を怠らずに番組企画のメソッドを考えた。

 だが社会に出ると、その努力が跡形もなく無残に散ってしまった。
 おまけに上司からパワハラを受けるようになり、何のためにテレビマンという夢を叶えたのかと右往左往しながら路頭に迷い始めたのだ。
 これが俺の人生、いやな奴に支配された世界で生きる者の結末である。

〇テレビマンとして何が正解?

 今日で最後にしよう。
 俺は毎日のようにその想いを決断して、結局は何もしなかった。
 テレビを作る側になってから良いことが何一つもない。
 何度も企画段階でリテイクされるのは当たり前。テレビを作るのは周りの気に入られた奴のみ。それが何年も続けば、辞めたいと考えるのは正しいだろう。

「環くん、企画書の発表をしてくれ」
「は……はい」

 周囲は俺に対して見向きもしないし、何も成長しない自分に対して、上司も同期も見切りをつけたのでは?と想像してしまうのだ。
 だから自分に腹が立ってしょうがない。いいや呆れてため息が出るのだ。

「……何をしているんだね?早く」
「はいっ、少々お待ちください」

 そして今回は新しいテレビ企画について、プロデューサーや他の者たちに発表する日である。また、もし自分の番組企画書を却下されたなら、辞職しようと覚悟を決めた日でもあった。

「では、よろしくお願いします。……最近の日本は、自然災害が多くなっており、ニュースでも繰り返し放送される世の中になっています。そして今の日本で最も多く、被害が多発する災害は地震だと私は考えています。なので——」

 俺は自分が好きな自然に脅威があるのを若者に伝える番組内容を、緊張しながらも発表をする。これで最後になるかもしれない企画発表だ。当然、俺の足は震えて仕方がない。

「——ですので地震を分かりやすく解説し、テレビ離れをした若者にも見られる番組を提案します」

 そして何とかやり切った俺は心を撫で下ろし、企画の評価を受け止める準備をする。

「……環くん、ありがとう。どうでしょう、プロデューサー?」
「そうだね……まぁ在り来たりではないけど、そもそも今時の若者が視聴するドキュメンタリー番組なんて作れるかな?」
「ですよねぇ?私の息子も教養を見るならテレビよりSNSですもん」
「環くんそこはどうするのかな?」
「はい、昨今の若者が見るSNSを利用した番組を作ればいいと思います」
「ほう?例えばどんなものかね?」

 俺は漫才やアニメをSNSで切り抜き動画にするように、ドキュメントも切り抜き動画を発信する取り組みを行うことを伝える。
 テレビを見ないのは時間がもったいないし興味が湧かないから。
 だからこそ、テレビを見たいと思わせるには、切り抜きで発信しドキュメントに興味を持ってくれる宣伝をすることが大切だと俺は考えている。

「なので今の風潮に乗り、ニュースを見る人が増える世の中にしたいと私は考えます」
「なるほどねぇ。環くんありがとう。では次は——」
 こうして俺のプレゼンは終わり、採用圏内にははいったが結果的に落選。やはり辞職するべきかを一日だけ休んで考えることにした。

〇2
 休日。自然を愛する俺は日光浴を浴びに森へと向かった。
 これは自分の自然愛を爆発させる機会であり、仕事を忘れられる時間でもある。

「……」

 話をせずに静かに森林の中で過ごすのが日課、それを邪魔する奴とは会いたくない。
 だから自分の時間を与えることも重要視しているのだ。
 そんな時、唯一と言っていい趣味がある。
 ラジオを聞きながら、ゆっくりとした時間を過ごすことである。

『えー「ラジオネーム:ネイチャーさん」からいただきました……私は自然が大好きで、全国に自然の良さを伝えたいと思ってます。そこでラジオパーソナリティーである私に自然が好きになる瞬間を教えてください』
「おっ、俺のハガキが採用された‼」

 毎日のように音声放送を聞いて、メール職人として陰ながら自然の魅力を伝える。
 その成果で今はラジオ界隈において神出鬼没の『自然の番人』と呼ばれるようになった。
 しかし、ラジオというのは本当にいいものである。ラジオを聞いているMCと文字で関わる。つまりはメールで会話ができるから採用された時は嬉しいのだ。

(どんな風に考えているのかな?)

 俺は心が弾みながら気になるラジオMCの答えを待っていた。

「そうですねぇ。最近はSDGsとか言われますから自然って大事ですよね。自然の保護活動とか、廃棄物のリサイクルとか、本当に沢山ありますよねぇ……それで『ネイチャーさん』の質問についてですが」

(うんっ、どう思っているんだっ)

「……私、実は森林浴に興味はありまして。仕事が忙しいので自然と触れ合う日はないですけど、一度だけ自然と一体になってみたいと思ったりはしますね。皆さんも自然を大事にしてください。さて、次です。」

(なるほど、森林浴か。これは企画に使えるかもしれない)

 俺はラジオパーソナリティーの返答の内容をメモで書き取る。
 もちろん番組企画のためのストックの蓄積もあるが、第三者の意見を聞くことで思考回路が広げるようにする。それも一つの理由なのだ。

「——という訳で。皆さんそろそろお別れの時間です。来週も○○時に会いましょう。ありがとうございました」
「……よし、じゃあ寝るか」

 そして楽しい時間は終わり、俺は次の会議のために森林浴の魅力を調べた。

〇3
 次の日、俺はある人物と番組調査として出張することになった。

「波流さん?出航時間ですよ?」
「……ごめん。寝かせて」
「また夜中までラジオを聞いたんですか?」
「まぁ……そんなところかな?」
「そんなところって。一体どんなところなんですか?」

 そして、母親のように俺に叱る人物こそ同じ部署で同期である女子、電能啓(でんのうけい)である。

「早くしないと取材に間に合わないですよ。折角企画が採用されたのに」
「分かっているから、少し静かにしてくれ」

 電能は生真面目なので、俺の行動に批判の声を掛ける事が多い。
 しかし彼女は俺の企画に協力的であり、たった一人の友でもある。まだ余裕であると断ろうにも断れない。それは当然のように嬉しい事ではあるのだ。

「さぁ、ウダウダ言わずに行きますからね」
「ちょっ、待ってくれ‼」

 だから俺は彼女の急かすような言葉に焦り、後ろを追いかける。

 俺はテレビ放送の前ある意見を聞いていた。
 自分の企画は通ったのにも関わらず、SNSでの評価が良くないのだ。

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#TVチャット #地震
Aクン:「今の時代、何でも流行に乗れば視聴率とれるとか単純思考だわ」
Bボタン:「番組の企画倒れだな。この番組に関わる奴の一人に自然オタクいるだろ」
CCレモン:「SNS動画の○○のほうが分かりやすいな」
Daイナマイト「草(笑)。プロデューサーお疲れさまですぅ」
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 番組は批判的な評価が多く、自分の企画の結果を見て悲しい気持ちになる。
 初めて評価されたがやはり番組の賛否は酷いものである。
 だからいつ番組が消えてもおかしくない。反省点を生かして次なる企画案を練るべきだろう。俺は更なる提案をノートに書き込む。

「ここはもっと若者に……」
「えー、これでいいよー」
「いいえ、波流さんの企画案は却下です。もっとパンチのある内容にしてください」

 電能と共に更なる視聴率獲得に取り組み、理解のない暇人からの批判を減らす。そして、俺の番組がTVアワード獲得を目指す夢の一歩であり、まずは世間に知られるような番組企画に汗を流すのだ。

 ただ、裏方で支える電脳の仕事の熱意が強すぎて番組制作が捗らないのも事実だが。

「少し厳しくないか?さっきから脳みそが硬すぎるぞ」
「私の話を無視して、自分のエゴをだす企画者に番組制作を任せません」
「それは電能が——」
「ちょっといいかね」

 そんな時ベテランのように見える中年男性が現れた。
 俺の番組のプロデューサーである。

「あっ、プロデューサー。お疲れ様です」
「おおっ、電脳君じゃないか。調子はどうかね?」
「はい、順調です。プロデューサーもお元気で良かったです」
「ワハハッ、君も息災でなによりだ」

 プロデューサーは電脳と話が弾んで、楽しそうに談笑している。
 ここは俺も挨拶をしなければならないと意気込み、大声で上司に挨拶をする。

「プロデューサー‼お疲れ様です‼」
「……君は誰だい?」
「えっ……あの……」

 俺の元気な挨拶に反応薄めなお偉いさん。つい俺に対する扱いが雑じゃない?と考えてしまう。
 しかし、ここで一世一代のアピールによる企画提案の話を……

「それで、番組制作の方はどうかね?」
「はい、程懲りなく進んでいます。そちらの状況は?」
「問題ない。ゴールデン番組として放送することになったぞ」
「そうですか、感謝いたします」

 もちろん無視されるのは、当然な話であるが。
 そう。少しも俺に寄り添うことなく、番組制作の話は淡々と進んでいく。

「では、頑張りたまえ。くれぐれも厄介者に邪魔されるなよ?」
「ええ、善処します」

 彼女は彼の言葉と共に深く頭を下げて、感謝と自信を示す。
 しかし厄介者扱いにされた者がいるとは。まったく世知辛い話である。

「ははっ、厄介者だってよ。何処の誰が電脳の邪魔しているんだぁ?」
「それ、波流さんのことです」
「はっ?俺?」

 いやいやいや、そんな訳——

「……」
「波流さん、なんて表情をしているのですか?」
「ちっ、違うしっ‼俺が役に立てないって誰も言ってないしっ‼」

 俺は俺なりに考えて、番組企画に協力している。
 上の立つ者が俺を除け者にするとは誰も言ってない‼

「まぁ、引き際も大事です。よく耐えましたね」
「何でそんな冷たいんだよ‼もうちょっと優しくしてよ‼」

 彼女は俺の肩を叩き、この仕事を辞職する前提で進めていった。
まぁ、それよりもだ。彼女の会話文に不自然な箇所があったので、俺はその箇所について追及した。

「電能、ゴールデン番組って何の話だ?」
「ああ。私、最近プロデューサーにメインプロジェクトの話を持ち掛けられたんです」
「メインプロジェクト?何の話だ?」
「そうですねぇ……端的に言えば、去年の大型大会で優勝した人気漫才コンビの冠番組に関わってみないか?っていう仕事を任されました」
「はぁ⁉そんな大きい企画なんて知らされていないぞ⁉」

 俺が隅っこで失敗と努力していた中、電脳はそこまで出世していたのか⁉

「何でそんな重要な話をしなかった?」
「波流さんが知ったところで何もできないですよ」
「分かんねぇよ‼万が一にも関与できる可能性もあるだろうがっ‼」
「自己評価が高すぎです。だから出世できないんですよ」

 ギャイギャイと文句を垂れ流しにしている俺。余りにも理不尽な仕打ちに彼女に対して嫉妬する。
 と同時に勝手に企画をしていた彼女の目は、俺からの視線を逸らしていた。
 おい、目を逸らすな?と言いたいが、無理に言及すれば話を聞かなくなるだろう。俺はこれ以上の話を自重することにした。

「そうか……まぁ今日のところは許してやる」
「ええ、そうですか。それで波流さんの企画の件ですけど、丁度枠があるから試しに深夜帯で放送するのは良いと思うんですけど……。どうしますか?」
「深夜帯?何で夕方じゃないんだよ」
「深夜の方が番組の枠が入りやすいんです」

 なるほど、確かにそうである。
 深夜帯での放送はゴールデンタイムと比べると枠に入りやすい。
 というか、深夜というのは番組が放送されて人気になればゴールデンを勝ち取れる可能性がある。つまりは登竜門のようなものなのだ。
 だからこその深夜帯での放送なのだろう。

「いいね、じゃあそれでよろしく」
「じゃあ上の者に提出します」

 俺は彼女の話に乗せられて番組放送に踏み切ることになった。
 そして、放送日の直前にて。
「……やっぱりだめかぁ」
 俺は番組を生で見るため、夜遅くにSNSの動向を確認しながら放送を見ていた。
 SNSのリプには『つまらない』だの『誰も望んでない』など、心に刺さる厳しい意見ばかりだ。
 また一からやり直すのも面倒臭いのもさながら、ここまで評価が変化しないことに憤りを感じていた。やはり視聴者獲得は至難の業なのだろうか。

「全く、今の世代の心を鷲摑みする企画なんてあるのかね」

 世間の流れというのを理解するのは難しい。
 誰が求めて、誰が思わず画面を見入る番組として視聴してくれるか。
 そんな今の流れを掴み、脳に負荷がかかるぐらいの熱量で番組の企画考案を捻りだす。
 SNS時代の世の中にそんな魅力を出すような企画案は難しいものである。

『テレビ離れが増えて、スマホを視聴するようになった』

 まさに令和時代に生まれた番組制作側にある悩みの種と言える。
 しかしSNSを見るうちにこんなコメントが来ていた。

『自然を押す番組を続けるなら、海外で自然に触れあえばいい』

 的確にどこが弱いかを知らせる一言。
 そう、この一文こそ俺の人生の分岐点となった要因であるのだ。

〇4
「海外に行ってみようと思う」

 電脳と飲みに行ってそう語る俺。
 それに対して電能は唖然と何言っているんだと驚いていた。

「それ、本気で言っているんですか?」
「ああ、マジだ。俺の心の叫びがそう伝えているんだ」
「厨二病ですか?社会人として恥ずかしいので止めてください」
「厨二じゃねぇよ‼」

 彼女はジト目で俺を見つめて、深い溜息をついていた。
 しかし、これは本気で決めたことである。 
 俺は正直に番組制作に憤りを覚えていた。この歳になって出世できず、同期は遠くへと行ってしまった。それに上司にも役に立たない烙印を押された。
 だから海外に行けば、何か人生が変わるかもという期待があるのだ。

「まぁ、波流さんがそう言うなら勝手にすればいいと思います」
「冷たいなぁー、まぁいいけど」

 俺は彼女の反応に寂しさを感じたが、電能啓らしい返答なので許容する。

「ただ気になる点が一つあります。海外に行ってどうするんですか?」
「何って、放浪の旅みたいなものだよ」
「世界中を周って何をするんです?まさか旅行するだけですか?」
「それは……分からないな」
「そうですか。突拍子もないですね」

 彼女は『これはお酒を飲んだ勢いで言ったのだろう』と聞き流した。
 まぁ、酔った勢いではなく素面で話したことであるが。

「それで結局、波流さんは自分の番組を続けるんですか?」
「海外に行ってから考えようと思っているよ」
「……本気なんですね?」
「ああ、本気だ。行き当たりばったりの案だけど、ヒントを探す旅でもあるし」

 俺は熱意を伝えて答えを見つけると言い、人生の分岐点の話をした。

「……」
「どうした?不安そうだけど?」
「いえ、不安ではなく戸惑いです。波流さんが海外に行ったら、自分の番組を私が担う事になりますから」

 彼女はまさか自分の番組を放置する俺に愚痴を吐いた。
 しかし俺はそれを当然のようにこう話した。

「まぁそうなるな」
「えっ?……それ、冗談じゃないなら憎みますよ」
「ごめんな。でもそうしてくれ」

 俺は頭を下げて謝罪の意を示して床に突っ伏す。
 ただし彼女の目は見る事ができない。いや見る事ができない。
 そう、何となく分かるので俺は目を逸らして、頭を上げなかった。

「阿保ですか?私にどうしろと?」
「ああ、お前なら任せられる。お願いだ‼」
「……分かりました。じゃあ条件として勝手に番組を乗っ取ります」
「別に勝手にしてもらっていい。本当に感謝する」

 彼女は溜息をついて『じゃあ今日は奢りで』と居酒屋の生ジョッキを追加してお会計を全て俺に任せ、俺の海外への旅を許す。
 こうして俺の強引な交渉もあったが、海外出張をすることが決まったのであった。

〇海外から帰った俺

 あれから一年後。俺は番組制作に関わるプロデューサーとしてテレビ局に入社したばかりの新人を育てていた。

「波流さん、この企画どうですか?」
「ああ後輩さん。見せてください」
「はい、お願いします」

 海外に行った俺は今までの思想や価値観が180度変わった。
 貧困地域に向けて食糧の支給や、海外の都市で観光の旅をする。それが自分のやりたい仕事を見つける海外旅行記であった。

「……ええ、大丈夫です」
「了解いたしました。ではよろしくお願いします」

 今や後輩にも頼られて企画案の確認をしている仕事をしている。
 俺に尊敬の眼差しで見る後輩は自分を頼ってくれる。
 まるで俺が優秀な上司であると言われて、今や後輩からは責任を担える人だと思われた視線を向けられる。

「波流さん。お疲れ様です」
「あ、電能。何か用か?」
「いえ、別に。後輩に尊敬されて浮かれている表情を見に行っただけです」
「……それは恥ずかしいからやめてくれ」

 俺は顔を伏せて赤くなった顔面を隠していた。

「しかし、今の波流さんはとても良い先輩ですね。旅をした甲斐がありました」
「ああ、電能に番組を任せたから仕事が上手くいったんだ。今でも感謝しているよ」

 放浪の旅をしたという俺の分岐点。間違いなく正しい道であった。
 旅の道は話せば多く語れるが、最も感謝するべきは彼女の番組の引継ぎである。

「波流さんはずっと頑張ってましたから、私ではなく自分の結果です」
「そうか……ありがとう」

 プロデューサーにまで成り上がった俺の人生の記録に対して彼女は優しく褒める。
 海外に行けば何か変わるかもしれない。たったそれだけでここまで行ったのだ。

「それで、次の番組企画は何ですか?」
「ああ、貧困の村に行ったとき窃盗や横領などがあったんだ。だから芸能人が海外に行ってボランティアとして日本の楽しい遊びや勉強、そして料理を振舞う番組を企画しようと思っているよ」

 貧困地域に訪れた時に感じた事、それは子供達が楽しくない様子であったことだ。
 富裕層と貧困層。どちらも頑張って仕事をしているがその対価の差が激しい。
 世の中の不穏の流れは間違いなく国の理不尽な政策や戦争が原因である。
 助けたい気持ちだけではなんとかならない。それが正しい事である。

「まぁ、電能。これからもよろしくな?」
「はい。これからもよろしくお願いします」

 そう、俺の番組制作はこれからも続くのだ。

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