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バスターユニオン

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バスターユニオンのまとめマガジンです。続きを読みたい方はこちらをお読みください。
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小説「バスター・ユニオン」

小説「バスター・ユニオン」

第一話 獣人の扱い Ⅸ

「おい、朝だぞ」
「んっ、うぅんん……まぁてぇ……」

 彼女は寝ながら微笑み独り言をムニャムニャと小さく呟く。
どうやら夢の中で追いかけているように見える。

「まったく……やっぱり犬の獣人だな」

 常に獣人は家にいる時、沢山の睡眠をとる動物として見えてしまう。俺はそれを目で見て体感した。
 だがそれはそれとして、あの時に話した協力の件は心の中で揺らいでいた。
 獣人

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小説「バスター・ユニオン」

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第一話 獣人の扱い Ⅷ

  俺が状況を説明するのを求めると彼女は正直に説明を始めた。
 家から追い出された時、すれ違いで追手が来たことを目撃した彼女。
 そしてたまたまこの道を見つけて、たまたま辿り着いただけ。
 俺はそんな事情を知り、敵に見つからずに辿り着いたことに納得する。
 そして取りあえず匿うと決めた彼女の滞在期間について決めた。

「それでいつまで居るつもりだ?明日までなら許すぞ」

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第一話 獣人の扱い Ⅵ
 とある地下にある広間。そこではバスター・ユニオンの兵達が列を作り並んでいる。

 その列には先程の紫苑を追いかけた男が先頭で直立しており、その列を上から見下ろすようにガラス越しで見る男がいた。
 その男を一言で表すならお金が大好きなクズである。

「おはよう諸君。今日は『バスター・ユニオン』開設から百年経った記念日である」

 堂々と高らかに宣言するその姿は、自分の組織に

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第一話 獣人の扱い Ⅴ
 獣人とは人間のために働く奴隷。
 これこそが平和だった世界を侵略した彼らに対する人間の考え方だ。
 職場や環境、または家族など。自分にとって嫌悪感を抱く出来事、要因があれば誰かに頼むこと、裁判や告発をすることで獣人の犯罪を訴える。

 つまりは人間とは嫌いな人間と距離を離すこと、罰するために動くことが常識であると考える生き物だ。ただしこれは個人の感想、自論である。相手側が

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第一話 獣人の扱い Ⅳ
 この事件は翌日のことである。
 今朝の予定は十時から十八時まで働いて、帰った後は家事を手伝う。そして、夕食は紫苑ではなく彼女の母親が作ることになっている。

「じゃあ、行ってくる」
「ええ、いってらしゃい」

 彼女の仕事は接客業で、最近になってパートから正社員に昇格した。なので、給料は以前よりも上昇して母親の夢の資金貯蓄は多少増えるようになった。
 あと数年すれば高校生

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小説「バスター・ユニオン」

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第一話 獣人の扱い Ⅲ
 俺の家は一人暮らしに丁度いい畳4畳分の広さで、床の上には布団と30インチのテレビに少し大きく脚が短い机しかないぼろ安アパートだ。

「へぇ、いいお部屋じゃない」
「お、さすが土の上で育ってる獣だな。見る目がある」
「気安く話しかけないで」
「……えぇ」

 恐らく歳は離れているのに感謝をしないこの言いようは理不尽すぎる。
そんな彼女は何故か冷蔵庫を勝手に漁り、パックされて

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第一話 獣人の扱い Ⅱ
 民間放送された格闘技の試合が終了した頃、俺は有意義な時間を過ごすために散歩する。

 外では様々な種類の獣人が飲食・荷物運送など労働をしている光景が見えた。
(こうして見ると地球にいる獣人は文句言わずに頑張っているんだよなぁ)

 以前も言ったが、獣人が店を回していることで、働いたお金を政府が人類に渡す。
 ただ、地球に住む政治家の独裁的な労働政策に対して、獣人たちは黙々

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小説「バスタ―ユニオン」

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(注:先にプロローグを読んでください!)
第一話 獣人の扱い Ⅰ

気候は穏やかで太陽が出る温かい気温の昼頃。
俺は家事が終わって獣人たちの熱い戦いを画面越しで見ていた。
そもそも獣人と言うのは高校の教科書では日本を襲った悪人であるとされている。
しかし実際のところ、人間では不可能な速さや力を持つ獣人がいるため、このようにテレビで取り上げて有名になる者もいるのだ。

「そこだ‼いけっ‼」

 昔の

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小説「バスターユニオン」

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プロローグ Baster Union

 時はX年、地球が滅びてしまった。

 謎のウイルスによる襲来で地球環境が崩れて、そこに住んでいる人類が死んだのだ。
 ウイルスを放ったのは宇宙から来た異星人。いや獣人である。

「地球人よ、我々は宇宙から来た使者だ。今からこの国は我々、獣人が支配する。万一、この地球から逃げることがあれば殺す」

 そう宣言したある獣人は地上に兵を引率して、大人のみを感染、

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