マガジンのカバー画像

三島由紀夫

3
運営しているクリエイター

記事一覧

三島由紀夫のことば (1)

私はこの言葉がとても好きだ。私に置き換えるならば、

二十一歳まで処女でゐられるとはすばらしい才能だ。若さの半分を無瑕でとつておく。それまで男をドアの外に待たして、ゆつくり物書きをしたり、宗教哲学を研究したりしてゐたのだ。

になるだろうか。もう一つ好きな言葉がある。

私はまだ終わっても始まってもいない。しかし、私はきっとそれをほろ苦いと思う者に違いない。

三島由紀夫のことば (2)

三島由紀夫はこんな言葉を残した。

これはあながち間違いではない。
むしろ真理とも言える。

私には嫌いなものがたくさんある。

まず、男。女を見下し、男の方が優れていると信じて疑わない男。暇さえあれば欲情し、どんな女にでも汚い性的な目を向ける男。電車では脚を広げて余計なスペースを取り、女に接近する男。若い女だからという理由で舐めた態度をとってくる男。老人も嫌いだ。新しい価値観をアップデートせず、

もっとみる

「女を我々が美しいと思うのは、欲望があるからですよ。本当に欲望を去って、なおかつ女が美しく見えるかどうか、僕には、はなはだ疑問なんです。自然とか静物なら美しさがよくわかるし、その美しさは多分偽物じゃないでしょう。しかし女はね。」 -----斑鳩一(三島由紀夫『女神』より)