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カツカレーを素直によろこべない大人になっていやしないか。
子供の頃、とんかつやハンバーグにカレーがかかったプレートを前にすると、テンションが爆上がりしたものです。とんかつだけでもワクワクが止められないのに、ハンバーグだけでもよだれが口の中に溢れるのに。さらにカレーがかかっている、だなんて最高にもほどがある。好きなものと好きなものが一緒くたになって口に入ってくる。歓喜。パンケーキにアイスクリーム、ソーダフロート、苺大福、あたりも同じ範疇でしょうか。
さて
保水キャップの花留め、或いは思考の余白
市場で仕入れたアンスリューム。足元は一本一本丁寧に保水キャップがはめられ、仲卸のロゴが入ったフィルムでぐるりまとめられていた。
挿さっていたアンスリュームをいく本か使っていくうちに
「あれ、これそのまま具合の良い花留めになるのでは?」
なんて思えて、フィルムを適当な長さでカットしたのち、うつわに据えていけなおしてみました。当然ですが挿す位置によって表情が変わります。重心も変わる。
いい感じに収
意識をよそにそらすためのひと手間。
12月のある日、美味しそうなパンを手に入れた。
写真に収めようとお手製のゆずジャム、ゴルゴンゾーラを用意するなど粋がったものの、パンの断面に対して皿が小さすぎるという初手からのミス。ジャムはすでに皿に盛られ、ゴルゴンゾーラに添えたはちみつはスプーンに溜まっている。引き返すことなどできない。パンを減らす? いや、気になっているのは断面のサイズ感。枚数を減らしたところで根本的な解決にはならない。
そ
SNS、スタートダッシュに失敗すると埋もれる。
私のnoteは、ほとんど誰の目にも止まりません。なんせフォロワーさんはわずか75名。当然、リアクションをとってくださる方は片手で数えられるほど。
インサイトが確認できないとあってはこのわずかなフォロワーさんすら届いているのか疑問ですし、ましてやオススメに乗ることもなく、webのテクストゴミを作っているに過ぎないと、自覚せざるを得ません。ごめんなさい。
またnoteとの連携で相性が良いとされてきた
生鮮品で嗜好品、花はフルーツと同じ。
一部のゆとりのある人にしか手の届かないものになりつつあるのかもしれない。
今では市場で花を仕入れる機会はめっきり減ったけれど、行くたびにその値上がりっぷりには舌を巻きます。
これは主役に、これはボリュームつけにスパイスに、と選び分けるのが正直難しいほどどれもが値上がりしている。加えてこれから冬に向かってはハウスの燃料代なども乗っかってくるでしょうからいっそう手の出しずらい状況になりそうです。
"正確ないけばな"ってなんだろう? 知ることと分かることと出来ることはそれぞれ違う。
”正確ないけばなを知りたい”という雲を掴むような質問が来た。それはいけばな、Ikebanaと冠されていながら、SNSほかで目にするアウトプットが多種多様すぎるからだろう。
“正確ないけばな”を”真理”と置き換えて考えてみる。いけばなに限らず、書き記された真理は結構残っているし、私たちをそれを読むことができる。しかしそれで真理をわかった、得たことにはならない。真理は常に体験を伴ったその先にしか待っ
Gucciにみる永遠と循環と。
表参道ヒルズに寄ると、地下で#GucciBambooSummerなるイベントが開催中。竹をハンドルに使ったハンドバッグにフォーカスしたインスタレーションです。暗闇に無数のライト、浮かび上がる青い地球、そして透明な球体に包まれたヴィンテージのバッグ、スペーシーな空間なぜに。
バンブーハンドルバッグは先の大戦後、物資不足を解決する手段として竹にフォーカスして開発されたそうですから7~80年近い歴史を
一人歩きする言葉。例えば『陰翳礼讃』。
個展最終日、皆さんがお帰りになってから名残のはなを撮影しました。
さて、作家 谷崎潤一郎は著書『陰翳礼讃』を以下のように締め括っています。
“われわれがすでに失いつつある陰翳の世界を、せめて文学の領域へでも呼び返してみたい。文学という殿堂の檐を深くし、壁を暗くし、見えすぎるものを闇に押し込め、無用の室内装飾を剥ぎ取ってみたい。それも軒並みとはいわない。一軒ぐらいそういう家があってもよかろう。ま
Inside Outside
来る個展に向けて花材の準備をする日々です。先日は薮に入って立ち枯れた竹を切り出し拙宅前で下拵え。5~7mの枯れ竹の表面にみっちりついたあれやこれを洗い流して拭いて乾かして、と繰り返しているうちにInside Outsideなんてフレーズが浮かんできました。昭和初期に建てられた日本家屋に鎌倉の竹藪を持ち込み設ることで共生を可視化するイメージです。
このフレーズ、COMME des GARCONS
花道家、PRADA MODEへ行く。
旧知のお招きで5/12、13の2日間、東京都庭園美術館で開催されたPRADA MODEに行きました。ファッションを扱う編集者時代の名残で送られてきたであろう招待メールながら、この時期の庭園美術館を愉しむよい機会。トークセッションやワークショップなどのプログラムも興味深く12日に行ってきました。
とはいえ、ファッションや建築、公共事業の持続可能性の模索、そのいずれにもコメントできる立場にありません
Green guy in our garden in Kamakura.
バッグデザイナーからフローリストへ転身されたフェルナンドさん。プライベートレッスンのためにブルックリンから鎌倉の稽古場を訪ねてくださいました。通訳は日本人の旦那さん。二人とも無茶苦茶穏やかで優しくて丁寧で嬉しそうにそこにいてくださって。こうした空気はこちらにも伝播します。時折小雨ぱらつく雲行きの怪しい午前中でしたが、山歩きで自然観察をしたのち、手土産のお茶菓子をいただきながら対話、そののち庭の草花
もっとみるいけばなWS、参加者のコメント備忘録
ILLUMS青山にて、店頭に並んだニューノルディックデザインのフラワーベースに枝をいけるワークショップを行いました。
いけばなの魅力を多くの方に感じてもらうべく、参加者の声を共有します。
「一本の枝にこんなに向き合うの初めて」
「コントロールしたいという欲を捨てて植物の生きる姿そのものを感じ取る」
「作為的なものではなく自然そのままの姿にまず答えがある」
「手直ししてもらった花は美しく形を整える
『粧紙-mekashi-』創刊号α
節分の今日、メイキャッパーUDAさんが手がけた『粧紙 α』が届きました。私も一杯のいけばなととともに寄稿しています。出版物はいいですね。構想時から聞いていたUDAさんのおもいが五感を通じて私の中に入ってきます。
出版物には紙とインク、印刷方法に判型など視覚情報に直接的に影響する組み合わせが無数に存在します。作り手は己のイメージに適う組み合わせをその中から探し出し選ぶのです。
そうして具現化