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ポツダム、ザクロウ宮殿。湖と森を散歩する。

ドイツの東側、ベルリンのすぐ側に位置する街、Potsdam(ポツダム)。小さな町ですが、湖や川にぐるりと囲まれた場所で、水辺の多い街です。そしてお城も多い!なるほどベルリンの宮殿からも近く、ちょっとした別荘地のような位置だったのでしょうか。水辺に面した城が多く、広い庭は無料で開放されています。
(一般的に城の建物の中の見学は、有料の場合が多いです。予約が必要な場合もあるので、要確認!)

今回は、Potsdamの街から少し離れた森の中に佇む、Schloss Sacrow (ザクロウ宮殿)へ。
14世紀から始まり、メンセルスゾーンが訪れたりと様々な歴史を経て今に残っています。湖、森、公園、城と教会から成り、城の建物自体はこじんまりとした別荘のよう。そして、独特な形の小さな教会(Heilandskirche:救世主教会)が水辺に佇んでいます。


Heilandskirche(救世主教会)で湖を眺める


救世主教会は、プロイセン王フリードリッヒ・ヴィルヘルム4世の図案に基づき1844年に建てられました。教会はぐるりと屋根付きのアーケードに囲まれています。青地に黄色のバラのタイルが煉瓦と共に外壁を飾り、独特な形は遠くから見ると「水辺に停泊する船」に見えると言われています。

この地域もまた、戦争により破壊されたものも多いのですが、懸命な修復により教会内のフレスコ画や装飾品も資料に基づき再構築されています。(教会が開いている時間帯で、無料(もしくは寄付)で見学が可能です。)

私は、この廊下のようなアーケードに座って、湖を眺めるのが好きでした。とりわけ人のいない冷え込んだ朝はとても静かで、水筒に入れた暖かなお茶と一呼吸。冬の凍てつく時期は、湖の透明度が増し、空の色が反射してか、湖の青の深さが増します。

すぐ下は湖面。ぺたんと廊下に座って、冷やりとした空気に吹かれて、水面を眺めるもよし。ぼんやり考えるもよし。日の光の暖かさが心地よく、好きな場所の一つです。

以前ご紹介したポツダムの街中にある バーベルスベルク宮殿 周辺や、その近くのグリーニッケ橋からも救世主教会が望めますよ。お出かけした際は、探してみてくださいね。


Schloss Sacrow(ザクロウ宮殿)の周りを散歩しよう

ザクロウ宮殿は湖と森に囲まれていて、整備しすぎていない遊歩道が湖沿いや森の中に複数あります。距離も様々なので、目的に合わせて事前にルートを確認するといいかもしれません。

フルーツやスナック、飲み物と一緒に散歩したり、ピクニックをしたりと、それぞれのペースでのんびりと過ごせる場所です。歩く距離や目的に合わせて、準備をしましょう。

暖かな季節には、湖にヨットやフェリーも増え、木々や植物の緑も美しく、多くの人が訪れます。四季を通じて、色々な表情のある場所です。

さて、この場所だけでなくドイツで湖沿いを歩いていると、かなりの頻度で遭遇するヌーディスト(FKK)の方たち。年代は高めで、エロスというよりも自然と一体化する…ような目的だと感じます。ふらりと散歩して、パッと脱いで、泳いでさらりと着替えて帰ってゆく人も多いです。目があえば軽くあいさつし、さっさと前へ進みましょう!


最後に、アクセスなど

湖から見ると、ポツダムの街まで遠くなく感じますが、道路での距離は約10km。

ポツダムの街からバスも多く出ているので、公共機関でもアクセスしやすいです。シーズンや状況などに応じて、公共機関のルートが変わることもあるので、お出かけ前にご確認を。トラムとバスを乗り継ぎ、「ザクロウ宮殿」で下車すぐです。

周辺地域には、夏期は休暇地として賑わうので、レストランなども僅かながら点在しています。もちろん駐車場もあるので、車でも。森の中は道幅も狭いので、自転車で行く際は車とのすれ違いにお気をつけくださいね。

ザクロウ宮殿(Schloss Sacrow)のお庭の水辺に建つ、小さな教会 Heilandskirche am Port von Sacrow(救世主教会)。ユネスコ世界遺産「ポツダムとベルリンの宮殿と公園」の一つです。ザクロウ宮殿の周りは森が残されており、森の中にも遊歩道が整備されています。春、夏、秋など天気のいい日は、訪れる人も多く、皆歩いたり座ったりとのんびりと過ごしています。

それでは、また。ふわりとお会いしましょう!


いろんな日があるけれど、訪れる人の心にふわっとそよ風を吹かせられるといいなと書いています。いいね!はもちろん、コメントを頂けるととても嬉しいです!励みになります。