割れ台(レア)

昔の話と妄想と見た夢と妙な調理

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昔の話と妄想と見た夢と妙な調理

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記事一覧

2267年に惰眠が破壊さるること

惰眠をむさぼる。眠りというのは、貪るというほどアグレッシブになり得るものだろうか。 惰眠そのものを貪り食うものといえばウグフシだ。バクに似た、バクより体色の趣味…

割れ台(レア)
3か月前
4

社会パン

神様がこねて作ったんだったら人間だってパンみたいなもんですよ。 米粉!トウモロコシ!(パンの定義として小麦粉やライ麦をあげる人への事前反論。どのみち本来の原料が…

割れ台(レア)
3か月前
2

弱リンク、マグマ整いエンド

生存者バイアスの模造品を再発明しようとして、おいしいピラフができました。 (ここで食事タイム) 数年前のブレスオブザワイルド発売からしばらくの間、ずっとハイラル…

割れ台(レア)
3か月前
4

植物のこと考えてたら風呂から出られない

読めばすぐにわかると思いますが、現時点で私が植物に全然詳しくないことを念頭に置いてください。 なんらかの食に関する主義への反論とか思想とかではないが、植物に苦痛…

6

示唆に富んでそうに見えてクソみたいな話

小学校何年生か忘れたが、普段から意地の悪い同級生が私を廊下に呼びだして「自分のこと しんしょう だと思う?」と訊いた。 常日頃から私は同級生の言う言葉のほとんどが…

6

【漫才】『結成秘話』

○井上:あらどうもー井上ですー! ●端島:端島ですー。 二 人:井戸端会議ですよろしくお願いしますー。 ○井上:井戸端会議、知ってるよーって人? ●端島:(だま…

5

おにくおにくおにくチョリソー

自分が共感できる歌詞がないなら自分で書けばいいじゃない、などと言ってしまったので書いた。 まともなことは思いつかなかった。ただ腹が減っていた。 『食卓』 空腹の…

4

共感できる歌詞なんてもう書け

歌詞に対する褒め言葉として「共感できる」というものがあるけども、歌詞の好き嫌いの判断において実際のところ共感性ってそんなに重視しないよなあと思う。そんなもん重視…

2

【めめも】夢から帰ったばかりの人にインタビューをする

夏になって眠りが浅くなると、みんなして夢の国とかいうしゃらくさい名前の国に通い始める。 かなりの回数通うくせに、感想をきいても毎回何も覚えていないことが多い。本…

7

限界ワーカー自粛の回

外出したくてもできないGWだ。 私は外出したくなくても時にはしなければならないGW(限界ワーカー)なので、たまの休日は喜んで引きこもらせていただいている。 今日はそのた…

9

読み込みを待ちながら

物心より先にPCの電源をつけたと噂の小学生こと私は、シルバニアファミリーで遊んでいないときは大体マウスで線を描いていた。 PCは父のお古、ソフトは若かりし頃のペイン…

3

観た。クリスチャン・ボルタンスキー。《前編》

入り口入って初っぱなから、人が血を吐く音が聞こえた。血を吐く人の映像の前にぎゅうぎゅうと列をなして大学生(おそらく)達が集まっていた。 みんな黙っている。時々おじ…

1

詐称

同じ場所では長くシゴトをしないという詐欺師や泥棒の気持ちが、最近になってよくわかる。 勉強や仕事をしに日々出掛けているはずなのだが、なぜか他人に自分の私生活を語…

7

ごめんねNPC

「外食から帰ってきたばかりなのにそれを忘れて家でも食う」話を「脳のバグ」と表現するのは ant came だし、事象自体珍しくないので17回話そうが nor is the tail white …

3

量産するがいいさ

「特別な人間になりたいと思うことは、特別なことではありません」 慰めのような揶揄のような、旨味のある言葉である。 人と違っていたいというのは、自分の存在意義を確…

5

わかっとる奴しか聞いとらん

夏の暑さで「茹で脳」が作れる! 今年も、語弊はあるがおおよそそんなような話題が話題になっていた。 「話題が話題」などと気色の悪い文を打つくらいには、実際に脳がや…

7

2267年に惰眠が破壊さるること

惰眠をむさぼる。眠りというのは、貪るというほどアグレッシブになり得るものだろうか。

惰眠そのものを貪り食うものといえばウグフシだ。バクに似た、バクより体色の趣味が悪い、あの足のでかい生き物だ。
奴の意地汚さときたら、2215年くらいの死にかけの私とタメを張る(当時の私のように湖を破壊したりはしないが)。縄張り意識が強く、一人につき一晩に一頭までしか現れないが、縄張りは毎日変動しており、同じ個体が

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社会パン

神様がこねて作ったんだったら人間だってパンみたいなもんですよ。

米粉!トウモロコシ!(パンの定義として小麦粉やライ麦をあげる人への事前反論。どのみち本来の原料が穀物であることは変わらないので反論としてかなり弱い。)

パン同士が争ったり戦ったりしていると思うと、とても可愛くて、すごくどうでもいいという気持ちになる。(とても近くてすごくうるさいみたいな、なんかそういうタイトル、あったな〜。)

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弱リンク、マグマ整いエンド

生存者バイアスの模造品を再発明しようとして、おいしいピラフができました。

(ここで食事タイム)

数年前のブレスオブザワイルド発売からしばらくの間、ずっとハイラルで遊んでいた。

私の操作するリンクはアホみたいに弱かったこともあるし、ダーウィン賞を狙える死に方もした。私がプレイしながらうとうとしたせいでゆっくり歩いてマグマに落ちていったり、「なんか武器に電気エネルギー溜まってる!」と思っていたら

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植物のこと考えてたら風呂から出られない

読めばすぐにわかると思いますが、現時点で私が植物に全然詳しくないことを念頭に置いてください。

なんらかの食に関する主義への反論とか思想とかではないが、植物に苦痛を伴うような痛覚がないといいなあと思っている。

実際に痛覚があるかどうかで言えば、植物には脳みそがないので人間の感じるような「痛み」そのものはない。
とはいえ、自身を食害する虫を退けたり傷を修復するために、傷ついた際に何らかの物質が素早

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示唆に富んでそうに見えてクソみたいな話

小学校何年生か忘れたが、普段から意地の悪い同級生が私を廊下に呼びだして「自分のこと しんしょう だと思う?」と訊いた。

常日頃から私は同級生の言う言葉のほとんどがわからんかったのだが、その時も例に漏れずよくわからんかったので「しんしょう って何?」と訊き返した。
同級生はちょっと黙ってから「障害者のこと」と言った。
私は障害がないので「思わない」と答えた。ニヤついていた同級生は真顔になって「ふー

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【漫才】『結成秘話』

○井上:あらどうもー井上ですー!

●端島:端島ですー。

二 人:井戸端会議ですよろしくお願いしますー。

○井上:井戸端会議、知ってるよーって人?

●端島:(だまってうなずきながら会場を見わたす。手を上げている人に向かって深めにうなずく)

○井上:あれれーちょっと元気がないみたいだぞ〜。

●端島:ヒーローショー形式なんですね。

○井上:あと38人(キャパ − 手を上げた人数)くらい手を

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おにくおにくおにくチョリソー

自分が共感できる歌詞がないなら自分で書けばいいじゃない、などと言ってしまったので書いた。
まともなことは思いつかなかった。ただ腹が減っていた。

『食卓』

空腹の角を回転しながら
曲がっていくあれは
寿司か天使かはたまた天ぷら
許しがたいほどおいしそう
デリバリーの広告は
商売がお上手なので
一度やったらしばらくは
頼み続ける羽目になる

「やらなきゃいけないこととやりたいこと」が
「タラバガニ

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共感できる歌詞なんてもう書け

歌詞に対する褒め言葉として「共感できる」というものがあるけども、歌詞の好き嫌いの判断において実際のところ共感性ってそんなに重視しないよなあと思う。そんなもん重視してたら好きな曲はほとんどなくなってしまう。
さすがに歌詞に反感を抱いたら避けることはあるけど。

歌手の見ている世界と会社員の自分の見ている世界はどうしても違うので、心底共感できなくても多分当たり前だ。とはいえ共感してみたいことはしてみた

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【めめも】夢から帰ったばかりの人にインタビューをする

夏になって眠りが浅くなると、みんなして夢の国とかいうしゃらくさい名前の国に通い始める。
かなりの回数通うくせに、感想をきいても毎回何も覚えていないことが多い。本当に行ってきたのだろうかとうたがってしまうほど、彼らは何も覚えていない。

時々覚えている人がいるが、帰国して空港で蕎麦か何かを一口食べた時点で、思い出はとっくに美化され整合性のとれたものになっている。
かといって、向こうに行っている間に話

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限界ワーカー自粛の回

外出したくてもできないGWだ。
私は外出したくなくても時にはしなければならないGW(限界ワーカー)なので、たまの休日は喜んで引きこもらせていただいている。
今日はそのたまの休日なので、ワークは自粛する。

この感染症騒ぎ中に記録も込めて一度くらいはnoteに日記を書きたいと思っていたものの、文章校正用のリソースが業務日報で使い果たされており、なかなか着手しなかった。

ひとまず箇条書き。

【最近

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読み込みを待ちながら

物心より先にPCの電源をつけたと噂の小学生こと私は、シルバニアファミリーで遊んでいないときは大体マウスで線を描いていた。

PCは父のお古、ソフトは若かりし頃のペイントである。
当時は物が描けなかったので、描くのは色とりどりの線か図形、もしくは文字だけだ。

しかし、手段がマウス、それも我が家のゆかいな背高父さん対応サイズなので、ある日とうとうデスクワーカーのような手の痛め方をした。
母は私に「し

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観た。クリスチャン・ボルタンスキー。《前編》

入り口入って初っぱなから、人が血を吐く音が聞こえた。血を吐く人の映像の前にぎゅうぎゅうと列をなして大学生(おそらく)達が集まっていた。

みんな黙っている。時々おじさんが咳をしたが、血を吐く人の音の前では、紙が畳に落ちたような印象しか残らない。

あまり長くは見なかった。今後の精神衛生を考えると、その映像から発せられるものをあまり受けとりたくなかったからだ。
しかし、次の部屋に行っても音はかなりよ

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詐称

同じ場所では長くシゴトをしないという詐欺師や泥棒の気持ちが、最近になってよくわかる。

勉強や仕事をしに日々出掛けているはずなのだが、なぜか他人に自分の私生活を語らなければならない場面がある。
友人や身内ならともかく、仕事以外の己の情報が仕事仲間の中にじわじわと蓄積されていくのは、背がむずむずして落ち着かない。

自分がそんなだから仕事仲間の私生活について語られない限りまず深く突っ込まないのだが、

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ごめんねNPC

「外食から帰ってきたばかりなのにそれを忘れて家でも食う」話を「脳のバグ」と表現するのは ant came だし、事象自体珍しくないので17回話そうが nor is the tail white だ。
(こういうアホ翻訳をやめることができない。自分に甘いので)

一般的には夕食を2回食ったって人に迷惑はかからないし巨漢になることもないので、担当者様におかれましてはバグ報告なんてしないで「仕様です」で

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量産するがいいさ

「特別な人間になりたいと思うことは、特別なことではありません」
慰めのような揶揄のような、旨味のある言葉である。

人と違っていたいというのは、自分の存在意義を確立するために当然の欲求だと思う。
実際のところ、世界や国家が成立するのに不可欠な一個人はいないと思うが、せめて個人間では「他でもないあなたが必要」と言われなくては足元が揺らぐというのが人情である。
多分。

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わかっとる奴しか聞いとらん

夏の暑さで「茹で脳」が作れる!

今年も、語弊はあるがおおよそそんなような話題が話題になっていた。
「話題が話題」などと気色の悪い文を打つくらいには、実際に脳がやられている実感がある。

「茹で脳」とは少し違うが、昔母がよく「暑すぎて脳細胞死ぬわあ」と口にしていた。
冗談がわからなかったので、「私ら夏の度に物がわからんくなってきとるんか。シベリアの人達なんか頭ええんやろうな」と思っていた。

タン

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